最近はHSPの認知度も上がってきました。
多くの人が知ることで、理解者も増えてきて助かっている面はあります。
ただ一方で『繊細アピールがうざい』と感じる人も増えてきています。
この誤解の多くは、自称HSPのNGな言動がキッカケになります。
SNSや職場・学校で過剰にHSPをアピールする人がいて、誤解を与えてしまっているんですね。
今回は周囲からうざいと思われないために、何に気を付ければいいかをお話しします。
受け入れてもらいやすい伝え方や、それでも理解してくれない人への接し方も見ていきましょう。
繊細さんはうざい?自称HSPの特徴
なぜ非HSPの一部の人が、HSPに悪いイメージを持っているのか。
自称HSPの言動や、芸能人のカミングアウトなど、考えられる原因を見ていきましょう。
① HSPの理解が浅い!急に流行っていて胡散臭いイメージのせい
そもそも世界中の人が、HSPに対して理解をしているわけではありません。
ニュースなどで一回だけ特集を見た人や、SNSで誰かのツイートを見ただけの人もいます。
芸能人がカミングアウトしているといったネットニュースで知った人もいるでしょう。
このように以前までは無かったのに、急に話題になっていることに嫌悪感を覚える人はいます。
嫌いな芸能人が『実はHSPで…』と言っていたら、他の繊細さんの印象も悪くなるかも。
この場合は先に関係性を作って伝え方を工夫すれば、相手の認識も変わる可能性があります。
② 自称HSPの過剰アピールに嫌気!かまってちゃんの存在
自称HSPさんのせいで、世間がうざいという印象を持っているケースが多いです。
例えばSNSで頻繁に、『HSPだから…』と愚痴やネガティブなツイートをする人。
友達や知人がそのツイートを見れば、気を遣う存在になるかもしれません。
上手に伝えれば周りも協力してくれるかもしれないのに、過剰アピールをするのはNG。
かまってちゃんタイプの人がHSPを公言することで、『めんどくさいな』と思われます。
私はこういった誤解を生まないために、SNSでは別アカウントを使っています。
HSP同士で繋がり、職場仲間や友達とは別アカウントでやり取りしているんですね。
日常生活で関わる人に過剰に気を遣わせないためにも、HSP関連の発言やツイートは控えた方がいいでしょう。
③ 自称HSPは自己判断が多い!実は鈍感な人も?
いろんな状況で『HSPだから○○できない』と言う。
そんな伝え方をしていると、『HSP=甘え』という印象も持たれます。
さらに簡単なチェックシートだけでHSPだと確信している場合などは、さらに疑惑が広がるんですね。
『やりたくないことだけHSPを理由にしていない?』と疑われます。
楽しい場面などでは元気に張り切っていると、余計に疑わしいですよね。
このように自己判断でHSPを公言していると、辻褄が合わない状況が出てきます。
まずは書籍やチェックシートをいくつかして、本当にHSPが確かめること。
そして仕事など日常生活で影響が出ているなら、病院やカウンセラーへの相談も検討しましょう。
勝手な自己判断でHSPを言いふらしている人がいると、うざい印象を持たれて当然です。
④ 『HSPだから』と要求が多いとうざい!自己愛に注意
- HSPだから優しくして
- HSPだから私のペースに合わせて
- HSPだから怒らないで
このように『HSPだから○○して』という要求が多いと周りは疲れます。
確かに繊細さんにとっては、どうしても苦手なシチュエーションがあるのは事実。
でも全てのことで周囲に理解を求めるのは、無理強いしているだけです。
仲のいい人にこそ気軽に『HSPだから』と言いがち。
相手が優しい人だと、余計にそれが負担になってしまうんですね。
私は友人にカミングアウトするときは、苦手なシチュエーションだけを伝えています。
『大きな音に弱くてカラオケや花火が苦手なんだ』という感じ。
代わりに遊ぶプランを立てたりすれば、こちらの前向きな姿勢も伝わりますよ。
参考⋙HSPは逃げ癖がある?逃げたいときの考え方や壁の乗り越え方
⑤ 愚痴が多いとHSP関係なく嫌われやすい!SNSに注意
うざいと思われる人の特徴に、ネガティブな意見が多い人が挙げられます。
愚痴や悪口や陰口ばかり。
HSPだったら何を言っても良いと思われるようなネガティブ態度ばかりを取っていると、相手からしたらうざい存在になります。
HSPは免罪符にはなりません。
特にネットでは本音をぶつけやすいので、フォロワーが嫌な気分にならない配慮をしましょう。
もしくは完全に愚痴用のアカウントを作るなどして使い分けるかですね。
愚痴っぽくなると、周りにいる人も同じようなタイプの人しか残らなくなりますよ。
参考⋙HSPだと友達がいない?少ない原因や欲しいときの作り方
繊細さんがうざいと思われる原因
- 正確に認知されていない
- かまってちゃん的な行動をする
- 勝手な判断で自称HSPを名乗っている
- “HSPだから…”という要求が多い
- 普段から愚痴が多い
繊細さんが周囲からうざいと思われないために!自称HSPさんにならない
どうすれば周囲から協力的な対応をしてもらえるのか。
そのために必要な3ステップについてお話しします。
①繊細さんはまずHSPを知ることから!おすすめ本や診断
まずは周囲への過敏さが、本当にHSPであるかを見極めていきます。
なぜなら過敏や神経質といった体質は、HSP以外の可能性もあるからなんですね。
そもそもHSPは病気や精神疾患ではありません。
なので病院に行っても、診断書などをもらうことはできないんですね。
そんなHSPと似ているのが感覚過敏という体質。
感覚過敏とは、音や光や感触に敏感で、生活に支障をきたす症状。
感覚過敏は発達障害などにおける一つの症状とされています。
HSPと感覚過敏の違い
聴覚の場合
- HSP…人の話や音が気になる
- 感覚過敏…普通の音が大きく聞こえる
視覚
- HSP…見えたものに対して考えにふける
- 感覚過敏…普通の光でもまぶしく感じる
過去に私は長期的なストレスから、神経過敏になったことがありました。
通常の音が大きく聞こえたり、急に小さくなったりという症状に。
HSPかと思ったのですが、病院に診察に行くことで神経過敏が原因とわかりました。
このようにまずは書籍や診断チェックなどで、本当にHSPであるかを確かめましょう。
もし日常生活への支障があるなら、病院での診察も検討。
私も漢方薬やカウンセリングを受けて寝つきがよくなり、音の過敏さに悩まされることが無くなりました。
自己判断ではなくプロに話を聞いてもらうというのもおすすめです。
② HSPは基本的に日常生活からの刺激には自分で対応
HSPだと日常生活の刺激で疲れやすいという面があります。
そういった社会と関わるときは、自分で何とかするというのが基本スタンス。
花粉症の人はマスクで対応しますよね?
それと同じでHSPの場合も、まずはグッズなどで対応していきます。
HSP向けのグッズ
- 視覚…アイマスク・眼鏡
- 聴覚…耳栓・イヤホン
- 嗅覚…ガム・アロマ
苦手な刺激があったときにグッズで刺激を遮断。
手軽に用意できるものから試して、効果を確かめていきましょう。
ただ親友や恋人・家族などには、HSPであることは伝えた方が暮らしやすいです。
相手が協力的になってくれるような伝え方はあるのでしょうか?
③ 相手に伝えるときは言い方が大事
要求が多かったり、言い方が雑など相手からうざいと思われます。
なのでHSPであることを伝えるときは、言い方が大事。
まずは専門用語などを言わずに、『苦手なシチュエーション』を伝えましょう。
そして相手にどうして欲しいかも同時に伝えます。
そのときに要求するハードルが低いほど、相手に受け入れてもらいやすいですよ。
例えば恋人から、苦手な花火大会でのデートを提案された場合。
『HSPだからそういうところは行けない』というと相手は混乱します。
そうじゃなくて『大きい音が苦手だから水族館はどう?』などと言う。
こうすれば大きな音が苦手なことも伝えられるし、代案も伝えられます。
相手に伝えるときは『簡単な言葉』で、『要求のハードルを下げる』ことを意識しましょう。
うざいと思われないために
- まずはHSPかどうかを確かめる
- 周囲の刺激にはまず自分で対応する
- 親しい人には苦手な状況を伝える
それでも”繊細さんはうざい”という態度を取られたら?
全ての人と仲良くできないのと同じで、全ての人にHSPを理解してもらうことはできません。
そこで最後はこちら側の誠意を見せたあとも、『HSPは甘えだ』など理解してくれない人への対応について。
プライベート・職場など状況で微妙に変わりますが、次の3つを意識すると良いですよ。
① HSPへの理解者を増やすのが楽になる方法
HSPを理解してくれない人はまず無視。
それよりもHSPへの理解者を、自分の周りで増やすのが先決です。
理解者が増えれば、自然とその人たちと一緒にいる時間が増えるんですね。
そうすると理解してくれない人との時間は自然と減っていきます。
なのでまずはあなたの体質や気質を理解してくれる人を見つけましょう。
親しい友達に打ち明けたり、周囲で『HSPかも』と悩む人を探してみます。
またはカウンセラーの人と話したり、SNSでHSP同士の人と繋がるアカウントを作るのも良いですね。
不要な人間関係は切って良いのですが、いきなり関係を断つのは勇気がいります。
でも先に理解者を増やせば、自然とそちら側の人と一緒にいるようになるんですね。
② HSPをうざいと言い切る人との短期的な接し方
理解してくれない人とは物理的な距離を取るのが先決。
相手と会わないようにしたり、会う時間を減らせないか考えましょう。
嫌な人の避け方
- 相手が苦手な人と仲良くなる
- SNSはミュートにする
- バイト先ならシフトをずらす
関係性を0にはできませんが、距離を取って離れることはできます。
特にサイコパス気質が強い人は、HSPと相性最悪なので要注意。
③ HSPをうざいと言い切る人との長期的な接し方
嫌な人との付き合いは短期的には距離を空けること。
長期的には場所を変えることも検討しましょう。
例えば職場なら異動や転勤・転職。
家族で理解者がいないなら一人暮らしや、ご近所さんが嫌なら引っ越しという選択肢になります。
こういった場所を変えるという方法は、すぐに実行することはできません。
なのでまずは物理的に距離を取るのが先。
そうやってストレスを減らしながら、場所を変えられないかも慎重に考えて行きましょう。
特に家族に理解者がいないと、家にいても疲れることになります。
HSPさんの場合は一人暮らしをして、不快な刺激がない暮らしをした方が充実しやすいですよ。
繊細さんがうざいわけではない!でも自称HSPが誤解を与えがち
繊細さんがうざいというのは間違ったイメージになります。
ただ自称HSPさんなどが間違った行動をして、世間に誤解を与えているケースも。
そんな誤解を周囲に生まないためにも、まずはHSPについてよく知ることから始めましょう。
体質や気質について知ることができれば、不快な刺激への対策も見えてきます。
基本的に苦手が刺激には、まず自分で対応するのが基本。
ただ友人や家族など親しい人には、苦手な状況も事前に話しておいた方が良いですね。
周囲への要求が多かったり理不尽な言い方をしていると、うざいと思われかねないので注意しましょう。
恋愛に関しても、相手の立場に立ってくれる優しい人と付き合うのが良いですよ。
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