HSCは大人になったらどうなるのか。
私はHSPで子供時代から繊細さを持ち、学校生活を過ごしていました。
その経験から言うと大人になったからといって、繊細さが無くなるわけではありません。
でも自分の特性を知ることで、幸せだと感じる瞬間を増やせたり、充実感を持って過ごすことができています。
今回は『繊細な子供は大人になったらどうなるのか』を、私の経験をもとに紹介。
そして子供時代を振り返って、親にしてもらって嬉しかったことや嫌だったこともお話しします。
親としてHSCの子供にどう接すればいいか、そのヒントが見つかれば嬉しいです。
HSCは大人になったらどうなるの?特徴は不変
HSC(繊細な子供)は大人になったらどうなるのか?
繊細さや過敏さに関しては変わりません。
大人になって変わるのは状況や、自分でできる行動の範囲が広がることです。
① HSCとは?特徴は大人になっても変わらない
HSCとは”Highly Sensitive Child”の略。
これは”非常に敏感な子”という意味です。
HSCには以下のような特徴があると言われています。
HSCの特徴
- 少しの情報から多くのことを察する
- 刺激を強く受けやすい
- 感情が強い
- 共感と敏感さを持っている
これらはHSPの特性と同じですね。
珍しい特徴ではなく、5人に1人はその気質があると言われています。
病気などでもなく、あくまで性格の問題。
親の育て方も影響はありません。
ただHSPの大人は自分で環境を変えられますが、HSCの子供はそうはいきません。
なので対人関係の不安や、教室の刺激が不快で、学校生活にストレスを感じることは多いです。
② HSCからHSPへ!大人になって変わるのは環境や立場

私自身、自分がHSPだと知ってから子供時代を振り返ると、『小さいころから繊細だったな』と自覚があります。
ひとりでポツンといる時間が好きで、友達と遊ぶ時間とは別で一人の時間を作っていました。
イライラして教室にいられないときは、本も読まないのに図書館にいたことも。
このような繊細さなどの特徴は、年をとっても変わることはありません。
では大人になったら何が変わるのか。
それは2つあると私は考えています。
まず1つ目は無条件で守ってくれる存在がいなくなること。
子供のころは親や学校の先生など、頼る存在がありました。
(実際に頼れる環境であるかは別として)
ただ大人になると社会人として1人で生きることになりますよね。
なので繊細さや過敏さで苦手な場面を、切り抜けないといけない状況もあります。
HSPが辛い状況(例)
- 就職活動の面接
- 結婚式のスピーチ
当たり前ですが親や先生はいないので、HSPを受け入れて生きるしかない。
それが社会に出て最初に感じたことでした。
2つ目は自分ができる範囲が広がること。
子供のころは親や先生が責任をとってくれる反面、行動が制限されます。
ただ大人になると何をするのも自分の自由。
就職するも転職するも一人暮らしをするのも、自分の意志で決めることができます。
なのでHSPを受け入れて、苦手な場面が少ない仕事を選ぶことも可能。
そして繊細さが活きる仕事を選び、HSPの長所を発揮することだってできます。
プライベートのコミュニティや人間関係も、嫌なら自分から離れることができる。
自分の行動次第で世界が変わるのが、大人になるメリットだと私は思います。
繊細さは大人になって急に無くなるわけではありません。
でも今から繊細な自分のトリセツを知っておけば、大人になって長所を活かすことができます。
その手助けを先生や親などがしてくれると、HSCのお子さんも助かるのではないでしょうか。
少なくとも私は当時を振り返り、繊細さを受け入れてくれる人がいれば良かったのにと思います。
③ HSCと幸福度に関係はない【実体験】

HSCのお子さんを持つと、子供の将来や人生が気になるかもしれません。
ただ私自身、繊細なまま大人になってわかったことがあります。
それは繊細さと幸福度には特に関係がないこと。
子供のころも友達と遊んだり習い事をして、楽しいことはたくさんありました。
もちろん友達関係で悩んだり、短期間ですが2度ほど不登校になったこともあります。
でも大人になっても同じように、幸せなことや辛いことは起こっている。
つまり繊細だからといって、幸福度や人生の満足度には影響していないんですね。
大切なのは自分が繊細であると自覚すること。
そしてそんな自分を受け入れた上で、世の中を試行錯誤して生きていくことになります。
HSCは大人になったら変わる?
- 繊細さなどの特性は変わらない
- 立場や行動できる幅が広がる
- 幸福度なども年齢や繊細さとは関係ない
- 繊細さを自覚して上手に対応するスキルを身につけるのが大事
HSCは大人になるとどうなる?仕事で味わう3パターン
まずはHSCのお子さんが大人になったら、仕事でどんな状況になるのか。
仕事中の苦手な状況や、繊細さが活きる仕事などを見ていきましょう。
そしてHSCのお子さんが就職までに何をすればいいかも、私個人の体験からお話しします。
① 繊細さんにとって辛い状況は避けられない!減らす工夫をする

繊細さゆえに職場で不快な状況になることはあります。
どんな仕事をしても、HSPが苦手な刺激を0にするのは難しいでしょう。
五感の刺激や、苦手な対人関係の状況などは覚悟した方がいいです。
HSPが苦手な職場
- 光…蛍光灯がまぶしい,太陽光がまぶしい
- 音…電話の音が常に鳴り響く,車や電車の交通量が多い
- 匂い…上司の加齢臭,女性の香水,都会の排気ガスの匂い
- 人間関係…クレーム処理,上司に怒られるなど
HSPによって苦手な刺激は個人差があります。
なので苦手な刺激が無駄に多い職場は、最初から避けた方がいいんですね。
また繊細さんの場合は、常にプレッシャーがかかるような働き方も向いていません。
例えばフルコミッションの営業でノルマ至上主義や、クレーム処理など。
競争が厳しい世界では、勝っても罪悪感を感じるし負ければ自己肯定感が下がります。
なのでマイペースに働けるような仕事に就く方が、無駄なストレスを避けることができますよ。
五感への刺激はグッズなどで軽減し、人間関係はコミュニケーションスキルで乗り越える。
そのように自ら働きかけて不快な刺激を無くす工夫も大切になってきます。
② 繊細さを活かして働く方法を探す

苦手な状況に耐えたり、工夫してストレスを軽減させるだけではありません。
HSPやHSCというのは病気などではなく、あくまで特徴の1つ。
つまり繊細さを活かして働くこともできるんですね。
HSPの特徴と活かし方
- 共感力が高い…コミュニケーション力が高い,信用されやすい
- 1つの情報を掘り下げる…分析力がある
- 細部の変化も察知する…流行や情報への感度が高い
- 感受性が高い…デザインなど芸術面で活躍できる
一般的にHSPが活かしやすい職業というものもあります。
例えば共感力を活かせる仕事は、人を支えたり癒すような仕事。
共感力が高い人向けの仕事
- 看護師・介護士
- 教師
- 整体師・マッサージ師
- 臨床心理士・カウンセラー
他者と一対一で向き合い親身に寄り添うことが求められる仕事はHSP向き。
相手からも信用されやすいし、”誰かの役に立ちたい”という優しい繊細さんが満足感を味わえる仕事になります。
動物や自然に関わる
- 花屋・植物園
- 獣医・動物園・水族館
- 農業、林業
- ペットシッター・ペットトレーナー
感覚の鋭さは対人だけに発揮されるわけではありません。
動物や植物など、コミュニケーションができない生き物の変化も敏感に察知できる。
そんな繊細さんは非言語コミュニケーションが必要な仕事も検討しましょう。
正確さや真面目な人向けの仕事
- 整備士・製造業
- 運転などデリバリー系
- 経理や人事などの事務
- プログラマー
繊細な人は1つ1つの仕事が丁寧と評価されます。
なので細かい作業を、コツコツとできる仕事が向いている可能性があるんですね。
デザインが好きな人向けの仕事
- Webデザイナー
- アプリ開発
- イラストレーター
- カメラマン
感受性が高く、人にはない視点で物事を見れる繊細さん。
デザインなどセンスが問われる仕事でも活躍できるチャンスがあります。
ひとりで没頭して、その世界に入り込めるような仕事も多いですね。
③ HSCの今から仕事を見据えてできることは?

今のうちから何を心掛けていればいいか。
お勧めなのができる範囲内で、仕事の疑似体験をすることです。
例えば小学生であれば職業図鑑などを見れば、いろんな仕事をしている自分が想像できる。
もっと小さければ。キッザニアなどで仕事を体験できますよね。
高校生になれば、アルバイトとして実際に仕事をすることもできます。
大学生になればインターンとして企業で働くことも可能。
このように疑似体験をたくさんすれば、好き嫌い・得意不得意も確かめられる。
私自身もアルバイトなどで、向き不向きは知ることはできました。
ただ子供時代に、世の中にはもっといろんな職業があることを知っていればと後悔することはあります。
図書館などに行けば、子供向けのいろんな職業図鑑もあったのに…
HSCが大人になったら?【仕事編】
- 繊細さが原因でストレスを感じる場面はある
⇒グッズで刺激を軽減する - 繊細さを活かして働くことも可能
⇒HSP向きの仕事も多い - 今からできることは?
⇒年齢に応じて仕事の疑似体験をする
HSCは大人になったらどうなる?趣味や交流関係
次はHSPのプライベートについて見ていきましょう。
私も繊細さんと交流を持っていますが、いくつか共通点があります。
幸せや満足感を高めるために、HSCのころからできることは何があるのでしょうか?
① HSCは大人になったら一人の時間を持ちたがるはず

繊細さんはモノやヒトから刺激を受ける機会が多いです。
学校や職場であれば、ある程度は仕方ないと我慢。
だからプライベートの時間になると一人になりたがるんですね。
ひとりになれる時間って?
- ウォーキングやランニング
- ゲーム・漫画・アニメ
- 山登り
- 楽器の演奏
このように誰かがいなくても成立する趣味が多いです。
対人関係でストレスを感じたくないことと、没頭できるような趣味が好き。
私も子供のころから散歩が好きで、ピアノを習っていました。
今振り返れば、自分の世界に入れる時間を確保していたんですね。
そしてそれは大人になった今でも変わりません。
② 芸術や自然とつながる趣味から交流が広がる

さらに別の趣味となると人以外のものと触れ合う機会もあります。
例えば動物だったり自然だったり。
または誰かが作った作品などに触れるのも、感受性が高いHSPならではの趣味。
人以外の繋がりを持つ
- スキューバダイビング
- 動物園・水族館
- 美術館や博物館
そして同じような感性の人と出会い、友達ができたり恋人ができたり。
人間関係も趣味や興味があるものの延長線上で生まれやすいです。
③ HSCの子供が没頭したり集中しているものは何?

非HSCの子供と比べて、”あんな風になってほしい”と思うのは危険。
それだとHSCのお子さんは自分の繊細さを隠して、社会で生きることになりストレスが溜まります。
そうではなく繊細によるストレスを軽減したり、逆に長所として発揮できる場所を探すことが大事。
繊細さんは集中力が高いので、何かに没頭していたら、それが趣味や仕事になる可能性があります。
そして同じものに興味がある子供同士で友達もできる。
私も当時を振り返ると、塾やピアノでの友達に救われたことがありました。
子供のころに学校に行かない期間があったのですが、そのときも習い事だけは通っていたんですね。
そこで同世代と子と一緒にいることで安心感を覚えて、学校にもまた通えるようになりました。
このように学校や家以外で、子供が落ちつけたり楽しいと思える場所が見つかれば理想。
それを見つけるためには、日常で行く場所などを少しだけ変えてお子さんの変化を見てみましょう。
そうすれば何か興味を持ったリ、好きなものに出会える可能性が高くなります。
HSCが大人になったら?
- ひとりになれる時間を作る
- 没頭できるような趣味を持つ
- そこで交流ができると新しい居場所ができる
HSCが大人になるまでに親ができることは?
完璧な子育てなんてものはありません。
ただ子供のころからずっと繊細さと一緒に生きてきた私が、子供時代を振り返って思うことがあります。
それは親に『ありがたい』と思うこと、『嫌だった』と思うことの2つ。
あくまで個人的な意見ですが、元HSCの意見として参考にしていただければ幸いです。
① 家を”子供の意見を出せる場所”にしてほしかった

私が当時を思い出して親に、”してほしかったこと”があります。
それが自分の意見を出せる関係性でいたかったということ。
どちらかというと親は”普通”とか”一般的”など、常識に私を照らし合わせていました。
なので一般論を押し付けられて、すごいストレスだったんですね。
中学生になると、親に自分の意見を言うのも辞めて学校もいかなくなりました。
説得される前提で話し合いの場を作られるのもコリゴリという感じ。
私が当時を思い出して辛かったのは、他人(非HSCの子供)との比較でしたね。
親にしてほしかったこと
- 自分の感じたことや意見を最後まで聞いて欲しかった
- アドバイスなどは不要だった
- リアクションもいらないで、ただ聞いて欲しかった
- 他の子供との比較はしないでほしかった
- “でも”とか”だって”という否定をしてほしくなかった
繊細さについて理解できないときは、本を読むのもおすすめです。
お子さんが何に困っているか、知るヒントが書かれていますよ。
② やりたいことをできる範囲で応援してくれた

学校に行かなくなった後は、親も私への接し方を変えてくれました。
その中ですごくありがたかったのは、興味があるものを反対しなかったこと。
飲食店で働きたいと言えば、アルバイトを許可してくれました。
料理に興味があると言えば、休日に料理を教えてくれることも。
ほんの少しでも興味があるものが見つかれば、できる範囲内で取り組める環境を作ってくれたんですね。
私はその経験の中でHSPである自分に向いているものや、向いていないものを知れました。
なので就職活動をするときも、どんな職場が自分に合うか何となくわかったんです。
- 苦手なものは対処して負担を軽くする
- 好きなものは趣味に育てる
- 得意なものは仕事に活かす
このように考えられたのも、親が私のやりたいことに協力的だったからだと思います。
なのでもしHSCのお子さんが何かに興味を持っていたら、少しだけ手伝ってあげてください。
テレビを見てサッカーを見ていたら、休みの日にボールを一緒に蹴ってあげるとか。
植物や動物などに興味があるなら、植物園や動物園に行くのもいいですね。
③ HSPは他人の機嫌や言葉にも敏感!親の幸せも大事

HSP同士で、オフ会に参加したときに盛り上がるのが恋愛観。
その中で結婚に対して、あまりいいイメージを持っていない人がいました。
理由を聞いてみると、その方の親同士の中が悪かったのが原因とのこと。
その方によると母親が喜怒哀楽が激しいタイプで、一緒にいると子供のころから疲れていたようです。
HSPは家族の言動や感情からも影響を受けやすいです。
なのでお子さんのためという意味もあり、親も人生を楽しんだ方がいいということ。
笑える映画を一緒に見たり、家族でハイキングなど自然に触れたり。
両親の機嫌がいいと、確かに繊細なお子さんも安心して家で過ごせますよね。
HSCの子を持つ親ができることは?
- 嫌だったのは他の子供と比べられたこと
- 嬉しかったのは、やりたいことを応援してくれたこと
- 親同士が仲良かったり機嫌が良いのも助かった
HSCは大人になっても繊細さは変わらない!自分を知り活かすのが大事
HSCが大人になったからといって、繊細さが無くなるわけではありません。
繊細さは特性なので年齢によって変わりにくいもの。
ただ自分が何に敏感なのかを知れば、それに気を付けながら社会で生きることができます。
さらに共感力や真面目さなどを活かして仕事に繋げることも可能。
なので繊細だから、大人になって不幸になるわけではないんですね。
特に仕事選びに関しては、HSP向きの職場で働けた方がいいです。
自分にあった職場を知るためにも、アルバイトやインターンなどで働くのはおすすめ。
私も学生時代に働いたことで向き不向きなどを知り、就職活動で自信をもって取り組むことができました。
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