HSPが嘘くさいという人も一定数います。
最近は芸能人のカミングアウトなどで、少しずつ認知度も上がってきているHSP。
ただそれでも『誰にでも当てはまる』『甘え』『胡散臭い』というレッテルを貼られることも。
今回はなぜHSPが嘘くさいと言われるのかや、周囲への伝え方などを見ていきます。
どうすれば世間の目や、理解されない不安を軽くすることができるのでしょうか?
HSPは嘘くさい?胡散臭いと主張する人が生まれる6つの理由
HSPが嘘くさいと言われるのは、主に6つの理由があるから。
あなたの周りでHSPに理解がない人は、どの理由に当てはまりそうですか?
① HSPが正しく理解されていないゆえの誤解
そもそもHSPが正しく理解されていない可能性が高いです。
最近はニュースでも扱われたり、HSPを公言する有名人も出てきました。
それでも自分に関係ない人にとっては、『最近、聞くけど詳しくはしらない』という程度の認識。
これは関係がない人にとっては当然の反応です。
なので『全ての人にHSPを理解してもらおう』とは思わないのが大事。
そして身近な人や大切な人に伝えるときは、簡単に伝えるように心がけましょう。
HSPの気質
- 深く情報を処理する
- 過剰な刺激を受けやすい
- 他人に共感しやすい
- 繊細で傷つきやすい
こういった気質のなかで、あなたが特に困っていることを1つ絞る。
そして相手が取り組みやすいレベルまで、ハードルを下げてお願いするように心がけると理解してもらいやすいです。
② HSPって誰でも当てはまるよね?だから嘘くさい
何となくHSPを知っている人が受け取る印象が、『誰でも当てはまるんじゃない?』というもの。
誰でも当てはまるものが辛いと言っていると、それは『甘え』と認識されます。
この場合は”程度が違う”ということを伝えると、誤解が解かれやすいです。
例えば目が良い人と悪い人では、世の中の見え方が違いますよね。
それと同じで耳が良い人にとっては外は不快な音が多いし、目が弱い人は光にストレスを感じる。
極端に言えば誰にでも当てはまるけど、多くの人がスルーする刺激にも反応するのがHSPの特徴です。
理解していない相手に伝えるときは、本を紹介するのも良いですね。
初心者向けの本もあるので、家族や恋人には読んでもらうのも大切です。
③ HSPが自己申告なのが信用できない!医学的根拠や診断書がない件
HSPは心療内科や精神科に行くような病気ではありません。
あくまで先天的な体質や気質のことで、心理学者による定義になります。
なので病院にいって診断されるようなこともないし、診断書もないんですね。
こうなると『HSPなんだ』と言われても、『証拠は?』と思う人もいます。
この病院で診断しづらいという点が、嘘くさいや胡散臭いといったイメージに繋がるんですね。
私はこういったケースを避けるために、他人に伝えるときは『HSP』という言葉は使いません。
『耳が良すぎてカラオケやゲームセンターが苦手なんだ』という風に伝えています。
専門用語を使わないで得意不得意で伝えた方が、友人などには受け入れてもらいやすいですよ。
④ 『HSPだから…』と言うとワガママに聞こえる!ずるいと思われる
自分の要求を『HSPだから○○して』と言っていると、周囲は疲れます。
何度も要求されればワガママに聞こえるし、ずるいという印象を持たれるかも。
これはHSPというイメージというより、伝え方に問題があるケースが多いんですね。
相手に聴いてもらおうと、過剰に『HSPであること』を伝えるのは逆効果。
そういった過剰に要求をすることで、相手が『HSPの人って嘘くさいな』と誤解を持つんですね。
なので伝えるときは、特に苦手なこと1つに絞るのが得策。
そして『できれば○○してもらえると助かる』というニュアンスで伝えましょう。
もちろん相手が嫌なことや、苦手なことをフォローしてあげる関係性を事前に作るのも大切です。
参考⋙HSPは泣き虫?自分のことを話すとすぐ泣く繊細さんの本音と対応
⑤ 芸能人のカミングアウトで認知度は上がったけど
最近は芸能人や有名人が、『HSP』であることをカミングアウトすることが増えています。
有名人が公表してくれることで、HSPの認知度が上がり理解してくれる人も増える。
なのでこういった知名度がある人の勇気ある行動には、メリットがあります。
ただ一方でアンチの人が、反対の意見やイメージを持ってしまうというリスクもあるんですね。
『HSPだからって何?』と反骨的な態度を取る人も増える。
そういった人が周囲にいるHSPさんに、攻撃的な態度をとってしまうという流れになります。
カミングアウトした芸能人が嫌いな人は、HSPにも悪いイメージを持ってしまうんですね。
⑥ かまってちゃんの自称HSPがめんどくさい!甘えや嘘つきイメージに繋がる
HSPの問題行動で、世間に勘違いを与えているケースもあります。
例えば周囲に構って欲しいタイプの人が『HSPであること』を発信しつづける。
会話やSNS上で何度も公言したり、『HSPだから○○したくない』など主張を続けていれば周囲も不満は溜まります。
その人の問題なのにHSPである人全員のイメージが下がってしまうんですね。
かまってちゃんが甘えやウソつきと認識されれば、他のHSPさんにも同様のイメージを持ちがち。
こうなるとそのイメージを覆すのは大変です。
HSPが嘘くさいといわれる理由
- 言葉が一人歩きして理解されていない
- 誰にでも当てはまると思われる
- 病気ではないので診断書が出ない
- 要求が多いと甘えやウソつきなど思われる
- 芸能人のアンチがマイナスのイメージを持つ
- その人の周りにいたHSPがめんどくさかった
HSPの嘘くさいイメージとの付き合い方!胡散臭いと否定される現実社会で暮らす
世間全体がHSPに対して、どんなイメージを持っているかはあまり大事ではありません。
それよりもあなたの周りのコミュニティで、どう受け入れてもらえるかが重要。
そこで人間関係別で、HSPにマイナスイメージを持っている人との接し方を見ていきます。
① HSPが嘘くさいという他人はスルー
SNSやニュースのコメント欄など、世間の反対意見は無視して構いません。
…というか、自分の人生に関係のない人の意見をどう遮るかが大事です。
SNSではブロックやミュートを使って避ける。
ネットニュースに関しては、最初からコメント欄まで読み進めないようにしましょう。
家族や職場・友人などとの関係性で、人生の充実度は左右されます。
名前も顔も知らない人の意見は排除して構いません。
参考⋙HSPは苦手な人が多い!避けるべき人の見極め方や対処法
② HSPを理解しない家族は遠ざかる工夫をする
家族だからといって、自分の全てを理解してくれるわけではありません。
私の両親も『周りの子と合わせない』という教育方針で、HSPへの理解度が低いタイプでした。
こういった家族と一緒に過ごすときは、グッズを活用しましょう。
五感の刺激はグッズで対処できます。
HSP向けのグッズ
- 光に弱い…サングラス・眼鏡
- 音に弱い…耳栓・イヤホン
- ニオイに弱い…アロマ・お香
- 肌が弱い…自然繊維の肌着に変える
不快な刺激を遠ざければ、その分だけ家で過ごすときのストレスも減ります。
グッズで対処しながら、長期的には一人暮らしなどを検討しましょう。
短期的にはグッズで対応して、一人暮らしの準備を始める。
このように2つの対応を取ることで、『いつか抜け出せる苦労』になります。
家族がHSPを理解してくれないなら、ストレスを減らす工夫を始めましょう。
参考⋙HSPだと家族といても疲れる!接し方や理解されないときの対応
③ HSPは友達を増やしてから減らそう
HSPにネガティブなイメージを持っている友人とは、付き合わないのが理想。
無理に友人関係を続けようとしても、こちら側が我慢することが増えるからです。
理解の無い友人と騒音や人混みがある場所で遊ぶと、休日なのに余計に疲れますよね。
なのであなたが他の遊びを提案するか、相手との関係を遠ざけた方が良いです。
ただ孤立したり孤独を感じるのは良くないこと。
なのでまずは、HSPを理解してくれる友人を増やしましょう。
共感力が高い同級生や、理解力のある先輩・後輩などと一緒に過ごす。
そして苦手なことがあれば、『少し○○って苦手なんだ』と打ち解けてみる。
こうしてハッキリとカミングアウトすることなく、あなたらしくいさせてくれる人と関係性を増やしていきます。
またはSNSなど、HSP同士で作ったコミュニティに参加するのも良い案ですね。
アルバイトや趣味・習い事をして、別で人間関係を作るという方法もあります。
ポジティブな人間関係が増えてから、ネガティブな人間関係を切る。
こうすれば今いるHSPを理解しない友人を避けることができますよ。
参考⋙HSPだと友達がいない?少ない原因や欲しいときの作り方
HSPは嘘くさいと思われがち!胡散臭いと思われたらコミュニティを変える
HSPに限らず、どんなことにも賛成派と反対派はいます。
なのでHSPを嘘くさいと思っている人のイメージを変えようと努力するのは無駄。
それよりもあなたに理解をしてくれる人との関係性を大切にしましょう。
家族や友人でHSPであることを受け入れてくれる人がいれば、素晴らしいことです。
もしいなかったらSNSなどを使って、同じ気質の人とコミュニケーションを取る。
またはカウンセリングなど相談相手を見つけておくことも検討しましょう。
相手の意見やイメージを変える努力をするなら、コミュニティを変える工夫の方が日常生活が楽しくなりますよ。
次はこちら⋙HSPは逃げ癖がある?壁の乗り越え方
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