HSPに届く楽になる言葉があります。
私自身が日頃から繊細さゆえに傷ついたり壁に当たったときに、そういった言葉を見返します。
どんな言葉が響くかは個人差があるもの。
今回は年間100冊ほど本を読んでいる私の主観で選びました。
ただそれでもHSPさんにとって必要な言葉であると信じています。
ちなみに著名人の名言に限らず、書籍に書かれていた文章の一部などが多いですね。
仕事・人間関係・人生とテーマ別で分けたので、気になるテーマを選んでみてください。
HSPが楽になる言葉はある!有効活用の仕方
まず最初に楽になる言葉の扱い方を紹介します。
私が日頃からどのように、楽になる言葉をストックして使っているかお話ししますね。
① HSP向けの名言をストックしておく
普段からCMやテレビ番組、音楽、映画などの言葉をストックするのがおすすめ。
なぜならどれだけその言葉に感動しても、人は時間が経てば忘れてしまうからです。
辛い時や悲しいときに思い出せないと、せっかくの言葉も活きてきません。
将来の自分のために、日頃から言葉をメモする習慣をつけましょう。
スマホのメモ機能を使うのがお手軽ですよ。
② スキマ時間に見直して小休憩を取る
ストレスを感じてからストレス対処するのは少し遅いです。
それだと疲れを感じるまで頑張ってしまうから。
特に繊細さんだと、小さな刺激から小さなストレスを溜めこみがち。
それを自覚する前にストレス発散をするのが理想です。
そこで私は小休憩をこまめに取るようにしています。
数分ほど仕事や人間関係から離れて、ボーっとする時間を確保する。
そのときにスッと入ってくるのが、普段からメモしている”楽になれる言葉”です。
楽になる言葉のトリセツ
- 日頃からスマホにメモしておく
- こまめに休憩を取り、その時に見返す
HSPが楽になる言葉【仕事編】
仕事をする上で、HSPだと悩むことが多いです。
職場で馴染めなかったり、人間関係で消耗したり、仕事への取り組み方だったり。
そんな緊張しきった私を楽にしてくれたのが、以下のような言葉になります。
① 休憩の重要性を教えてくれた言葉
先に休むと決める。疲れたと感じる前に休む
これは仕事に関する書籍に書かれていた言葉になります。
それまで”私は疲れたら休憩”という働き方をしていたんですね。
多くの人がこのような働き方をしているかと思います。
でもこれだと疲労から回復するのに時間がかかる。
だから事前に、休憩時間をスケジュールに入れてしまおうという主張でした。
その書籍の通りに休憩を挟むと、集中量が持続するようになったんです。
今では私は15分ごとに2,3分ほど、ボーっとする時間を作っています。
仕事と休憩の割合をどうするかは個人差があるはず。
書籍では”25分:5分”の割合で休憩をすることをオススメされていました。
ただ実際に取り組んでいくと、私の場合は15分:2分になったんです。
もともとHSPは仕事をするとマルチタスクになって疲弊しがち。
なのでスケジューリングを上手く行い、シングルタスクとして取り組む工夫をした方が楽ですよ。
② 楽をする大切さを教えてくれた言葉
より少なく、より良く
こちらは大人気の書籍であるエッセンシャル思考の言葉です。
それまでは多くの成果を出すには、多くの仕事時間が必要だと思っていました。
でもこの本では、重要な1%に絞れば、より高い成果が出ると書かれていました。
実際に今の仕事を99%減らすのは、非現実的かもしれません。
でもこの本に書かれているように、少しずつ減らしていくことは可能。
そして余った時間を、本当に大切な仕事に集中させて成果を上げていくんですね。
私はこの本に出会ってから、『無駄な仕事はしていないか』を定期的に振り返るようになりました。
“仕事をやらない”というのは、繊細さんだと罪悪感を感じるかもしれません。
ただ1%ずつ減らして、重要なことに1%ずつ集中するのは取り組みやすい。
毎日の仕事が多くて振り回されているときは、エッセンシャル思考を取り組んではいかがでしょうか?
仕事をこなすことだけにとらわれていると、どの仕事も嫌な面ばかり見えてしまいますよ。
③ 失敗の恐怖を和らげてくれた言葉
失敗と成功に分かれているわけではない。失敗の先に成功がある
この言葉は書籍でも、Twitterで著名人もよく言っている内容になります。
HSPだと他人の目が気になり、挑戦するのが億劫になることはありませんか?
私も新しいことに挑戦するのを先延ばしにしがちで、理由は失敗が怖いからです。
その失敗への恐怖を和らげてくれたのが、この言葉。
失敗と成功の2択ではなく、”やらない”と”やる”の2択。
そして”やる”を選んだら失敗するけど、続けていたら成功に繋がるという考えです。
この言葉と出会って、私は失敗が成功するのに必要な経費だと思うようになりました。
できるだけ小さく始めれば、失敗も小さいので気になりません。
繊細さんらしくコツコツと取り組み、副業を始めたことが懐かしいです。
④ 継続する大切さを教えてくれた言葉
私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ。
こちらはトーマス・エジソンの言葉になります。
電球の開発で1万回も失敗したと言われているエジソンらしい言葉。
途中で諦めなければ何かに繋がるかもしれないと、希望を持たせてくれます。
私はこの言葉を知って、”あと1回だけやってみよう”と思えるようになりました。
あと1回やって、状況が全く変わらないなら辞めても良い。
でも少しでも上達する部分があったり成長できたら、さらにもう1回やる価値がありますよね。
このエジソンの言葉も、失敗への恐怖を和らげてくれました。
⑤ 大きな変化はいらないことを教えてくれた言葉
1日1%改善すると1年で37倍になる
これは『複利で伸びる1つの習慣』という本に書かれていた内容です。
少しずつでいいので改善を続けることが、人生で大きな結果に繋がるという内容の書籍。
1日1%ずつ変化すれば、1年後には37倍になると書かれていました。
それまでは人生を変えるには、大きな決断や行動が必要だと思っていたんですね。
でもHSPで繊細さや過敏さを持っていることもあり、一大決心はなかなか難しい。
そんなときにこの言葉を知り、少しずつの変化でも良いんだと思えるようになりました。
今でも私は睡眠や仕事や人間関係など、いろんな面で”あと1%改善するには?”と考えるクセがついています。
これは完璧主義で、何かに取り組めない人にもお勧めの考え方ですね。
HSPの僕が楽になれた言葉【仕事】
- 先に休むと決める。疲れたと感じる前に休む
- より少なく、より良く
- 失敗と成功に分かれているわけではない。失敗の先に成功がある
- 私たちの最大の弱点は諦めることにある
- 1日1%改善すると1年で37倍になる
HSPが楽になる言葉【人間関係】
次は人間関係で悩む私を楽にしてくれた言葉を紹介します。
人間関係に関する本をたくさん読むのですが、そこで引っかかった言葉を選んでみました。
① 親へのイライラを和らげてくれた言葉
親は自分が抱える劣等感を、子供に愛情という言葉で憂さ晴らしする
これは劣等感や自己評価に関する書籍で書かれていた言葉だと思います。
親がガミガミ言うのは、その分野に劣等感があるから。
学歴コンプレックスがあれば子供に勉強をさせ、スポーツで劣等感があるなら子供にスポーツをさせる。
それを『あなたのため』と、愛情にすり替えているという主張になります。
この言葉を聞いて、私の場合は腑に落ちることがあったんですね。
いつも”勉強をしろ”とガミガミ言っていた私の親は、実際に学歴コンプレックスがあったからです。
親の期待に応えられない自分が悪いわけではない。
親も自分と同じで、世間に対する劣等感やコンプレックスがある。
そう考えると親へのイライラした気分がスッと和らぎました。
過干渉な親にイライラしたときは、この言葉を思い出すようにしています。
② 嫌いな人への執着を無くしてくれた言葉
幸せになることが、相手への最大の復讐
相手を許せないという気持ちに支配されているときに、思い出したい言葉です。
バカにされたり、マウントを取られたらイライラするのも当然。
でもずっとモヤモヤしていると、自分の貴重な時間も失ってしまいます。
特にHSPの場合は、相手の何気ない一言で傷つきやすいはず。
そんなときに私が思い出すのが、この言葉。
人の幸せは人間関係の中から生まれるもの。
だからそんなひどいことをしてくる人は、幸せになれないのが決まっている。
なら私が幸せになることが、相手にとっての最大の復讐になるという解釈をしました。
この言葉を思い出すと、人生で大切なものに時間と意識を向けられるようになります。
街中で出会うような変な人や、悪質なニュースで出てくるクレーマーなどにもイライラしなくなりました。
“やりかえす”という復讐は意味がないことに気づいたんですね。
③ 他人からの視線の緊張を薄めてくれた言葉
誰から見てもいい人にならない。大切な人にとってのいい人になる
他人の目が気になってしまうのはHSPのデメリット。
特に学校や職場など大勢の人と一緒にいると、人間関係で消耗しがち。
そんなときに大切なものを再認識させてくれる言葉になります。
誰にとっても良い人を目指すと、それは叶わないし疲れるだけ。
それより大切な人にとって、良い人でいられてるかを問いた方が人生でプラスです。
友達など当たり前のように会っている人に何かできないか考える。
その方が人間関係の満足度が高まるんですよね。
誰にでもいい顔をして疲れてしまう人は、大切な人を思い出す習慣を作るといいかも。
④ 苦手な人への接し方を変えてくれた言葉
苦手な人は挨拶だけ。嫌いな人は話を聞くだけ。意地悪な人は目を合わせるだけ。無視する人は同じ空気を吸うだけにしなさい。
これはTwitterで拡散されてきた言葉になります。
苦手な人からも影響を受けやすい繊細さん。
私も声が大きい人や、悪口が多い人が苦手でした。
でもこの言葉を知ったキッカケで、苦手な人とは最小限の接点でいるように努力したんですね。
嫌いな人間関係を0にすることはできません。
でも苦手な人や嫌いな人と一緒にいる時間を少しずつ減らすことは可能。
共感などをしなければ、相手もつまらなくて別の人と話すようになります。
なので不穏な空気にならない程度で、挨拶や世間話だけしてればOK。
特にHSPの場合は、人間関係のストレスが大きいので、苦手な人とは物理的な距離を取るのがいいですよ。
参考⋙HSPは攻撃的な人に注意!怒鳴り声で怒る人への苦手意識
⑤ 対人関係の不安を行動に変えてくれた言葉
不安は準備不足のサイン
対人関係で不安を感じることは多いですよね。
他人のささいな言動も気にしてしまう繊細さ。
それゆえに相手の言動にビクビクして、あまり楽しく会話ができませんでした。
そんな私を楽にしてくれたのが、この言葉。
不安を感じること自体がダメではない。
それよりも建設的な準備をしようと教えてくれました。
この言葉を知ってから、私はコミュニケーションの本で勉強したり、傾聴力を鍛えることに。
まだまだスキルは不十分で聞き上手ではありませんが、やるべきことがハッキリしたので不安は減りました。
特に仕事や恋愛だと、相手に緊張したり不安を感じるのは当然のことです。
でも怯えているだけでは何も変わらない。
見た目を変えたり、話し方や聞き方を気を付けるなど、”行動”に目を向けて準備してみませんか?
HSPの僕は楽になる言葉【人間関係】
- 親は自分が抱える劣等感を、子供に愛情という言葉で憂さ晴らしする
- 幸せになることが相手にとっての最大の復讐
- 誰から見てもいい人にならない。大切な人にとってのいい人になる
- 苦手な人は挨拶だけ。嫌いな人は話を聞くだけ。意地悪な人は目を合わせるだけ。無視する人は同じ空気を吸うだけ。
- 不安は準備不足のサイン
HSPが楽になる言葉【人生】
最後は人生全般をテーマにした言葉になります。
幸せや人生など正解はないけど重要なテーマ。
悩みやすい私の心を楽にしてくれた言葉を紹介します。
① 自分らしく生きることの大切さを教えてくれた言葉
置かれた場所で咲きなさい
タイトルの通り、その場所で一生懸命に生きるというメッセージがかかれている場所。
『この職場のせいで』とか、『HSPのせいで』と何かのせいにしがち。
それを”やらない理由”にしてしまっていたんですね。
そうではなく、今この場所で咲くことから始めてみようと考えを改めさせてくれました。
今の自分に何ができるか。
今からできることは無いかと前向きにさせてくれる言葉です。
② 人生の決断を後押ししてくれた言葉
正しい選択はない。後悔しない選択をする。
人生で進路を変えるときは誰にでもあるもの。
引っ越し先だったり、転職だったり、交際相手との未来だったり。
そんなときはどちらの道を選ぼうかと迷ってしまいますよね。
とくにHSPの場合は、些細な情報からでも大げさにとらえて考えてします。
ダラダラと決断できずにいたときに、本当はどちらの道を選びたいのか教えてくれた言葉でした。
正しい選択を選ぼうとすると、どうしても確率に目が行きます。
でも選びたい選択肢は確率ではなく、ドキドキするもの。
実際にどちらを選ぶかは、そのときの状況によって変わるかもしれません。
でも本音ではどちらを選びたいのか、それを知るには”後悔”を基準に考えると良いですよ。
③ 習慣の身に着け方・手放し方を教えてくれた言葉
身につけたい習慣は1秒でも早く始められるように、辞めたい習慣は1秒でも遅く取り組まなければいけないように。
ダイエットや勉強など、人生にプラスになることはわかってるけど始められない。
逆にお菓子やゲームなど、ほどほどにしないといけないものは辞められない。
このように身につけたい習慣と、辞められない習慣で悩むことはありませんか?
私はいつも『来月からダイエットしよう』とか『明日からお菓子を辞めよう』と決意しては挫折していました。
それは自分に根性がないからだと。
そんな自分を救って楽にしてくれたのが、習慣に関する書籍。
身につけたい習慣は、とにかく1秒でも早く取り組めるようにしておくこと。
例えばジョギングをしたいなら、服と靴を部屋にセットしておくなど。
そして避けたい習慣は、逆に1秒でも手間がかかるようにすること。
私はゲーム機をクローゼットにしまうことで、つい遊ぶクセから抜け出せました。
このように根性論ではなく、仕組みで習慣を作り変えることができます。
これは自己肯定感が高まり、将来の期待も増すという意味でとても大切な言葉になりました。
④ 幸せへの執着を減らしてくれた言葉
幸福度は遺伝で50%決まっている
これはYouTubeでメンタリストのDaiGoさんが話していた内容です。
遺伝という自分では決められない要素が幸福度の半分を占めている。
この話を聞いて、じゃあ100%幸せになろうとするのは無謀なんだなと感じました。
もともとHSPは、不安や恐怖を感じる偏桃体が敏感だと言われています。
これは幸せを感じにくいということ。
(逆に人生のリスクを予防したり対策して生き残る能力は高い)
つまりHSPは遺伝の要素で、何とかしようとするのは難しいんですね。
ではどうすればいいかというと、変えられる50%に注目しました。
残りの50%は自分の努力で改善できる要素があるんですね。
幸福度の遺伝以外の要素
- 友人
- 住む場所
- 生活習慣
- 学歴・収入
- 年齢
- 健康状態
私が心がけているのは、睡眠をしっかりとって仕事を一生懸命にすること。
そして静かで落ち着いて暮らせる立地を探して家に住み、運動や食生活を気を付けること。
さらにたまに友達と会ってお話ししたり、習い事や趣味で交友関係を広げていく。
こうやって自分のできる範囲でですが、少しずつ取り組んでいます。
人生の全て変えようとすると、できない自分に自己嫌悪を抱く。
でも最初から50%だけ改善しようと思うと、気軽に取り組めるようになりました。
⑤ 周りに迷惑をかけてもいいと思わせてくれた言葉
○○でもいい・○○しなくてもいい
カウンセラーの心屋仁之助の書籍の言葉になります。
日本で根強い義務的な価値観を、”○○しなくていい”と逆の提案をしていました。
この中に私の心に刺さった言葉の一覧がありました。
それは真面目になりすぎる繊細さん向けの言葉のように感じたんです。
以下の言葉を口に出して読んだときに、肩の荷が下りた気がしたんですね。
- 愚痴や悪口を言ってもいい
- 人を妬んでもいい
- 馬鹿にされてもいい
- 無視されてもいい
- 孤独でもいい
- 怒ってもいい
- 親を許せなくてもいい
- 自分の親を見捨ててもいい
- 親の期待に応えなくてもいい
- 人を楽しませられなくてもいい
- 働かずにお金をもらってもいい
- 今までの努力を無駄にしてもいい
- 助けてって言っていい
このように世間的にはダメと言われていることに、”○○で良い”と口に出して言っていく。
“○○すべき”というような思考で、いつも疲弊している人はおすすめ。
自分の頭の中にある”○○すべき”という思考を書き出し、”○○でもいい”に書き換えていきましょう。
すると肩の荷が下りてリラックスできます。
繊細さや過敏さ自体は特性にすぎません。
HSPにはメリットもデメリットもあるので、できるだけメリットを活かして人生を生きていきたいですよね。
HSPの僕が楽になった言葉【人生】
- 置かれた場所で咲きなさい
- 正しい選択はない。後悔しない選択をする
- 身につけたい習慣は1秒でも早く始められるように、辞めたい習慣は1秒でも遅く取り組まなければいけないように。
- 幸福度は遺伝で50%決まっている
- ○○しなくてもいい
HSPのあなたが楽になる考え方を探そう!メモして見返すのがおすすめ
HSPは繊細さゆえ、日常生活でストレスが溜まりやすいです。
なので日頃から意識的に休憩を取ったり、自分を休めてあげられるような優しい言葉をかけてあげましょう。
今回紹介した言葉は私が独断で選んだもの。
それでも何か1つでも、あなたをフッと楽にさせる言葉があったのなら嬉しいです。
私のオススメは普段の生活で、心に響いた言葉をメモしておくこと。
そして日常的に見返していけば、自分を癒して支えてくれる言葉になるかもしれません。
次はこちら⋙HSCが大人になったら?子供時代を振り返ってみた
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