HSPだからといって、全員が映画が苦手というわけではありません。
私もHSPですが映画は大好きで、休日は映画を1本見てリラックスしています。
ただ映画が好きといっても、映画館は避けたり、苦手なジャンルがあるのも事実。
そこで今回は、『HSPさんが映画を楽しむ方法』についてお話ししていきます。
まずはあなた自身が苦手な映画のジャンルを自覚すること。
その上で楽しめる映画を探せば、繊細ゆえに非HSPの人よりも作品の奥深さを感じることはできますよ。
参考として私が大好きな映画も邦画・洋画・アニメに分けて紹介しています。
あなたのオススメ映画があれば、コメント欄にて教えていただけると嬉しいです。
HSPだと映画が疲れる理由は?感情移入が苦手な場合が多い
なぜHSPだと映画に苦手意識があるのか。
それは繊細さゆえの特性が関係しています。
自分がどういった理由で映画が苦手か自覚すれば、楽しめる映画のジャンルや見方がわかりますよ。
① 映画の登場人物への感情移入しすぎて引きずる
HSPの特性の1つが共感性の高さ。
共感力が高すぎるせいで、映画で見たくないシーンが出てくるんですね。
例えば私は映画でイジめられる主人公などを見るのが苦手です。
これは登場人物へ共感しすぎるのが原因。
また悲しい展開になったり、ピンチで絶望的なシーンを見ると心が痛みます。
映画だとわかっているのに、集中して見過ぎて疲れてしまうんですね。
なので共感性が高い繊細さんは、苦手な映画のジャンルが出てきます。
なのであっさりした映画だったり、平和でのんびりした展開の映画がおすすめです。
② 映画の中のグロいシーンや音・光が苦手
HSPは繊細さゆえに、苦手な刺激と言うのが存在します。
例えばグロいシーンだったり、ホラーで怖いシーンなど。
特に光や音を使って、観客を驚かせようとする演出もありますよね。
そういった五感への刺激も、過敏なHSPにとっては辛いものがあります。
苦手な刺激がある場合は、そういったジャンルを映画を避けましょう。
私はホラーやサスペンスは苦手なので、最初から見ないようにしています。
また映画館では見ずに、家のテレビで音量を調節して映画を楽しむのもオススメですよ。
共感力も五感への刺激も、悪いことではありません。
むしろ日常生活や仕事では、その繊細さが活きる場面もあるので、無理に我慢しないようにしましょう。
③ 映画の情報量が多すぎて長時間の視聴で疲れる
私個人としては映画で疲れる見方があります。
それは映画を1本、一気に見ること。
2時間ほどかけて一気に見ると、途中で頭がパンクしそうになり疲れてしまうんですね。
これは繊細で受けとる情報量が多いHSPならではの悩みです。
なので映画館などで映画を楽しむことはできません。
DVDや配信になって、15分区切りで映画を楽しんでいます。
このように自分が映画の何が苦手を認識すれば、正しい距離感で楽しめるようになりますよ。
映画が苦手な理由
- 登場人物に共感しすぎる
- 苦手な場面や音・光がある
- 長時間見るのが疲れる
HSPだと映画館で見れない!苦手な環境や代案
またHSPの場合は映画というより、映画館が苦手という人も多いです。
映画館が苦手な理由や、映画を映画館以外で楽しめる見方を確認しましょう。
① 映画館だと作中の音や光の刺激も大きくなる
映画館だと映画で流れる音楽や光の刺激も大きくなります。
非HSPの人だと、大音量や大迫力の方が楽しめるかもしれません。
ただHSPにとっては、過剰な五感への刺激は苦痛に繋がります。
なので映画館への苦手意識が、そのまま映画への苦手意識に繋がるケースも。
無理をして映画館で映画を見る必要はありません。
自宅のテレビやパソコンであれば、明るさや音量を調節できますよね。
見たい映画はDVDや配信になるまで待つことも検討しましょう。
② 映画館のように大人数と一緒にいると周囲の雑音が気になる
映画館という空間自体が苦手な繊細さんもいます。
同じ空間に何百人もいて、その人たちの些細な言動が気になってしまう。
映画が流れている間も、カサカサとポップコーンを食べる音へ意識が向くなど。
周りの人と一緒に何かをするのが苦手な人は、映画館での鑑賞に向いていません。
普段から行列や混雑が苦手な人は、映画館も良いイメージはないはず。
過剰なストレスがかかるので、そういったタイプのHSPさんも無理に映画館で見る必要はないんですね。
地元の小さい映画館であれば小さいキャパで、少人数で映画を楽しめたりします。
都心にある大きな映画館などは、私自身も何年も行っていません。
③ HSPで映画館が苦手なときの映画の楽しみ方!DVDや配信など
私の経験も踏まえて、ストレスのない映画の見方を紹介します。
まずは映画館自体が苦手であれば、DVDや配信になるまで待つこと。
DVDならテレビで視聴できるし、配信ならパソコンで視聴できます。
音量や明るさが刺激にならないように調節してみることができるんですね。
なので映画を見るときは友達や家族とではなく、一人で見るようにしています。
また苦手なシーンがありそうであれば、10秒スキップなどもおすすめ。
私はグロいシーンや主人公が、序盤でイジめられるシーンなどはスキップしています。
これは感情移入しすぎて疲れないようにするための見方となっています。
あとは頭が疲れてきたら無理をせず一時停止すること。
ベランダでストレッチなどをしてリフレッシュし、もう一度映画を再生します。
このように無理のない範囲内を知っていれば、映画は楽しめますよ。
ひとり暮らしであれば映画を見れる環境も作りやすいですね。
映画館が苦手な理由
- 大音量や光の刺激が強い
- 大人数で同じ空間にいるのが苦手
- ひとりで自分の部屋で見るのがおすすめ
HSPが映画で疲れる作品の特徴!苦手ジャンルを自覚しよう
映画を見ていくと、あなたが好きなもの苦手なものが出てきます。
これはHSPだからといって、全員の好き嫌いが一致するわけでもありません。
なので大事なのは『あなたにとって苦手な映画を知ること』
そうすれば視聴前から苦手な映画を避けることができます。
結果的に好きな映画を見つけやすくなりますよ。
① HSPが苦手な映画のジャンル【SFやアクションの音と光】
SFやアクションは苦手な演出が多いです。
目がチカチカする光だったり、大音量が流れやすい。
アクションも残酷なシーンがあると、苦手意識を感じるかもしれません。
私も年齢制限がかかるようなアクション映画はグロくて苦手です。
ただエンタメ向けの戦闘シーンなどは大好き(るろうに剣心など)
なので大切なのは、自分がどれくらいのアクションであれば面白いと感じれるか。
その境界線を何となく把握していると、苦手な映画を避けることもできますよ。
ちなみにHSPなら、日常生活でも光や音に注意しなければいけません。
特に運転中などはアイテムを用意しておくことで、安全に運転することができます。
② HSPが苦手な映画のジャンル【ホラーなどサイコな登場人物】
共感性が高い人は、登場人物のキャラクターに注目しましょう。
例えばホラーやサスペンスであればサイコなキャラが登場しがち。
残酷な事件を起こしたり、怖いシーンを作るのでオススメしません。
人気映画だとジョーカーなどがありますが、私は途中までしか見れませんでした。
配信サービスなどであれば、途中で見るのを辞めるのも簡単。
予告編を見て、登場人物で残虐な人がいないかも確かめた方がいいですね。
③ HSPが苦手な映画のジャンル【ドロドロした人間関係】
苦手な人間関係を描かれていると、その映画への興味が薄くなります。
例えば職場の人間関係が苦手な人は、仕事を舞台にした映画は好きになれないかも。
映画には様々な人間関係を描いたものがあります。
親子関係を題材にしたものや、恋人関係を描いたものなどですね。
あなたが現時点で苦手としている人間関係があれば、それを思い出させる映画は避けた方がいいですね。
ちなみに私は海外映画でよくある、マウントの取り合いをするような人間関係が大嫌いです。
セレブ同士のののしりあいとか、誰も救われないモヤモヤした結末になる映画も避けています。
HSPさんは悪口や陰口な苦手な人も多いので、映画でまでそういった言葉を耳に入れる必要はないですよ。
苦手なジャンルを特定しよう
- 例① SFやアクション…音や光が刺激的
- 例② ホラー…サイコなキャラが出る
- 例③ ドロドロ系…人間関係で救われないもの
HSPにおすすめの映画9選!【邦画・洋画・アニメ別】
最後は参考までに私が好きな映画を紹介していきます。
五感への刺激も少なく、展開が面白いモノを選んでみました。
ただ何に苦手意識を持つかは、HSPによっても違います。
なのであくまで参考程度に見て、面白そうだと思った作品だけ視聴してみてください。
【邦画①】 マジックアワー
あらすじ
街を牛耳るギャングのボスの愛人を寝取ったことが本人にばれ、絶体絶命の男。彼は命と引き替えに幻の男を連れてくるよう命じられる。しかし期日が迫ってもその男は見つからず、男は無名の俳優をだまして演じさせるという奇策に出る。
三谷幸喜さんの作品で、一番好きなのがマジックアワーです。
笑いが散りばめられていながら、一気に感動して泣けるシーンもあります。
コメディ映画なので刺激も少なく、コミカルで繊細さんでも見やすい作品。
マジックアワーに限らず、三谷幸喜さんの作品は笑えるので見やすいものが多いですよ。
【邦画②】 のだめカンタービレ
あらすじ
自由奔放な野田恵と完璧主義者の千秋真一という、才能溢れる二人の若き音楽家の恋模様と、クラシックへの情熱を描いた音楽コメディ。 二人は、お互いの才能に惹かれあいながら切磋琢磨していき、様々な人物との出会いや経験を経て、それぞれが成長していく。
実写映画ですごく好きなのが”のだめカンタービレ”。
1年に1度はドラマと映画を見直しています。
“のだめ”の自由奔放なキャラが、作品の平和感を演出しています。
クラシックを題材にしているので劇中の音楽もHSPさんにとって刺激にはなりません。
漫画を見ていなくても、十分にドラマや映画だけで楽しめる作品となっています。
【邦画③】いま、会いにゆきます
あらすじ
1年前に妻の澪に先立たれ、以来ひとり息子の佑司と2人でつつましくも幸せに暮らす男性。そんな梅雨のある日、逝ったはずの妻が森の中に姿を現わす。彼女は生前の記憶を一切失ってしまっていた。それでも巧と佑司は澪を温かく迎え、3人での生活を再び始めることに。
泣ける邦画として名作に挙げられています。
人は生まれ変わってもまた同じ人を好きになれるのか。
登場人物の全員が優しく、他人を思いやる心を持っているので穏やかに楽しめました。
悲しいストーリーのはずなのに、どこか救われた気になるラストにも期待。
【洋画①】 アイアムサム
あらすじ
知的障害を抱えながらも男手ひとつで娘を育てるサム。しかし、成長に伴って子どもの知能の方が上回る。やがて、彼は家庭訪問に来たソーシャルワーカーに養育能力なしと判断され、娘を取り上げられてしまう。
ストーリーだけを見ると暗くなるかと思いきや、サムの人柄にみんなが救われていく作品。
定期的に見直して、いつも泣いています。
子育てとは何かを考えさせられるし、人に優しく接することの大切さも教えてくれる。
サムのコミカルなシーンもあって、展開はありつつも心穏やかに楽しめました。
【洋画②】 マイインターン
あらすじ
ファッション通販サイトを起業し、若くして成功を掴んだ女性社長。そんな彼女の会社に、シニア・インターン制度によって採用された70歳の男性が新人としてやってくる。
私がどのように年をとりたいかを教えてくれた作品です。
老害などと言われていますが、このような人になれるなら年を取るのも悪くないなと思わせてくれる。
若者が仕事や人間関係の悩みを抱え、人生経験豊かなシニアインターンが寄り添ってあげる展開。
【洋画③】ラ・ラ・ランド
あらすじ
女優を目指してオーディションに挑戦する女性と、ピアノを弾きながら自分の店でジャズを心ゆくまで演奏したいという夢を抱く男性。ひょんなことで出会った2人は思わぬ再会を果たし、互いを励まし合いながら夢に向かって進んでいこうとする。
王道のラブストーリーとして楽しめるのがラ・ラ・ランド。
ミュージカルなので、軽い気持ちで音楽やダンスを楽しめます。
お互いが夢を叶え前に進んでいこうとする姿に勇気づけられるんですね。
ハッピーエンドではありませんが、決して悲しい結末にはなりません。
【アニメ①】 リメンバーミー
あらすじ
ミュージシャンを夢見るギターの天才少年ミゲル。しかし彼の一族は、ある理由で代々音楽を禁じられていた。ある日、ミゲルは先祖たちのいる「死者の国」に迷い込む。
私がアニメで好きなのがリメンバーミー。
死後をテーマにしているのに、音楽を通して明るく描かれている作品です。
家族や友達に優しくして、あとで語られるような生き方をしたいと思わせてくれたアニメ。
何となく見ることもできるけど、大人になってからだと違う受け止め方ができますよ。
【アニメ②】 カールじいさんの空飛ぶ家
あらすじ
妻を亡くした78歳の老人は、思い出の詰まった小さな家にとじこもって暮らしていた。開発地区にある彼の家の周囲では工事が進み、彼の住む区画だけが取り残されている。やがて立ち退き要求を受け取った彼は、家にたくさんの風船をつけて人生最後の旅に出発。
少し偏屈なおじいちゃんが主人公のアニメ。
最初は少し嫌かもと思ったけど、意外と優しいところがあるおじいちゃんが好きになります。
風船をつけて家を飛ばすという発想もステキですよね。
妻想いのおじいちゃんと、純粋でピュアな男の子が小さな奇跡を起こすストーリーです。
【アニメ③】 ベイマックス
あらすじ
美しい最先端都市・サンフランソウキョウ。14歳の天才少年ヒロは、謎の事故によって最愛の兄タダシを失い、すっかり心を閉ざしてしまう。そんな時、タダシが開発したケアロボット「ベイマックス」が起動。ヒロの心身のケアを始める。
日本人の男の子を主人公にしたアニメ。
ベイマックスというロボットが可愛くて、現実でもいてくれたらと思わせてくれます。
不完全なベイマックスだからこそ笑えるシーンがあって、ほっこりできますよ。
展開は早いけど、コミカルさがあるので負担なく見続けることができます。
主人公は自分の弱さと向き合い成長していく部分もあります。
HSPは苦手な映画を避けて楽しもう!映画館で見れないときは自宅で楽しむ
HSPだと繊細さや共感力が原因で、苦手な映画もあるかと思います。
グロいシーンが多かったり、サイコな登場人物が出ると苦しくなるのは仕方ありません。
そういった苦手な映画を無理に見る必要はないんですね。
ただ『映画=苦手』とするのはもったいない。
コミカルな作品や、音楽を題材にした映画は楽しめる要素があります。
アニメなども大人でも楽しめるものもあるので、視聴してはいかがでしょうか?
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