HSPだと家族に疲れるケースもあります。
家族だからといって、全てを理解して協力し合えるわけではありません。
繊細であることの伝え方や接し方を間違うと、理解されないなど辛い経験をすることも。
今回はHPSで家族と暮らすときに疲れない方法を紹介します。
まずはあなた自身が疲れる原因をハッキリさせること。
そして家族との関係に消耗するときの距離感を意識することで、過ごしやすくなりますよ。
HSPが家族といて疲れる3つの原因
なぜ繊細なHSPさんは、家族と一緒に暮らすだけで疲れるのか。
そこには次の3つの原因が隠されています。
① HSPあるある!家族にも気を遣うから疲れる
周囲の人間関係の変化にも敏感なHSPという体質。
だからこそ家族の言動も気になって、一緒にいると精神的に疲れてしまうんですね。
- 親からどう思われているか
- 兄弟に嫌われていないか
このように考えて自己主張ができず、相手のリズムで生活が続くと疲労は溜まります。
特に最近は規制もあって、家にいる時間が増えてイライラが溜まりやすい環境になっています。
この場合はまず一人になれる時間を意識して作ること。
そして充実感のある人間関係を外で作れないか考えましょう。
『他人の言動を気にするな』と言われても、簡単には実行できませんよね。
だからこそ自分を癒す時間や、良質な人間関係が必要なんです。
② HSPだと相性の悪い家族が苦手!家族に理解されないときつい
家族だからといって、全員がお互いに仲良しではありません。
険悪なムードにストレスを感じやすい繊細さんなら、仲が悪い状態で過ごすのは疲れるはず。
親と仲が悪くかったり、兄弟で口喧嘩が絶えないなどでは同居はしんどいですよね。
あなたは関係なくても両親が喧嘩していても、HSPならストレスを感じます。
このように関係性が悪くなるのは、距離が近すぎるのも原因のひとつ。
お互いがストレスを感じない距離を取ることで、過ごしやすくなりますよ。
③ HSPで生活リズムが親と合わない!家族の生活音が気になる
五感の刺激に過敏に反応するタイプのHSPさんも、家族との同居で疲れることがあります。
それが家族と過ごすことで、苦手な刺激を受ける場合ですね。
苦手な刺激の例
- 親のいびきがうるさい
- 親の体臭が臭い
- 室内温度で喧嘩にある
- 寝室が明るくて寝れない
特にHSPさんで刺激に過敏だと、生活音が気になって寝れなくなることも多い。
耳栓やアイマスク・アロマなどグッズを使って、不快な刺激を遮断する工夫をしましょう。
参考⋙大きい音が苦手なのはHSPだから?声が大きい人など苦手な音
HSPが家族といて疲れる原因
- 相手の顔色や反応が気になる
- 関係性が悪くてストレスを感じる
- 生活上で五感を刺激される
HSP流の家族への接し方とは?居心地が良い家族関係を作ろう
先ほどの原因を踏まえて、どのように家族に接すればいいのか。
居心地を良くするための、家族関係の工夫について見ていきましょう。
① HSPであることを家族に理解を求める!本も活用
最初にトライしたいのは、HSPであることを家族に伝えるステップ。
『言わなくてもわかってほしい』というのはワガママになります。
何に困っているのかを伝えないと、相手もどうしようもありません。
上手く伝えられないなら、本を渡すという方法もあります。
初心者向けのわかりやすい書籍であれば、ご家族も読みやすいはずです。
参考⋙HSPの本でおすすめ15選!一度は目を通したい書籍
② 家族への伝え方!HSPで苦手なことを伝えるのが良い
HSPといっても、どんな刺激に苦手かは個人差がありますよね。
なので次のステップでは、家族に具体的にどのような行動をしてほしいかを伝えます。
コツとしては要求する行動を1つだけに絞ること。
そして行動のハードルを下げることです。
この2つを意識すれば、相手も言うことを聞いてくれる可能性が高くなります。
例えば私は親のいびきがうるさくて、寝れない時期がありました。
そのときにお願いした行動は以下の通り。
- 自分の部屋に防音シートを使いたい
- いびき予防テープを使って欲しい
- 部屋を変えたい
最初は防音シートを試して、次にいびき予防テープを使ってもらいました。
最終的に効果が薄かったので部屋を交換してもらったのですが、このように具体的な行動に落とし込むのが大事。
できるだけ相手の負担にならない行動から交渉するとOKをもらいやすいですよ。
③ 家庭内で溜まった疲れの取り方を考える
家族で暮らすストレスを0にできることはありません。
どれだけ仲が良くても、お互いにストレス0で同居することは不可能。
だから最後に必要になるのが疲労感を、どうやって解消するかです。
HSPであれば、次の2つの場所を作ることを意識しましょう。
まず1つ目は『刺激がない場所で心を休める』
自然が多い公園や神社などで一人ゆっくり過ごせる時間を増やします。
そして2つ目が『心地いい刺激を受け取ること』
アロマ・音楽・大自然の景色など、良い刺激を与えてあげる時間を作ります。
疲れの取り方については、こちらの記事も参考にしてください。
HSP流の家族への接し方
- 本なども使ってHSPであることを伝える
- 何が苦手か、どうして欲しいかを伝える
- 疲れを取ることを意識して過ごす
HSPが家族に理解されない!しんどいときの最終対応
HSPであることを家族に伝えても、必ず受け入れくれるわけではありません。
家族にHSPを理解されないとき、どのような手段があるのか。
距離感を意識すると、相手から受け取るストレスを減らすことができます。
① 将来的には一人暮らし!家族と離れるのがベスト
最終的な目標は一人暮らしがおすすめ。
家族から離れれば、一緒にいる疲労を感じずに済むからです。
今すぐに一人暮らしができなくても、『いつかは離れる』と決めることは大事。
将来的に解決できる問題であると自覚するだけで、疲労感は軽減しますよ。
家族に限らず理解してくれない人とは、物理的な距離を取るのが正解。
あまり相手に依存せず、離れることでお互いに冷静でいられます。
② 家庭で疲労を感じるなら外出時間を増やす
家族との生活リズムをずらすのも、距離感を取る方法で有効です。
例えば夜に帰る時間を遅らせて、一人でご飯を食べられるようにするとか。
残業が続くなど言い訳をすれば、家に帰る時間はコントロールできますよね。
また習い事をするとか、資格の勉強をするといって外にいる時間を増やすこともできます。
上手に言い訳をして外出時間を増やしましょう。
苦手な家族との生活リズムをズラせば、お互いに一緒にいる時間が減りますよ。
③ 家族の期待に応えようとしない!ココロの距離
今までは物理的な距離を取ろうという話をしてきました。
最後は心の距離の取り方について。
繊細なHSPさんは真面目な人が多く、親の期待にも応えようとする人は多いです。
でも親の期待に応えたからといって、幸せになれるわけではありません。
親の期待が30年前のものであるケースも多いです。
(“とにかく大企業に就職しろ”とか、”誰とでも良いから結婚しろ”など)
なので『親は親、自分は自分』と意識するのも大切なこと。
親の言うことはあくまで一つの意見であるとできたら、精神的な距離も取れます。
一緒にいる時間は変わらなくても、ストレスや疲労感に繋がりにくくなりますよ。
参考⋙HSPが人と関わりたくない原因とは?一人になりたいとき
家族が理解してくれないとき
- 最終的には一人暮らしが最強
- 現時点では外出時間を増やす
- 相手の意見をうのみにしない
HSPだと家族といて疲れることも多い!『家族だから』は禁句
繊細なHSPだと家族と過ごすことで、ストレスを感じることも多いです。
相手の何気ない一言や生活上の刺激に疲労感を感じてしまうんですね。
まずは家族にHSPであることを伝えるところから始めましょう。
何かお願いするときは、相手が取り組みやすい具滝的な行動を選ぶのがコツ。
それでも理解してくれないなら、物理的な距離を離せないか考えてみてください。
『家族だから理解し合える』とか『家族だから仲良くしないとダメ』といったルールはあなた自身を苦しめます。
お互いにストレスを感じない距離感を取ることも、家族間では必要なことですよ。
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