40代になると仕事観も変化してきますよね。
後輩も増えて責任ある仕事も任されるのが当たり前。
そうなってくると『このままで良いのかな』と疑問がよぎることも。
今回は40代のHSPさんが感じやすい仕事の疑問や悩みについて解説。
繊細さんが仕事中に感じる悩みや働き方の工夫、転職タイミングなどをお話しします。
少しずつ今の職場環境を改善していけば、仕事で感じる負担も軽くなりますよ。
HSPは40代になると仕事が辛くなる?
体力に任せて仕事ができるのは20代~30代まで。
特にHSPだと年齢を重ねるごとに仕事での悩みが増えてきます。
① HSPの特性は年齢によって変わる?
HSPの特性は年齢によって変わるのでしょうか?
もともとHSPとは、『神経が細やか・感受性が強い』という性質を持ちます。
特に以下の4つの特性があると言われているんですね。
- 深く処理をする…深くさまざまな思考をめぐらせる
- 過剰に刺激を受けやすい…刺激に対する反応が強い
- 全体的に感情の反応が強く、共感力が強い…他人との境界線が薄い
- 些細な刺激を察知する…他の人が気づかないような音や光、匂い
これらは脳の「扁桃体」の機能が過剰に働くことが原因。
刺激に強く反応し、不安や恐怖を感じやすい体質と言えます。
ただこの偏桃体は、ストレスなどで過敏に反応するようになるんですね。
つまり年齢を重ね人生の悩みや体力の低下により、より繊細になることはありえます。
② 40歳を超えてから仕事中に感じる年齢の衰えとは?
仕事を続けていると、年齢の衰えを感じることは増えてきます。
例えば以前と同じ仕事量なのに、疲れが溜まりやすくなる。
そして溜まった疲れが翌日も抜けないなど。
さらに40歳を超えると仕事の質が変化してきますよね。
会社の方向性を決めるような決断をしたり、役員と部下の間で仲介役になったり。
純粋な仕事以外にも、会社を回すためのマネジメント業務も増えてきます。
HSPの場合は、もともとストレス耐性が低い傾向にあります。
なので体力の低下とともに、ストレスの影響も大きくなる。
さらに社内・社外の人間関係も変化して、対人関係での変化も負荷になります。
なので『年齢の衰え』を実感したらやるべきことは2つ。
1つ目は体力の維持や強化、そして2つ目が働き方の改善となります。
(詳しい方法は後で解説しています)
③ アラフォーHSPが遭遇する仕事の悩み
40代になったHSPさんが具体的に、どんな仕事の悩みを抱えやすいのか。
将来の不安や人間関係などに注目して、以下の3つにまとめました。
まず1つ目は職場の人間関係について。
職場の人間関係の悩みは、年代に関係なく起こりやすいです。
ただ40代になると出てくるのは、上司と後輩の板挟みによるストレス。
30代までは無かったストレスですし、共感力が高いHSPさんはお互いの立場を理解できる。
なので余計に板挟みによるストレスを感じやすいんですね。
2つ目は仕事の質の変化。
40代となり経験値が上がると、管理業務も任されるようになります。
単純に業務量が増えるだけでなく、責任が重くのしかかる決断を迫られる。
全体を見渡しながら仕事を任せることも出てくるし、後輩のフォローをすることもあります。
もともと現場が好きで、管理職のような仕事が合わない場合は余計にストレス。
3つ目は今後も、今の会社で働くかという悩み。
40代になると、転職を気軽にできない年齢となってきます。
そして今の職場を見渡すと、いろいろと不満が見えてくるんですね。
職場の不満
- 能力を活かせない
- 社内での評価が低い
- 給与が低い(上がる見込みがない)
- 労働条件が悪い(改善する見込みがない)
さらに年齢を重ねると、親の介護などプライベートでもデリケートな問題が出てきます。
そういった転換期になり、『今が最後のタイミングかも』と転職を考えるようになる。
まだまだ働き盛りの40代だからこそ抱える、転職に対する悩みが生まれます。
40代HSPの仕事の悩み
- 年齢を重ねより繊細になることがある
- 責任のある仕事が増える
- 後輩と上司の板挟みが辛い
- 親の介護など仕事とプライベートの両立も難しくなる
- 対策①ストレスケアをする
- 対策②体力をつける
- 対策③働き方を変える
40代のHSPが仕事で気を付けること【働き方編】
では40代を迎えてから、仕事で何を意識すればいいのか。
HSPという特性を踏まえて考えて行きましょう。
① 仕事を任せる!仕組化する
体力の低下により、以前と同じように働けなくなる。
それを解決するには、まず働き方を少し変えられないか考えてみましょう。
まずはルーティン化された仕事を、後輩に振ってみてはいかがでしょうか。
毎日の雑務を仕組み化してマニュアル化すれば、後輩もスムーズに業務ができます。
最初は教える手間があるだけ、逆に時間がかかるかもしれません。
ただ1度部下が理解すれば、明日以降はその雑務をしなくて済むようになります。
また部下に任せなくても、日々の仕事を厳選して取り組むのも大事。
特にHSPさんの場合は細かい箇所にも目が行くので、完璧を求めがちなんですね。
完璧を目指すよりも、上司や取引先の満足を優先すること。
そうすれば今ある仕事の負担を軽くすることができます。
② 40代はストレスも多い!短時間の休憩を増やそう
先ほどお話ししたように40代になると仕事の種類も変わりストレスも増えます。
体力の低下もあれば、ストレス耐性も下がり、疲れを感じやすくなるでしょう。
そこで40歳を超えてから意識的に取り組みたいのが休憩です。
ただ休憩を何度も取っていると、同僚や上司の目線が気になりますよね。
そこでオススメなのが短時間の休憩を何度も取ること。
数分でいいので一人になり、ホッと休める場所をたくさん作るんです。
私の休憩方法
- 通勤時は公園を通って自然に触れる
- 職場では自販機のドリンクを飲み一人になる
- 昼食は少し歩いてベンチに座って食べる
- トイレの個室に入りストレッチをする
どれも1分~5分くらいの時間になりますが、こまめに休憩することでストレス対策が可能。
疲れを感じてからでは効果が薄いです。
それよりも疲れを感じる前から細かい休憩を取る習慣を作りましょう。
③ 30代の体力に戻せる?運動を習慣化する方法
体力が低下したのなら、鍛えて元に戻せばいい。
そう考えるかもしれませんが、運動を習慣にしようとして挫折した人は数知れず。
その原因は運動を習慣化する方法が間違っているからです。
例えば健康にいいと言われる運動量をこなそうとして、しんどいから挫折する。
筋トレを頑張るけど翌日に筋肉痛が酷くて、いつの間にか辞めてしまう。
これは根性などが問題ではなく、運動を習慣化する方法が間違っているのが原因。
必要な運動量や筋トレの負荷を行う必要はありません。
最優先したいのは運動を習慣化することです。
そして習慣化するには、自分にとって心地いい運動量で始めるのが一番。
『体を動かすのって気持ちが良い』と思えば、自然と習慣化ができますよね。
習慣化してから少しずつ運動の強度を上げていけばいいんです。
最初から理想の運動量をこなそうとするから失敗する。
まずは現時点のあなたが心地よいと感じる運動量から始めましょう。
私の運動習慣の育て方
- 通勤・帰宅時に早歩きをする
- 電車やビルでは階段を使う
- 早歩きに慣れたら小走りで家に帰る
- 休日も同じくらい走るようにする
- 慣れてきたら走る時間を伸ばしていく
HSPさんの場合は、まず有酸素運動から始めた方がいいですね。
ストレス発散の効果も高いし、偏桃体の過剰な活動を抑える効果もあります。
運動の量や質に関しては他人と比べる必要は全くありません。
それよりも心地いい運動に徹底して習慣化すること。
そして昨日の自分と比べて少しでも成長していたら成功です。
働き方を変えよう
- 後輩や部下に仕事を振る
- 完璧主義を辞め不要な仕事をやらない
- 短時間の小休憩を取り神経を休ませる
- 体力を維持するための運動習慣を作る
HSPの40代は転職は可能?可能性たタイミングについて
一般的に40代を迎えると、転職が難しくなると言われています。
求人数が少なくなるので、倍率が上がることが原因。
ただ転職ができないわけではありません。
業界や正社員以外の働き方などに注目してみます。
① 40代のHSPが転職を希望する時の壁について
40代になると転職が難しくなる理由は3つあります。
まず1つ目は求人数が少なくなること。
40代を対象とした求人数自体が少なくなるため、転職のハードルが上がるんですね。
2つ目は希望する待遇の求人が見つからないこと。
40代を募集する求人が少なくなるということは倍率が上がるということ。
つまり難易度が高くなるので、応募者が希望する年収などの待遇を満たせなくなります。
3つ目は今の職場経験を活かせられるかで判断されること。
40代を採用する企業の目的は、マネジメントスキルです。
つまり部下の育成やプロジェクト管理といったスキルが必要になるんですね。
今の職場でそういったマネジメントをしていないのなら、さらに転職活動が厳しくなります。
逆に転職を成功させるには、『希望条件に優先度をつける』ことが必要。
妥協できる条件は妥協しないと、応募できる求人が限られてしまいます。
そして今の職場での経験やスキルを評価してくれる企業を選ぶこと。
即戦力としての活躍が見込まれる企業でなら、可能性が見えてきます。
② 40代の未経験で転職できる業界とは?繊細さん向け
希望条件を満たして、今の職場経験が活かせる企業へ転職する
これが理想ですが、現実は必ずしも理想通りに行くとは限りません。
でも40代からでも未経験で応募できる業界はあります。
その中からHSPさん向けのものを見ていきましょう。
1つ目は工場での仕事。
対人関係でストレスを感じやすいHSPさん向けの仕事となります。
仕事の例
- 検品・検査
- 組み立て
- 事務
長く務めることで資格の取得ができたり、スキルを高めることができます。
最初はアルバイトから始めて、正社員登用制度を活用する方法もあります。
収入は低くなる可能性があるので、副業なども検討した方がいいかもしれません。
2つ目はタクシー運転手。
タクシー業界では未経験者を歓迎している会社も多いです。
さらに研修制度が整っているので、40代からでも始めやすいのが特徴。
歩合制の会社で働けば、頑張るほど給与が増えるのでモチベーションにも繋がりますよね。
将来的には個人タクシーなど、個人で仕事をすることも視野に入れることができます。
3つ目は警備員。
工場や倉庫などの施設を巡回し、不審者や不審物がないかを確認する仕事になります。
1人で行うことが多いので、コミュニケーションが苦手な繊細さんでも取り組みやすい。
夜勤が可能なら深夜手当がつくので、日中勤務より稼げますよ。
4つ目は介護職になります。
HSPの特性の1つである共感力を活かせる仕事。
高齢化社会なので需要は今後も増えるので、未経験でも積極的に採用されやすいです。
資格は必要ですが、まずは資格が不要な清掃や食事の用意、デイサービスのドライバーなどから始めることも可能。
未経験でも需要が高まっている業界なら可能性はあります。
面接なのに苦手意識があるなら、こちらの記事も参考にしてください。
40代から転職は可能?
- 求人が少なくなる
- 新人の育成など即戦力が求められる
- 今の職場経験を活かせる業界なら可能性あり
- もしくは未経験でも積極採用する業界への転職を検討
- ドライバー・介護業界などは未経験求人も多い
40代のHSPだと仕事での悩みは増えてくる!まずは体と心のケアから。
40代になると年齢や仕事の変化から、ストレスを感じることが増えてきます。
特に繊細さんの場合は、上司と部下の板挟みによるストレスを感じやすいですね。
1人になれる時間を確保して、心を休める習慣を作りましょう。
どうしても今の職場に不満があるなら、転職活動をおすすめします。
実際に転職するかは別にして、転職活動するのは自由だし職場の人にもバレません。
どんな企業へ転職できる可能性があるのか知るだけでも、新しい発見がありますよ。
次はこちら⋙HSPだと運転が怖い?車の運転が苦手な理由
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