HSPだと『結婚には向いていないな』と痛感する瞬間があります。
無理に結婚する必要はないとわかっていても、ずっと一人の未来を想像すると少し寂しくなることも。
今回は繊細さんと結婚生活の相性についてお話しします。
- HSPが結婚に不向きな理由
- HSPが結婚するメリット・デメリット
- 結婚できない繊細さんを卒業する方法
これら3つのポイントを抑えれば、あなた自身がどれだけ結婚に向いているかわかります。
そして結婚を視野にいれたときの、具体的な婚活・恋活の進め方も見えてきますよ。
HSPは結婚に不向きだと思った瞬間
HSPの私自身が、『結婚に向いていないかも』と思った瞬間は以下の5つ。
あなたはどのシチュエーションに当てはまりそうですか?
① そもそもHSPだと結婚式が苦手でしたくない
そもそも論として、私はあまり結婚式が好きではありません。
身内や親戚だけで行う結婚式は、コミュニケーションで気を遣うことが多いので苦手。
大勢が集まる結婚式は、大きな音や光など五感への刺激あり好きではないんですね。
もちろんお世話になった人の結婚式に参加して祝福できるのは、幸せなことでもあります。
ただ結婚式を内容だけで見ると、繊細なHSPさんには不向き。
それは自分の結婚式になったときも同じでしょう。
友人や親せきの結婚式に参加するたびに、『自分にはムリかも』と思ってしまうんですね。
② HSP=人と一緒に住めない?結婚生活で後悔しそう
五感の刺激や他人の言動に過敏に反応するHSP。
そんな繊細な状態だと、誰かと一緒に住むことへの不安が付きまといます。
- 友達と一緒にいるのは楽しいけど疲れる
- 家で一人になった瞬間にほっとする
- 実家に帰ると余計に疲れる
このように誰かといることでストレスを感じやすいと、結婚に不向きだと感じるんですね。
私は特に『静かに過ごせる一人の時間』を確保しないと、ストレスが溜まりやすいタイプ。
なので結婚相手と同じリビングで過ごし、同じ部屋で寝ることに抵抗がありました。
結婚生活については相手に理解がないと、安心して暮らすのは難しいです。
HSP同士でも苦手な刺激が違えば、理解しあえない可能性もありますよ。
③ HSPだと未来への不安で病みやすい
HSPだと不安スイッチが入りやすく、そこから妄想や被害妄想に突入するケースもあります。
例えば少し相手から冷たくされただけで、『嫌われてるんだ』と勘違いするなどですね。
こういった不安妄想が強くなるのが、将来に結婚生活を考えたときでした。
- 離婚したらどうしよう
- 冷え切った結婚生活なんて耐えられない
- お金の不安はどうすればいいんだ
- 老後に介護とか無理そう
このように結婚することで起こるリスクを想像して不安になる。
妄想癖のあるHSPさんだと、結婚に踏み切れないのは予期不安が関係しています。
交際相手の自立度や生活力なども、こういった未来への不安と関係しくるでしょう。
④ HSPだと結婚後の子育ても怖い!子供への責任
結婚すると、子供を育てる可能性も出てきますよね。
もちろん自分の子供を想像すると、幸せな気持ちになります。
子供の成長を一番近くで見れるなんて、とても幸せなこと。
ただ実際に親戚の赤ちゃんの面倒を見ていると、疲労感を感じることがあるんですね。
2時間ほど甥っ子の世話をしただけでグッタリ。
『親になるとこれが毎日続くのか』と思うと、『自分にはムリかも』と躊躇してしまいます。
また子育て以外にも、子供ならではの人間関係が広がることもあります。
- 親同士の交流
- 学校のイベント
- ご近所付き合い
こういった人間関係がまた新しいストレスとなる可能性も0ではありません。
子育てや新たな人間関係に自信が無く、『結婚には向いていない』と思うことがあります。
⑤ 義理の家族や親戚との付き合い
HSPさんは、親との関係でも苦労しがちですよね。
親がHSPを理解してくれなかったり、昔ならではの価値観を押し付けてきてイライラするなど。
こういった親と子供の関係が、結婚すると2倍になります。
- 義理の両親がネチネチ嫌味を言ってくる人ならどうしよう
- 相手の親戚付き合いが面倒くさいかもしれない
このように相手の家族や親戚と上手くやれる自信がないと、結婚も前向きになれません。
恋人の家に招待されて、相手の親に嫌なイメージを持ってしまったら特にそうですね。
参考⋙HSPだと人と会うと疲れる!話すと消耗する原因と回復方法
HSPで結婚が不向きだと感じる瞬間
- 結婚式が苦手
- 誰かと一緒にいるのが疲れる
- 結婚後の将来がネガティブ
- 子育てやご近所付き合いに自信が無い
- 義理の親や親戚との付き合いが嫌だ
HSPは結婚すべき?向いていない場合
HSPだと結婚に向いていないと思う瞬間は多いはず。
ただそんな自分を変えてでも、結婚すべきなのでしょうか?
そこで次はHSPの繊細さんが結婚するメリット・デメリットを見ていきましょう。
HSPで結婚したくないなら無理にしなくていい
結論から言えば、自分の考えや体質を無視して結婚する必要はありません。
特に今は、おひとり様でいることは珍しいことではありません。(地方や田舎は別)
未婚率も離婚率も増えていますし、周りに合わせて結婚する必要はなし。
特に『一人の時間が必要』とか『、誰かと一緒にいると疲れる』タイプのHSPさんならなおさらです。
ただそうはいっても、HSPさんが結婚するメリットもあります。
私もHSP同士のオフ会などでも、結婚して幸せそうなHSPさんはいました。
HSPさんが結婚するメリット
繊細さんが結婚して得られるメリットは次の2つです。
まずは幸せの共有。
HSPさんは他人の言動に共感できる能力が高い。
なので自分に起きた幸せな出来事や、家族に起きた幸せな出来事を感じる能力も優れています。
ささいなことも誰かと喜べば、幸せを感じる貴重な時間になりますよね。
2つ目は将来のリスクマネジメントについて。
将来を不安視することが多い繊細さんですが、結婚するとリスクを分割することができます。
- どちらかが体調を崩したときは介抱できる
- 失業しても、相手が仕事をしていれば焦らなくていい
- 家事など面倒なことを分担する
このようにリスクや面倒事を2人で分けることができるんですね。
もちろんこれは、自立力や生活力がある相手と結婚することが前提となります。
HSPが結婚するときのデメリット
逆に結婚することで、つらい体験をすることもあります。
まずは相手にHSPであることを理解されない場合。
騒音や光など苦手な刺激を避けてくれないと、生活のストレスは増えますよね。
それに先ほどのリスクマネジメントも、相手に経済力や生活力がないと大変。
仕事や家事・育児で、あなたの負担が大きくなります。
相手の暮らしを成立させる分だけ、一人暮らしのときより、やるべきことが増えるのは辛いはず。
相手に尽くしすぎる優しさは、家族全体で見たときにプラスになるとは限りません。
HSPと結婚について
- 無理に結婚しなくてもいい
- ただ幸せを分かち合ったりリスクを分担できるメリットはある
- 結婚相手の選び方を間違えるとストレスは増える
HSPだから結婚できない?向いていない繊細さん向けの結婚への道のり
もし結婚したいという思いがあるなら、少しずつ結婚への準備を始めてみませんか?
今日から少しずつ準備をすることで、結婚生活なども前向きに考えられるようになりますよ。
HSPさんが実際に結婚するときは次の5つのステップに分けると良いです。
自分磨きや相手選びなど、あなたの今の現状に合わせて見ていきましょう。
① HSPである自分を知る
結婚するということは、生活をともにするということ。
なのでHSPとして何が苦手で、相手にどうしてほしいかを言葉にする必要があります。
そこで最初のステップは、自分をよく知ること。
五感の中で特に過敏な神経は何か。
その中で特に苦手な刺激や、嫌いなものは何なのかをハッキリさせましょう。
例えば私の場合は聴覚が過敏で、車や電車の音が苦手なんです。
なので恋人と一緒に暮らすときは、以下のことをお願いしました。
お願いしたこと
- 車の通りが少ない家を選びたい
- 電車や飛行機のルートからも離れたい
- 防音カーテンを付けたい
こういった具体的なお願いをすると、相手も受け入れてくれます。
なのでまずはしっかりと自分を知ることから始めましょう。
自分の体質を知るために、以下の本を何冊か読んでみるのもおすすめ↓
② HSPさんで出会いがないとき相性のいい人はどこにいる?
恋人がいない場合は、HSPさんはどこに出会いの場を求めればいいのでしょうか?
結婚相談所や婚活パーティーだと、やはりガツガツしている人が有利です。
自分に自信があって行動力がある人が有利な場所は、HSPさんにとって不利ということ。
なのでHSPさん向けの出会いの場所を探す必要があります。
私が個人的におすすめしているのは、趣味の場での出会いです。
特に『優しい異性がやりそうな趣味』から探してはいかがでしょうか?
人気の趣味から、穏やかな男性や女性がやっている趣味を選ぶ。
そうすれば、こちらの事情を理解してくれる人と出会いやすいです。
趣味の例
- 料理教室
- ピアノなど音楽系
- 陶芸など芸術系
先ほども言いましたが、HSP同士だからといって結婚が上手くいく保証はありません。
お互いに苦手な刺激が違えば共感はできないし、相手の立場に立てる人かは別問題なので。
参考⋙HSP向けの結婚相手とは?運命の人との結婚までの道のり
③ 恋人と長期的な関係を保てるか
もし恋人がいるなら、将来その相手と一緒にいる姿をイメージしてください。
恋愛初期だと、相手の良いところに魅力を感じるのは当然。
ただ結婚生活というとトキメキよりも、ずっと一緒にいれる人かが大切になります。
なので相手の嫌なところを受け入れることができるかを考えてみましょう。
体臭とか性格や癖などで、何か嫌なものはありませんか?
話し合いをしたり、お互いの気持ちを伝えるのはもちろん大切です。
ただ相手の嫌いなところを許せるかも、長期的な関係を築く上では重要ですよ。
④ 同棲して相手と一緒にいる時間を増やしてみる
恋人と長期的な関係性を築けそうなら、実際に同棲を体験してはいかがでしょうか。
本格的に同棲しなくても、お互いの家に泊まるとかでもOK。
料理・洗濯など、生活力が最低限備わっているかをチェックすることができます。
またHSPさんにとっては、ずっと誰かと一緒にいることがストレスになるケースも。
恋人と1日以上一緒にいて、精神的に疲れなかったら結婚も前向きに考えられます。
同棲や半同棲を実験してみて、一人の時間がなくても問題がないかを確かめましょう。
⑤ 相手の親・自分の親との相性を見る
恋愛はお互いの気持ちだけで成立しますが、結婚はそうはいきません。
結婚となると、自分と相手の親・相手と自分の親の相性も大切になります。
確かに最終的には結婚するかは、二人が決める問題。
ただ義親との関係性が悪いと、結婚生活で嫌な思いをすることが増えるのも事実です。
なのでお互いの親に会って、嫌ではないかを事前に確認した方が安全。
(好きである必要はありません。嫌でなければOK)
もし大きな声が苦手とか、高圧的な態度で嫌だというなら、HSPにとっては死活問題。
地理的に距離が取れて、最低限の冠婚葬祭でしか会わないくらい遠くないと結婚生活にも影響は出るでしょう。
義親との関係はデリケートな問題。
家族付き合いについての話は、普段から恋人と本音で話し合える関係かも大切です。
参考⋙HSPと相性の良い人の見つけ方!相性の良い悪いを見極め方
HSPは結婚に向いていないわけではない!
HSPだからといって、結婚ができないとか不向きなわけではありません。
ただ繊細さゆえに、周囲にHSPを理解してもらう必要があります。
まずは自分自身が、HSPでどの刺激が苦手かをハッキリさせること。
そして自分の立場や状況を理解してくれる優しい人と、長期的な関係を築くこと。
あとは結婚特有の問題で、義親との関係を結婚前に確かめた方が良いでしょう。
『HSP=結婚できない』というより、結婚前に確認事項が多いという言い方が正しいです。
それに”自分には向いていないな”と思ったら、無理に結婚を考える必要もありません。
結婚が幸せな人生に必須でもないし、疎外感や孤独を感じない生き方もできますよ。
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