HSPだと泣き虫だったり、些細なキッカケで泣くことが多いです。
仕事で怒られたり、自分の本音を話そうとすると、すぐ目に涙がたまってしまう。
『泣いたらダメだ!みんなから嫌われる』と思っても、ポロポロと涙が流れて困っていませんか?
今回はそんなHSPさんが、すぐ泣く理由や感情の整え方を見ていきましょう。
- HSPで泣き虫な人の2つの特徴
- 泣き虫を卒業する3ステップ
- どうしても泣きたくなるときの対処法
これらのポイントを抑えれば、泣いて周りに迷惑をかける心配もなくなります。
他人の言動に影響を受けやすいタイプのHSPでも、感情面で安定することはできますよ。
HSPは泣き虫?感受性が強いタイプ
HSPですぐ泣いてしまう人の理由に感受性があります。
周囲の刺激に過敏に反応してしまい、感情が揺れ動く。
結果的に周りの人から『そんなことで?』というキッカケで泣いてしまうんですね。
① 仕事など怒られると泣いてしまう繊細さん
感受性が強いと、日常のささいな出来事でも泣きやすいです。
仕事で泣くシーン
- 仕事のミスを注意された
- 取引先からクレームの電話があった
- 面接で重苦しい雰囲気が流れている
このように普段の仕事でもありえることで、涙を流してしまうケースも。
仕事で泣くのはポジティブな印象にはつながりません。
同僚や上司にも『大丈夫かな』と能力を不安視されます。
なのでまずは日常で過敏になりすぎないように心身をケアすること。
そして自分の思考を修正したり、感情を上手に出す方法を学ぶと良いです。
詳しくは後でお話ししますが、HSP関連の書籍にもヒントが書かれていますよ。
② 本音など自分のことを話すと泣く繊細さん
感受性が強いHSPさんは、プライベートでも涙のスイッチが入りやすいです。
少し真面目な話をしたり、本音を話す状況で、涙なしで語れない場面が出てくるんですね。
プライベートで泣く状況
- 昔辛かったことを打ち明けるとき
- 嫌なこと、苦手なことを言うとき
- 相手にお願い事をするとき
自分の本当の気持ちに触れると、感受性が高ければ感情が揺さぶられます。
プライベートで仲が良い人とお酒を飲んで話し込むと、つい泣いてしまうというパターンは私もあります(笑)
③ 恋愛など喧嘩するとすぐ泣く繊細さん
感受性が高いことと、自分の気持ちを上手に伝えられるかは別問題。
特に恋愛では、自分の正直な気持ちを知って相手に伝えて理解してもらうというのは難易度が高いですよね。
恋愛で泣く状況
- 恋人と喧嘩すると泣く
- 涙なしでは話し合いができない
- すぐ泣くので会話が先に進まない
このように恋人の前ですぐ泣いてしまうのは、根本的な問題解決にならないことが多いです。
相手と長期的に良好な関係を作りたいなら、相手の気持ちを受け止め、自分の気持ちを伝える。
このスキルは必須と言えますね。
参考⋙HSPは喧嘩できない?苦手な理由や正しい自己主張を学ぶ
HSPの泣き虫タイプ【感受性】
- 仕事で怒られて泣く
- プライベートで本音を話すと泣きやすい
- 恋愛でケンカしたとき
HSPで共感力が高い人もすぐ泣く
自分の気持ちが変化しやすい感受性タイプの他に、泣きやすいHSPさんがいます。
それが共感力が高すぎるタイプ。
次の3つのシチュエーションに当てはまれば、あなたは共感性が高いと言えますね。
① 音楽や本などに触れるとすぐ泣く
普段から誰かが作った作品に少し触れただけで泣いてしまう人がいます。
これはHSPさんの共感力が高いケースが多いですね。
作品への共感
- 失恋ソングを聞いて泣く
- 恋愛映画ですぐ泣いてしまう
- 小説なども好きでよく読む
このようなタイプは共感性が高いと言えます。
誰かが作った作品に、自分の心が揺れ動かされる。
これは悪いことではなく、むしろ涙活などストレス発散として良い面もあります。
② 友人の相談を聞くだけで泣く
作品以外にも、他人のストーリーに涙してしまう人もいます。
あなたには以下のような経験はありませんか?
他人に共感する
- 友人の悩み相談に泣いてしまった
- テレビのドキュメント番組で泣く
- 他人の喜怒哀楽に影響を受けやすい
これは他人に共感しすぎてしまうのが理由で起こる現象。
こちらもデメリットに働くことは少なく、むしろ相手から信頼される要因になるでしょう。
『自分のことで泣いてくれる』というのは、相手は嫌な気持ちはしないはず。
ただ相手の言動が気になりすぎて、私生活に支障がでるときは要注意です。
会話やLINEなどのコミュニケーションで疲れると、一人の時間が増え孤独になるリスクもありますよ。
③ 仕事では共感力は活かしやすい
共感力については仕事面でポジティブな結果をもたらすことも多いです。
もともとHSPさんはカウンセラーやサービス業に向いていると言われています。
これは他人の気持ちを察する共感力が高いから。
相手が何を言おうとしているのか、何を求めているかを察して行動する能力が高いからなんですね。
なので共感力に関しては、仕事で高評価を得る強い武器になります。
もしあなたが自分の気持ちではなく他人の気持ちにも繊細であれば、それを活かせる職業や働き方を考えて行きましょう。
逆にクレーム処理など、HSPに不向きな仕事に就くと辛い時間が多くなります。
HSPの泣き虫タイプ【共感性】
- 映画や音楽ですぐ泣く
- 友人の悩み相談で泣く
- 仕事で共感性を活かして働く
HSPですぐ泣く自分を変えたいとき!できるだけ泣かない方法
すぐ泣く繊細な自分を何とかしたい
そんなときはまず、今日からできる思考の修正方法に取り組みましょう。
今日試して明日すぐ結果がでるものではありません。
ただトライして損する対処法ではないので、安心してくださいね。
① 湧いた感情を否定しない
感情と言うのは不思議で、否定すると大きくなるという性質があります。
『泣いてはダメだ。大人なのに情けない。絶対に泣かないようにしよう』
こう考えれば考えるほど悲しい感情は大きくなり、自分でコントロールできなくなります。
結論から言うと、感情をコントロールできる人間はいません。
なので否定したり押さえつけるなど、コントロールしようとする努力は辞めましょう。
それより大切なのが、感情に気づいて受け入れること。
『少しイライラしているな』とか、『悲しい気分になってるな』と気づくんですね。
感情は気づいて認めてあげると、暴走しなくなります。
私はこの『感情を受け入れる』という考え方を、マインドフルネスという瞑想から学びました。
マインドフルネスは継続して行うと、不安に反応しにくくなるという研究結果もあります。
普段から不安や恐怖を感じやすい人は、マインドフルネス的な考え方を学んではいかがでしょうか。
② 感情が湧いた思考を探す
人は出来事からすぐ感情が生まれるわけではありません。
『出来事⇒思考⇒感情』と、間に思考という作業が入ってくるんですね。
なのであなたが泣きたくなったときも、その感情を生んだ思考があるはずなんです。
この思考を探す作業が、『なぜ』と繰り返し問うという方法。
紙に『それはなぜ?』と問い続けることで、最終的な自分の本音に気づくことができます。
私の場合『怒られて泣いた』
- (なぜ?)自分のミスが周囲にバレたから
- (なぜ?)職場の人に無能だと思われるから
- (なぜ?)職場の居場所が無くなるから
- (なぜ?)一人になったり孤独になるのが怖いから
このように『なぜ?』と問い続けることで、本心にたどり着けます。
私の場合は周囲から見放される恐怖がありました。
③ 思考が現実でないことを知る
先ほどは本音や思考を探るという行程でしたね。
最後のステップは、『その思考が間違っていること』に気づくというもの。
私たちは自分の考えのもとで暮らしていますが、『思考=事実』というわけではありません。
先ほどの思考とは真逆の出来事が起きていることもあります。
なので真逆の思考や考えが成立しないかを確かめてみましょう。
思考を論破する
- ミスをしない人間に出会ったことがない
- 無能と思われても自分のスキルは変わらない
- 以前ミスをしたときも周囲が助けてくれた
- もし職場で孤独になったら転職すればいい
こんな感じで先ほどの思考を論破していくと、真実でないことがわかってきます。
自分の頭に出てきた思考は真実とは限らない。
これがわかると感情の揺れ動きが少なくなります。
HSPの泣き虫を卒業する方法
- 感情を否定せず受け入れて気づく
- その感情が生まれた思考を挙げていく
- その思考が真実でない証拠を集める
HSPでどうしても泣いてしまう!泣きたくなるときの応急処置
先ほどは日頃から取り組んで効果のある方法でした。
最後は今すぐできる対処法について。
根本的な解決にはなりませんが、応急処置としては優秀な対応になります。
① 会話の前に話したい内容を紙にまとめる
誰かと話しているときに涙が出やすいなら、事前に対策ができます。
それが自分の伝えたい内容を、紙にまとめておくという方法。
気持ちを言葉にできないから、モヤモヤが溜まり涙が出やすくなる。
それを防ぐには話し合う前に、『これを伝えるんだ』と内容をまとめるんですね。
これだけで頭がスッキリしますし、相手にも伝わりやすくなります。
何回か繰り返すと、紙に書かなくても頭の中に話す内容が箇条書きで出てくるようになります。
最初は紙に書いた方がスッキリしますが、すぐに頭の中だけでできるようになりますよ。
② 泣く場所を作る
予期せぬ出来事で涙が出てしまうこともありますよね。
そんなときのために必要なのが、『自分だけのセーフティーゾーン』を作るという対処法。
家や職場の近くに、『ここなら安全だ』と思える場所を自分で作っておくんです。
そこでなら『泣いてもOK』というルールにすれば、周囲に泣いている姿を見られることはありません。
泣く場所の例
- 会社の個室トイレ
- 会社の非常階段
- 家のトイレ
- 家の近くの神社
HSPの場合は周囲の刺激も少なく一人になれる場所がおすすめ。
静かで人も少なく落ち着ける場所を探しておきましょう。
参考⋙HSPが人と関わりたくない原因とは?一人になりたいときの注意点
③ 泣く時間を作る
- 急に寂しくなって泣く
- 将来のことが不安になる
このように泣くキッカケが自分の中にある場合は、泣く時間を作ってあげるのも効果的です。
『泣いてはいけない』と思うと、泣きたい感情が大きくなるだけ。
そうではなくて『22時から30分は泣こう』と先に決めて生活を送ります。
家に帰って一人でゆっくり使える時間帯を選ぶのがコツ。
そのときは感情を全て紙に書きだすという作業が効果的です。
これはエクスプレッシブ・ライティングといって、ネガティブな感情を回復させるために効果のある手法なんですね。
HSPが急に泣きたくなるとき
- 会話の前に話す内容を紙にまとめる
- 泣いてもいい場所を作る
- 泣いてもいい時間も作る
HSPは泣きやすいかもしれないが悪いことではない
確かにHSPは感受性が高かったり、共感力がありすぎて涙が出やすいです。
でもそれがネガティブなコトばかりかと言えば、そうではありません。
人と信頼関係を築くときや、仕事でも活かすことは可能。
なので泣きたくなる感情を押さえつける必要はないんですね。
まずは早く感情に気づいてあげること。
あとは自分の思考を見つめ直して対処はできます。
どうしても涙が我慢できないときは、セーフティーゾーンを確保しましょう。
『ここは安全だから泣いてもいい場所』をたくさん作っておくと、外で悲しくなっても困らなくて済みますよ。
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