HSPと自覚があるなら、攻撃的な人はできるだけ避けましょう。
街で怒鳴り声をあげている人や、職場でよく怒る人には要注意。
繊細さや敏感さが原因で、苦手意識が芽生えることもあるからです。
ただ生活を送っていると職場やプライベートで、理不尽に怒られることもありますよね。
そんなときに必要以上に引きずることなく、上手に気分を切り替える方法はあるのでしょうか。
今回はHSPさんが知っておくべき攻撃的な人へのトリセツ。
大前提として避けられる人は、少しでも距離を遠ざけること。
その上で必要最低限の理不尽な要求をしてくる人を、上手にスルーしていくスキルが必要になります。
HSPは攻撃的な人に注意!怒鳴り声や怒る人が苦手なワケ
なぜHSPだと攻撃的な人を避けた方がいいのか。
繊細さんが怒る人を苦手に感じる理由は、次の3つになります。
HSPだと心の負担が重くのしかかるので、できるだけ物理的に距離をとった方が良いことがわかりますよ。
① HSPは共感力が高い!イライラしている相手に共感してしまう
HSPの特性の1つとして共感力の高さがあります。
相手の気持ちを汲み取る能力が高く、周りの感情に共感するスキルですね。
聞き上手だったりカウンセラーに向いていると言われるのは、この共感力の高さが理由。
ただこの共感力の高さは、怒りっぽい人といるとデメリットに働きます。
あなたは別にイライラしていないのに、その人と一緒にいるとその人の感情に共感してしまう。
つまりあなたもイライラする機会が増えたり、怒りっぽいのが移ってしまうんですね。
なのですぐ怒るような沸点の低い人と一緒にいると、繊細さんは疲れやすい。
物理的に距離をとったり、怒鳴り声が聞こえない工夫が必要になります。
(対策については後で解説しています)
② 聴覚が過敏な繊細さんは声が大きい人も苦手!怒鳴り声が怖い
HSPといっても何に敏感かは個人差があります。
その中でも聴覚が過敏なタイプだと、怒鳴る人は苦手なはず。
大きい音や大きい声を出す人が嫌なのは、耳が繊細な人にとっては当然です。
聴覚が繊細な人が苦手な音
- 車のクラクション
- 花火
- 祭りの太鼓
- バイクのエンジン音
- 工事現場の音
- 電車のベル
- 動物の鳴き声
- 声が大きい人
- 映画やライブなど大音量
こういった人は声が大きい人や、すぐ怒鳴る人は避けた方が良いですね。
職場によく怒る人がいたら、簡単に怒れない場所や人の近くに場所を移すのも効果的です。
③ 直接怒られたら人格を否定されたように感じる
あなた自身が怒られることもあるでしょう。
そんなときも他の人より、精神的にダメージを負いやすいのが繊細さんの特徴。
怒られると深く考えすぎたり、人格否定された気分になってしまうんですね。
相手は注意や忠告といったニュアンスだったとしても、”怒られた”と落ち込むパターンも。
職場などでは、怒られることは避けられない場合もあります。
そんなときは冷静になって、受け入れる部分とスルーする部分を分けることが大切です。
相手の言動を全て受け入れると、キャパオーバーとなり心身が疲れ切ってしまいます。
もしどうしても仕事に慣れないのなら、長期的には転職も視野に入れた方が良いですね。
逆にプライベートで怒られた場合は、自分の主張も伝える場面もあるでしょう。
イライラを抑えつつ、意見や考えを相手に伝えるスキルも必要になります。
参考⋙HSPさんは怒ると黙る?イライラを抑え自己主張するコツ
怒る人が苦手な理由
- 怒っている人に共感してしまう
- 大きい声や怒鳴り声が苦手
- 自分が怒られたときに病む
HSPは怒る人が苦手なことを自覚しよう!怒鳴り声が怖いときの工夫
では怒鳴る声や怒る人が苦手な上で、どのような工夫ができるのか。
日常生活で苦手な音や意見を遠ざけるには、次の3つの環境を意識しましょう。
あなたが特に苦手な声だと感じるシチュエーションから取り組むのが効果的ですよ。
① 街中で怒っている人や怒鳴る人を避ける方法
外出時には、怒りっぽい人に近づかない工夫をするのが効果的です。
例えば人がイライラしやすいシチュエーションは、以下のようなものがあります。
イライラしやすい場麺
- 人混み・混雑
- 行列
- 7月~8月の暑い時期
- 高速の渋滞
単純にこういった場所を避けるだけでも効果はあります。
あなた自身もイライラしないで済みますし。
特に人混みはできるだけ避けたほうが無難です。
周りの音だけでなくイライラした感情にも共感してしまい、人一倍疲れやすいから。
外出時も道路を1本ずらすだけで、人が一気に減ることはよくあります。
私も仕事で都心に行くときは、自分だけの快適ルートを探すのを趣味にしています。
あとはシンプルに耳栓をして歩くのもオススメ。
歩いている最中に完全に音を遮断するのは危険です。
なので少し大きい声の人や怒っている人の声が聞こえたら、イヤホンをするくらいで十分。
ノイズキャンセリング機能のイヤホンなら、一気に周囲の音を遮断できますよ。
もしくは自然音などを流して、周囲の音を消すのも効果的です。
② テレビも怒っている人や怒鳴り声が多い!テレビ番組との付き合い方
外出以外でも怒っている人を見かける機会はあります。
無意識に見ていると、余計に情報として入ってくるのがテレビですね。
報道や情報バラエティーでも、よく怒っている人がご意見番として出てきます。
こういった番組も、ダラダラ見ているなら最初から見ないのが得策。
HSPが避けるテレビ番組
- 悲惨なニュース
- 感情移入する事件
- 自動車事故などの報道
- 討論番組
こういったものは共感力の高さゆえに、精神的に辛い気持ちが傾きます。
まずはテレビの音量を下げること。
そしてダラダラつけるのは辞めて、事前に見る番組だけ決めるのがおすすめ。
家族が大音量でテレビを見るなら、録画や見逃し配信で対応できます。
テレビや視覚や聴覚を刺激して、視聴者の意識を集めようとします。
なので繊細さんにとっては不快なことも多いので、少し刺激から遠ざかった方がストレスも減りますよ。
③ SNSで怒っている人の声はブロックよりミュートがいい
実際の音としては聴覚への刺激はない。
でも心にグサっと刺さりやすいのがネットの意見です。
HSPにとってはこのSNSの意見も、少し遠ざけた方が良いでしょう。
私も以下のような人はすぐミュートしています。
HSPが苦手なアカウント
- 被害者スタンスで攻撃する人
- 政治系の苦言ツイートが多い人
- 事故動画などの拡散系する人
- 炎上動画に悪口を言う人
- 芸能人のツイートに文句を言う人
こういったツイートにいちいち反応していたら、心が持ちません。
そこで私が心掛けているのがミュートの活用です。
ブロックすると相手にバレる恐れもあるのでミュートが一番。
キーワードやトピックに関しては、ブロックや”興味なし”を使いましょう。
ただアカウントに関しては、相手にわからないようにミュートをした方が安全です。
相手が怒っているからといって、自分も同じ温度になる必要はありません。
嫌いなアカウントを見かけたら、『サヨナラ』とミュートするのが手っ取り早いです。
怒っている人を遠ざける
- 外出時は混雑を避ける
- 苦手な人を見かけたらイヤホンでブロック
- テレビは好きな番組だけ見る
- ニュースやビックリ映像などは避ける
- SNSではミュート機能を上手に使おう
HSPだから怒られると引きずる!怒られたあとのココロの整え方
最後は実際にあなた自身が怒られたときの対応を見ていきましょう。
まずは冷静になって、内容と言い方を切り分けることが大事。
あとは疲れたことを自覚してリラックスする時間だったり、相手との距離をとることをオススメします。
① 怒られたときは受け止め方を変えよう!
怒られたときは、まず受け止め方を変えた方が良いです。
真面目な人が多いHSPさんは怒られたら、『能力否定』や『人格否定』と捉えます。
でも特に職場では怒られたときは、『成長する余地』であることが多いんですね。
怒った相手も、全く期待していない人には怒りません。
なのであなたがまだ成長できると信じて注意しているんです。
そこで最初に行いたいのが、内容と言い方の切り分け。
怒られた内容を受け取って、事実だけを自分の中に取り込みます。
怒られたとき
- 事実…仕事のミスなど自分の不注意の行動を注意された
- 主観…怒鳴る。声が大きいなど怒り方に関するもの
怒った内容に関しては改善すれば、あなたが成長できる伸びしろになります。
怒り方に関しては、相手の人間性の問題なのでスルーして問題ありません。
② 怒られたときは気持ちの切り替えやケアをしよう
怒れたときは内容だけを受け取って改善していく。
それをしても怒られたときのストレスは溜まっていきます。
なので次はストレスの発散方法を知りましょう。
モヤモヤ感を解消できるようなストレス対策を、事前に用意しておくのがおすすめ。
ストレスを感じたら、そのときの気分で発散法を選ぶことができます。
怒られたときにオススメのストレス発散法
■発散系
- 感情を紙に全て書き出す
- 家で”ひとりカラオケ”をする
- 帰りは早歩きでウォーキング
■癒す系
- マインドフルネス瞑想
- 早めに寝る
- 頭皮マッサージをする
イライラした気分を外に発散するものと、疲れた体を癒すものの2つに分けて見ました。
どちらかを1つずつ選ぶと、怒られたストレスを上手く緩和できますよ。
③ 仕事でよく怒られる!HSPに営業や接客は向いていない?
最後は長期的な対策について。
理不尽に怒られるような仕事が多いという可能性があります。
そのときはあなたがいくら努力して改善しても、怒られることは避けられません。
特に以下のような仕事は繊細な人に向いていないかも。
対人ストレスを感じやすい仕事
- クレーム処理をするコールセンター
- 酔っ払いの接客をする居酒屋
- 断られることが多い新規営業
- ギャンブルをする人がいるパチンコ屋
あなたの振る舞いや働き方に関係なく、苦手な音が職場にある。
その状態が続く場合は仕事内容や職場環境が、あなたに合っていない可能性があります。
そんなときは長期的に、転職を視野に入れておきましょう。
これは『今すぐ転職しよう』というわけではありません。
そうではなく『この仕事を我慢して続けるしかない』という思考から解放されるのが目的です。
もちろん転職について調べたり、転職活動をして働きたい場所があれば、本格的に行動に移すのも良いですよ。
努力で解決しない問題がある職場で、ずっと働き続けるのも辛いですし。
怒られたときの対応
- 内容と言い方に分ける
- 内容は今後に役立てる
- 相手の言い方についてはスルー
- その後はストレス発散をする
- モヤモヤを外に出す系と体を癒す系に分ける
- ずっと怒られ続ける仕事や職場であれば転職も考える
HSPは繊細さゆえ怒る人が苦手!怒鳴り声や大きな声からは距離を取る
HSPは共感力や聴覚の過敏さゆえ、怒る人に苦手意識があります。
怒りっぽい人がいるとその人の感情に共感してしまう。
もしくは怒鳴る人だと、その大きな声が耳に負担になるんですね。
そんなときは少しだけでも、そんな相手から距離を取れないかを考えましょう。
物理的な距離を取れば、それだけで共感や聴覚の負荷が減るからです。
ただ仕事であれば簡単に避けることはできない場面もありますよね。
そんなときは相手の言い分から、内容と言い方に分けること。
内容は取り入れて、言い方はスルーするのが理想です。
そしてストレス対策を事前に準備しておくこと。
それでも合わない仕事であれば、もっとあなたが働きやすい職場を探した方がいいかもしれません。
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