大人数が苦手なのはHSPが原因かもしれません。
私もHSP体質ですが、複数人で会話したり団体行動するのが苦手。
集団行動で疲れたり、グループラインも気にしてしまうことがあります。
ただ苦手な状況を自覚して対処すれば、大人数でいても疲労を軽減することは可能。
この記事でわかること
- なぜ繊細だと大人数が苦手なのか
- 仕事・プライベート別でできる工夫
- ネット上でグループ活動も見直せる
HSPだからといって集団行動を諦める必要はありません。
苦手意識を0にはできませんが、普段の生活で必要以上にストレスを感じない方法はありますよ。
大人数が苦手なのはHSPだから?集団行動が嫌いなワケ
なぜ繊細だと大人数でいるシチュエーションが苦手なのか。
そこにはHSPの気質である①共感力・②内向的・③過敏が関係していました。
① 大人数でいると他人から受け取る情報量が増えてしんどい
1対1での対話は相手の言動に集中できます。
なので深い話をしたり、相手と親密になれるような会話ができるのはHSPの特徴の1つ。
ただ大人数での会話となると、一気にHSPが受け取る情報量が増えます。
共感力が高いせいで、みんなの表情や言動から細かい情報を受け取ってしまう。
そうすると脳が疲れて、その場にいるだけでクタクタになってしまうんですね。
私も空気を読みすぎて、周りをキョロキョロしながら過ごしてストレスを抱えていました。
こんなときは集団だいながらも一人でボーっとする小休憩を確保すること。
そしてプライベートであれば、感情の起伏が激しい人からの誘いは断る勇気を持つのも大切です。
② みんなからの視線や評価が気になって自己表現できずモヤモヤする
大人数で話していると、話す人と聞く人に分かれます。
そうすると自分が話す側になったとき、自分以外が聞く側に回りますよね。
私はこのときに周りの視線が集まるのがすごく苦手でした。
“変に思われていないかな”とか考えながら話すので楽しくありません。
しだいに発言することもなく、『浮いてる』と感じるようになるんですよね。
繊細さんだと特に周りからの評価を気にするタイプが多いです。
周囲の視線や評価が気になるのは当たり前のこと。
ただそれが苦手であれば、つねに話を聞く側になる立ち回りがおすすめです。
誰かに話してもらえれば、あなたに視線が集まることもありませんよね。
周りの人との比較クセがあるなら、それは日頃から改善した方がいいです。
勝手に比較して勝手に落ち込んでいたら、無駄なストレスを抱えてしまいますよ。
参考⋙HSPだと同世代が苦手?同じ年といるときの心構え
③ 大勢でいると苦手な刺激が増える
HSPの特性に過敏さがあります。
非HSPの人なら気にしないような五感への刺激が気になってしまうという体質。
なので大人数で集団行動をしていると、キャパ以上に刺激を受け取ることになります。
大声で話したり、酔っぱらった人がいたり、隣の人の体臭が気になったり。
このように不快な刺激が増えるのも、HSPさんが団体行動が苦手な理由の1つ。
この場合はまず苦手な刺激を少しでも減らせないか考えていきましょう。
私はマスクにアロマを使ったり、まぶしい光を遮断する眼鏡を使うことがあります。
団体行動以外でも利用することで、1日全体で見た刺激を減らせますよ。
刺激の強さは旅行先などでも気にした方がいいですね。
参考⋙HSPだと旅行は疲れるから嫌い?楽しめない苦手意識の薄め方
HSPだと大人数が苦手なワケ
- 団体行動で受け取る情報量が増える
- 視線が集まり、どう思われているか不安になる
- 苦手な人や不快な刺激が増えやすい
HSPで大人数が苦手なときの対処法【仕事】
HSPだと大人数が苦手なワケ
- 団体行動で受け取る情報量が増える
- 視線が集まり、どう思われているか不安になる
- 苦手な人や不快な刺激が増えやすい
これを踏まえて、ではシチュエーション別でどのように対応すればいいか見ていきます。
仕事中では私は次の3つを意識して過ごしています。
① 繊細でも落ち着ける逃げ場所の確保しておく
仕事だと大人数で過ごすのを断りづらいときもありますよね。
送別会・歓迎会・忘年会・新年会などは参加しないといけないこともあるでしょう。
なので団体行動をするとき、まず私が心掛けているのが『逃げ場所』を探すこと。
RPGゲームで言うとセーフティスポットのように体力が回復するエリアになります。
職場でも居酒屋でも、あなたが『ここなら落ち着ける』という場所を探しましょう。
おすすめの場所【職場編】
- 個室トイレ
- 屋上
- 印刷機やコーヒーマシン
- 非常階段
周りに人がいなくて1人になれる場所を確保しておく。
そしてこまめにそういった場所へいき、体力とメンタルを回復していきます。
実際にその場所に行かなくても『ここにいけば安全』という場所があるだけでストレスは減りますよ。
私の場合はたまにコンビニの買い出しなども率先して行い、1人になれる時間を作っています。
② 職場での対人関係ストレスは1つずつ減らす
仕事だと対人関係のストレスは0にはできません。
ただ減らしやすいものから1つずつ減らしていくことはできます。
重要度や深刻度ではなく、減らしやすいものから減らしていきましょう。
例えば苦手な上司がいれば、その人と会わないようにするのは不可能。
ただ苦手な上司が苦手としている人と仲良くすれば、相手から自然と遠ざかっていきます。
また雑談するときも、誰かにスポットライトを当てれば、あなたが話す側になるのを防げます。
話好きの上司にインタビューするようなイメージですね。
上司は勝手に話して勝手に上機嫌になるので、個人的におすすめの方法。
視線や注目が集まるのが嫌なら、話し好きの上司にスポットライトを当てましょう。
③ 将来的には転職や独立を考える
仕事だとどうしても断り切れない誘いはあります。
そこで将来的に考えておきたいのは転職や独立です。
職場の人と合わないと思ったら転職、団体行動が嫌なら独立を考えましょう。
実際に決断したり行動に移す必要はありません。
ただ『可能性として考えておくこと』が重要になります。
考えるだけでも『今の職場で我慢するしかない』と思わないで済むようになるんですね。
選択肢があると実感するだけでも、感じるストレスは減らせます。
とくに転職活動や、フリーランスのための勉強は0円から取り掛かれます。
通勤のスキマ時間を使って、YouTubeやGoogleから情報を探してはいかがでしょうか?
仕事での団体行動が苦手なとき
- セーフティスポットを探す
- 減らしやすい団体行動から減らしていく
- 転職や独立を考える(調べたり検討するだけでOK)
HSPで大人数が苦手なときの対処法【プライベート】
プライベートであれば職場と違い”断る勇気”で解決できるものもあります。
また雑談などでも大人数が苦手なときの工夫があります。
① 断る勇気を持つ!断る理由を作る
プライベートであれば、まず理想なのは断ること。
苦手な誘いや状況を断ることで、余った時間をあなたのために有効活用できます。
ただ断るというのも繊細さんからすれば苦手な行為ですよね。
そこで私が心掛けているのが断りやすい理由を自分で作ること。
断る理由作り
- 以前から興味があった習い事をする
- 副業に取り組む
- 転職活動をする
- ペットを飼う
こんな感じで以前から興味があったことに取り組みます。
そうすれば苦手な人に誘われたとき、その理由で断りやすくなるんですね。
嘘をつくのが嫌なら、断りやすい理由を自分で作ってしまいましょう。
断るときは誘ってくれたお礼を伝えること。
そして『次は自分から誘う』と伝えて、また誘われることを防ぐのがコツです。
誘ってくれてありがとう。嬉しいんだけど、最近実は副業を始めたばかりなんだ。しばらくは時間が取れないかも。本当にごめんね。時間に余裕ができたらこちらから声をかけるね。
② 集団の中から1対1を作る
プライベートでも冠婚葬祭など、参加しないといけない大人数の集まりはあります。
そのときに私が心掛けているのが、仲のいい人と1対1で会話すること。
大人数でいるとき、全員もれなく苦手というケースは稀だと思います。
グループの中に気を許せる人や、”この人となら合いそう”と思える人を見つける。
そしてその人と1対1の会話をするんですね。
そうすれば大人数でいるけど、会話自体は1対1で落ち着いて対話ができます。
職場でやるとマナー違反になる可能性があるので要注意。
ただ少人数が好きなら、このようにグループの中で小さなグループを作る方法がありますよ。
参考⋙HSPだと目を合わせられない!どこ見て話せばいい?
③ 誰かに注目させて話させる
プライベートの集まりでも、誰かに話を振るのは効果的です。
会話が苦手だと黙っていると、周りが気を遣って話を振ってきます。
そうするとHSPにとってはみんなの視線が集まるので逆にストレスになりますよね。
それを防ぐためにも必要なのは、誰かに注目を集めること。
話を聞いてリアクションを取り質問をして掘り下げる。
そうすれば周りの誰かに常にスポットライトを当てることができます。
集団で浮くこともなくなるし、聞き役をしていれば周りからも高評価を持ってもらえますよ。
自分の考えを周りに伝えるのが苦手な繊細さんは、聞き役としてのスキルを磨きましょう。
参考⋙HSPで話がまとまらないときどうすればいい?
プライベートで大人数が苦手なとき
- 断る(断れる理由を作る)
- 大人数の中から1人と仲良くなる
- トークが好きな人に話を振る
HSPで大人数が苦手なときの対処法【グループラインなどネット】
最後はネット上でのグループでの交流について。
今はLINEやX(Twitter)などネットでの交流は当たり前。
ただHSPの場合、こういった場所でも集団行動でもストレスは感じやすいです。
私は以下の3つに取り組むことで、SNSでのストレスを減らしています。
① デジタル断捨離をして負荷を減らす
まず最初に取り組みたいのはデジタル断捨離をすること。
完璧を目指す必要はなく、あくまで1つずつ、少しずつ減らしていきます。
私が取り組んだデジタル断捨離
- スマホで不要なアプリを消す
- アプリの通知はLINE以外オフにする
- TwitterやInstagramはPCのブラウザで見る
- Yahoo!ニュースはブックマークから削除
効果的だったのはSNSをPCのブラウザで見るようにしたことですね。
スマホで見ないようにするだけで、1日に自由に使える時間が増えました。
またYahoo!ニュースを見ないことも、ネット上でのストレス軽減に効果的。
見るだけで不快なニュースだったり、コメントを見て嫌な気分になることが無くなります。
根性で見ないようにするのは無理だったので、スマホで使わないように切り替えました。
あなたも実験として1日だけでも試してみてください。
SNSとYahooの閲覧回数を減らすと、自然とネット上で感じるストレスが減ります。
② SNS使わないキャラをアピールする
LINEは連絡用として必要ですが、X(Twitter)やInstagramはそうでもありません。
なので使わないようにしたのと同時に、『SNSやらないキャラ』もアピールしました。
普段あまり使わないことをアピールすることで、返信が遅くても理解してくれるようになります。
プライベートで交流する友達とは実際に会って会話を楽しむ。
グループラインについても、必要事項の伝達や確認だけにしています。
そうすれば既読スルーや未読スルーなどでモヤモヤすることも無くなるので。
③ HSP同士のコミュニティなら大人数でも安心
デジタル断捨離など、ネットの利用時間を減らす方法はお話ししました。
ただそれだけだと人との交流自体が減ってしまいますよね。
そこでネット上で増やしたいのがHSP同士の交流です。
お互いにHSPであれば理解し合えるので、SNSでのやり取りもストレスは少ないです。
コミュニティに参加したり、タグを使って投稿することで、繊細な人と出会いやすくなりますよ。
グループラインなどは連絡だけに使うことで不安を減らす。
さらにデジタル断捨離をすることで誹謗中傷など危険な言葉から離れる。
それと同時に繊細さん同士で交流を深めることでネット上での対人関係は改善されていきます。
私のおすすめはHSPはもちろん、特定のテーマごとに話し合える人を作ることですね。
家族への不満などリアルな友達には言いづらいことも、同じ悩みを持っている人同士だと共感しやすいですよ。
参考⋙HSPは家族といると疲れる?実家ストレス対策
ネット上でのストレスを減らす
- デジタル断捨離を1つずつ試す
- SNS使わないキャラを浸透させる
- HSP同士のコミュニティを作る
HSPだと大人数が苦手なのは当然!自覚して工夫をしよう
繊細さや過敏さを持っていると、大人数でいる状況が苦手なのは当然です。
まずは苦手意識を持っている自分を受け入れることから始めましょう。
そうすればどのように対処すれば、苦手意識が薄まるかも見えてきます。
仕事であれば短時間でも、集団ストレスから解放される場所を作ること。
また転職や独立について計画を練るだけでも、今の職場のストレスを感じないで済みます。
プライベートであれば、誘いを断る勇気を持つのが大切。
断る勇気が持てない場合は、習い事や副業などを始めて断る理由を作るのもいいでしょう。
またネット上でもコミュニティやグループラインなどでストレスは感じやすいです。
まずはデジタル断捨離をして不要な刺激を減らすことから始めてみませんか?
次はこちら⋙HSPだと結婚式ってしたくないものなの?
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