HSPだと人と一緒にいるだけで疲れてしまう。
そんな状態だと仕事を選ぶ時期に、『人と関わらない仕事』に興味が出てきますよね。
そこで今回は、人見知りの繊細さん向けの仕事選びを見ていきます。
人と関わらない仕事や、職場の人間関係すらも少ない仕事。
また一人でできる仕事として、フリーランスや在宅などのビジネスも紹介します。
『これならやりたいかも』と思えるものがないか確かめてください。
HSPで人と関わらない仕事に就くメリット・デメリット
HSPさんが、人とあまり関わらない仕事に就くとどうなるのか。
よくあるメリットやデメリットについて、事前に確認しておきましょう。
あなたはメリットとデメリットのどちらを優先しますか?
① HSPさんが人と関わらない仕事に就くメリット
人と関わらない仕事に就くメリットは3つあります。
まず1つ目は、マイペースに働けるという点。
HSPだと周囲に合わせようとプレッシャーを感じる状況が多いです。
でも周囲に人がいなければ、ゆっくりコツコツと仕事に取り組めるんですね。
必要以上にプレッシャーを感じなくていいので、落ち着いて仕事に集中できます。
2つ目のメリットは、対人関係でストレスを抱えることは減ること。
接客や営業がない仕事であれば、お客や取引先の顔色をうかがうこともありません。
他人の言動に過敏に反応してしまうHSPさんにとっては、無駄なストレスを感じずにすみます。
仕事によっては職場の人間関係も希薄なものもあります。
人間関係の何が苦手かで、候補になる職業も変わってくるんですね。
3つ目のメリットは、社内で評価されやすいという点。
自分が苦手なシチュエーションを理解して避けることができれば、パフォーマンスも発揮できます。
そうすると自然に周囲からの評価も上がり、昇給や出世のチャンスも出てくるでしょう。
HSPである自分を客観視することは、就職活動でも就職後でも大切です。
② HSPが人と関わらない仕事に就くデメリット
もちろん人との関りが少ない仕事をするデメリットもあります。
1つ目は周囲の視線がないことが、”緩み”に繋がること。
誰も見ていないからと、仕事に身が入らなかったりミスが増えれば評価は下がります。
一人でできる仕事をするには、コツコツと集中して取り組める誠実さが必要なんですね。
2つ目は仕事以外の人間関係の重要度が増すこと。
職場の人間関係が少なければ、その分だけ孤独感も強くなります。
また友人関係や家族など、そのほかの人間関係の充実度が幸せに影響してきます。
一人で仕事をして疲れて帰ってきたら、家族との会話で疲れる
このような人間関係だと、日々の満足度も下がってしまいますよね。
3つ目のデメリットは疲労感が溜まりやすいこと。
HSPさんは真面目な人が多いので、適度に休憩をとることに罪悪感を覚える人も多いです。
職場に人がいれば、周りに合わせて休憩を取れる。
でも一人で働いていると、ついつい働きすぎて疲労感を溜めてしまいます。
こまめに短時間の休憩を入れたり、メリハリをつける働き方を意識する必要があるんですね。
HSPで人と関わらない仕事に就く
メリット
- 無駄なプレッシャーを感じなくていい
- 余計な対人関係のストレスが減る
- パフォーマンスを発揮しやすい
デメリット
- 周囲の目が無くてダラけがち
- 他の人間関係の重要度が増す
- 働きすぎて疲労感が溜まる
HSP向けの人と関わらない仕事【一人の時間を確保できる正社員求人】
企業に就職しつつ、できるだけ人と関わらないでいい仕事があります。
以下のような特徴に魅力を感じるなら、検討する価値はありますよ。
- 業務自体に接客や営業が含まれない仕事
- 職場の人間関係も少ない仕事
- ヒトではなくモノと向き合う仕事
① ビルメンテナンス
ビルの点検や修繕を行うビルメンテナンスは、人見知りさん向けの仕事です。
業務に営業や接客がないので、相手に気を遣う必要がありません。
仕事内容としてはオフィスビルや商業施設・ホテル・病院などのビルの点検を行います。
窓ふきなどの清掃業務や、エレベーターや空調の点検・害虫駆除などですね。
人と関わるというより、モノと向き合う仕事が多いです。
メリットとしては、急な残業が少なく年間スケジュールも組み立てやすいこと。
需要も消えないし安定して働けるので、不安になりやすいHSPさんにも向いています。
デメリットとしては夜勤があったり、資格がないと年収が上がらないこと。
働きながら資格の勉強をして年収を上げたり、副業や在宅ワークをする必要もあるかもしれません。
② 警備員
警備員も仕事内容を見れば、ほとんど人と関わることはありません。
建物の玄関や屋内で立ったまま、不審者がいないかを確認するのが主な仕事。
たまに迷子のお子さんを見つけて誘導してあげたり、道を聞かれることはあります。
ただ接客業や営業と比べると、コミュニケーション能力は必要とされません。
以前はブラックと言うイメージもありましたが、労働環境が改善されつつある業界。
仕事はルーティンワークで覚えやすいし、資格も不要なので応募しやすいのがメリットですね。
周りに人がいなくても、真面目に働けるような誠実な人材が求められる仕事。
特にHSPで気を付けたいのが屋外での警備になります。
屋外の警備は天候の影響を受けがち。
暑さや雨の中でじっと立ち続けることもあれば、騒音や人混みでの警備も考えられます。
できるだけ施設警備のように、屋内で快適に過ごせる仕事を扱う企業が理想ですね。
また長期勤務してもスキルが身につかないというデメリットもあります。
なので在宅ワークの副業なども視野にいれながら働くのも良いですね。
③ 工場作業員
工場作業員も接客や営業など、人と関わらないで済む仕事になります。
製品を組み立てるライン作業や、検品・商品の仕分けなどが仕事内容になります。
目の前の仕事に集中できる人や、コツコツと物事に取り組める人向けの仕事。
人と関わりたくないHSPさんのアルバイト先や、最初の就職先としても候補になります。
コミュ力ではなく、真面目にきちっと働ける人が評価される世界ですね。
メリットは学歴や経験に関係なく採用される可能性があること。
仕事に真面目に取り組んでいれば出世もできるし、一人で集中して仕事したい人に向いています。
一方で夜勤や土日出勤もあるのがデメリット。
さらに速さと正確性を求められるので、それをプレッシャーに感じる繊細さんには不向きです。
④ 新聞配達員
各家まで新聞を運ぶ仕事の新聞配達員。
これも朝早い仕事なので人と会うことは少ないし、営業や接客もありません。
朝刊はポストまで入れて、夕刊は集合ポストに入れることが多いですね。
購読料金の集金なども以前はありましたが、今では口座振替などがメイン。
なので顧客との接点も少なくなってきて、人と関わる機会も減っています。
資格や学歴・経験が不要で、アルバイトからでも始められるのがメリット。
ただ太陽光に弱いHSPさんには不向きと言えますね。
真夏や真冬・大雨などでも配る必要があるので、天候の影響を受けるのもデメリットです。
⑤ ガスや電気・水道の検針員
検針員も人と関わる機会が少ない仕事になります。
担当地域を回って、水道や電気・ガスなどのメーター(計量器)の数字を読み取るという仕事。
使用量を算出して、それが水道光熱費になるんですね。
1日に出向く場所は300か所ほどと言われていて、体力が必要な仕事。
ただ接客や営業などはなく、家の人と偶然なったときに挨拶する程度です。
対人関係で不安を感じやすいHSPさんでも、前向きに取り組める仕事と言えます。
一人で取り組めるので職場の人間関係で悩むリスクが低いのがメリット。
ただ外回りが基本なので天候の影響を受けやすいのがデメリット。
また将来的には自動検針が増えて、需要自体が無くなるリスクもあります。
⑥ 運転・宅配業【宅配便のドライバー・トラック運転手・自販機補充員】
自動車の運転がメインの仕事も、人と関わる時間は少ないです。
例えば宅配便のドライバーなどは、メインの業務は運転ですよね。
荷物を渡すときに、お客さんとのやりとりはありますがワンパターンで済みます。
トラック運転手として働いた場合は、お客さんとの直接のやり取りもありません。
荷物を高速道路で運んでいくのが主な仕事になります。
また自販機補充の仕事も接客などは関係ありません。
一人で自販機の在庫を補充していくので、黙々と仕事ができます。
こういった運送系の仕事のデメリットは体力が必要なこと。
また運転がメインになるので、運転が苦手な繊細さんには不向きです。
ビクビクしながら運転している場合は、運送の仕事は避けた方が良いですね。
⑦ ペット業【ペットシッターやトリマー】
人と関わるのが苦手なHSPさんでも、動物と関わるのは好きという方も多い。
そんな繊細さんにおすすめなのが、ペット系の仕事になります。
例えば飼い主の代わりにペットを世話するペットシッター。
またトリマ―など、ペットのカットをする仕事もありますよね。
些細な変化を見極める能力の高さを犬や猫に発揮すれば、高い評価を得ることもできます。
ただ飼い主とのコミュニケーションも最低限は必要。
全く人と関わらない仕事ではないので、そこは注意しなければいけません。
⑧ 清掃業【ハウスクリーニングより施設清掃員】
清掃業もあまり人と関わらない仕事があります。
お客さんの家に行くハウスクリーニングはコミュ力が必要。
ただ病院や商業施設・ホテルなどの清掃に関しては、接客は不要です。
繊細さを活かして細かい部分まで綺麗にできれば、周囲からの評価も高まるはず。
ただ潔癖だったり汚物処理が苦手な人は、清掃業には不向きです。
HSPでも体質や気質によって、清掃業は向き不向きがわかれる仕事になりますね。
もし迷っているなら、清掃業に関してはアルバイト求人も多いです。
まずはアルバイトで試して、ストレスなく働けるか試すこともできますよ。
⑨ 研究職!理系なら細かい部分に気づきすぎる繊細さを活かせる
理系であれば研究職も、黙々とできる仕事として候補になります。
探求心が強くて凝り性な人におすすめの仕事。
コミュ力や接客より、好奇心や試行錯誤する能力が必要とされます。
年収が高いのもメリットですが、残業など職場環境が悪いケースもあります。
企業によって働きやすさは違うので、すでに働いている人の口コミをチェックしましょう。
【オマケ】経理や総務など事務は職場の人との関りのみ
クレームや接客のみが苦手なら、事務職を考える価値があります。
例えば経理や総務などは、社外の人よりも社内の人をサポートする仕事。
社外の人と関わる機会はなく、社内の人同士でやり取りする機会が多いです。
苦手意識が接客やクレームのみなら、事務系の職種もおすすめ。
HSPさんの場合は屋外より屋内の方が、働きやすいと感じる人も多いです。
ただ社内の人との関りも持ちたくないなら、別の仕事を探した方がいいですね。
人と関わらない仕事【就職】
- 警備員
- ビルメンテナンス
- 工場作業員
- 新聞配達
- 検針員
- 運送業
- ペット業界
- 清掃業
- 研究職
- 経理や総務などの事務
HSPで人と関わらない仕事!【在宅やフリーランスなど一人でできる仕事】
次は就職以外で働く方法を見ていきます。
在宅のフリーランスや独立であれば、人とかかわりが少ない仕事もあるんですね。
スキルや実績は必要になるので、いきなりフリーランスとして活動するのはおすすめしません。
ただ先ほど紹介した仕事などをしながら資格やスキルを磨けば、独立も可能ですよ。
① IT系なら在宅フリーランスが多い【WEBデザイナー・プログラマー】
IT系なら一人でできる仕事が多いです。
例えばWebサイトを作成するWebデザイナー。
アプリやツールを開発するプログラマーなどですね。
最近では学習も、Webで完結するスクールが増えています。
(教室に通うよりも安価なのでおすすめ)
メリットは、上手くいけば収入に上限なく稼げること。
優秀であれば短時間で高収入を得られます。
デメリットはスキルや実績が必要になること。
最初は副業として初めて、軌道に乗ってからフリーランスになるのが無難。
いきなりフリーランスを目指して失敗したら、無職になっちゃいますし。
② YouTube系【YouTuber・動画編集・イラストレーター】
最近ではYouTube系のフリーランスも増えています。
YouTuberはもちろん、動画編集をメインに稼ぐ人。
またYouTube内で使うイラストや、漫画を作成する人なども需要がありますね。
こういった仕事も専門スキルが必要になってきます。
まずは負担のない就職先を見つけて、仕事に慣れる。
体力的に余裕が出て来たらWebスクールなどで勉強。
動画編集やイラストの副業から始めて、軌道になったら独立という流れが王道です。
SNSで仕事を募集したり、クラウドサービスで仕事に応募して案件をGETしていくんですね。
同業者とのつながりも必要になるので、完全に一人でできる仕事というわけではありません。
顧客を見つけたりチームで行うものですが、気が合う人と組めばストレスは感じないはず。
③ 翻訳家
IT以外で一人でできる仕事に翻訳家があります。
映画・書籍・企業の契約書など、最近ではWebメディアの記事を翻訳する仕事も増えています。
ただ将来的には簡単な翻訳に関しては、AIが行う可能性が高いでしょう。
ニッチな言語であったり、法律など別の専門知識などで差別化を図る必要があります。
④ 農家
田舎に移住して農業をするというのも、一人でできる仕事の例です。
作物を育てたり、酪農をするなどで家族として取り組むケースも多いですね。
自分で育てた作物を食べれたり、試行錯誤して味を追求することができます。
デメリットとしては天候などにより収入が安定しないこと。
また体力勝負になるし、体調が悪いからといって休めない日も出てくるかもしれません。
脱サラして農家を目指す人もいますが、挫折して再就職する人も多いのが現状。
良くも悪くも一人で完結するのが、農業の特徴と言えます。
⑤ デイトレーダー
一人でできる仕事としてデイトレーダーもあります。
ただ個人的には、HSPさんにこの仕事はおすすめしていません。
なぜなら短期間で収入が一気に変動するので、精神的に消耗しやすいから。
一気に資産が数倍に増えたかと思えば、翌日には0になる。
不安から常にパソコンの画面から目を離せないという人もいます。
メンタルが強かったり、安定した収入がある人が取り組みやすい仕事。
HSPならまずは安定収入を得て、余剰資金から投資を始めた方がいいでしょう。
一人でできる仕事
- Webデザイナー
- プログラマー
- YouTuber
- 翻訳家
- 農家
- デイトレーダー
HSPでも一人でできる仕事はある!適正や苦手を客観視しよう
他人の言動に影響されやすいHSPさんは、仕事選びでも不安を感じます。
- 接客や営業はしたくない
- クレーム処理も無理
- 社内の人間関係も少ない方が良い
このように対人関係での不安から、仕事選びが難航することが多いんですね。
ただ世の中には人とかかわりが少なくて済む仕事があります。
なのであなた自身の、他の特性にも目を向けてみましょう。
フリーランスという選択肢もありますが、収入の安定性からまずは就職がおすすめ。
清掃・運搬・軽作業など、人とかかわりが少ない仕事はたくさんあります。
将来的に一人で仕事がしたいなら、就職後にWebスクールに通いましょう。
プログラミングや動画編集などのスキルを得れば、副業から仕事を始めることもできます。
苦手な環境で我慢して働き続けるのは得策ではありません。
仕事を転職しがちになったり、辞めたいと頻繁に思いながら働くのは辛いですよ。
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