HSPだから嫌われやすいわけではありません。
相手の感情に共感できるので、相手を嫌な気持ちにさせる言動を避けることができるから。
ただ繊細さや敏感さゆえに、他人をイラつかせたり困らせることはあるんですね。
今回はそんな『HSPさんが嫌われやすい言動や嫌われない方法』を紹介。
“嫌われてる気がする”と思ったときの確かめ方や、コミュニケーションで気を付ける点も見ていきましょう。
コミュニケーションに100点はないし、全員から好かれる方法もありません。
むしろあなたと合わない人とは、少し距離を取った方が良いでしょう。
ただ好きな人や好意的な人、あなたを好きでいてくれる人には、少しの気配りが大切になります。
HSPは嫌われやすい?嫌われる理由5選
HSPの特性が嫌われる理由に繋がることがあります。
どんな特性が周囲の人を不快にさせるか見ていきましょう。
普段の生活を少し意識するだけで、良好な関係性を築けますよ。
① HSPは共感力が高いゆえに自己主張できない
HSPの特性の一つに共感力の高さがあります。
相手の気持ちを汲み取る能力が高い。
これがHSPはカウンセラーなどに向いているとされる理由ですね。
ただこの共感性が悪い方向に働くこともあります。
例えば相手の気持ちを汲み取って、自己主張を控えるなど。
相手を優先しすぎると、周りの人もあなたの本音が見えてきません。
結果的に仲良くなるチャンスを逃してしまうんですね。
また共感しすぎて相談に乗れない繊細さんもいます。
相手の辛い話を聞いてると、自分まで辛くなってしまう。
会話を途中で中断してしまうと、相手の不満にも繋がるでしょう。
② HSPは敏感さゆえに”集まる場”を避けてしまう
HSPの特性には敏感さもあります。
聴覚や視覚などが非HSPの人より敏感で、刺激を感じ取ってしまう。
そうなると一般的な場所で苦手なところが出てくるんですよね。
飲み会やカラオケなどが苦手な繊細さんもいます。
そういった場を避けていると、周囲からは”ノリが悪い人”と思われてしまう。
そこから孤立したり打ち解けられない距離感になるリスクがあります。
他人の言動にも過敏に反応してしまうHSPさんも同じ。
世間話で疲労するタイプの人は、嫌われるというより孤立しやすいので注意しましょう。
苦手でも誰かの歓迎会など大事な会には出席すること。
そして友達に関しては、SNSや趣味での仲間を作るのがおすすめです。
③ 家族や恋人には感情が不安定な面を見せてしまう
共感力や繊細さゆえに、私たちHSPは日常生活で疲労が溜まりやすい。
疲労から感情も不安定になって、その不安定さをぶつけてしまう人がいるんですね。
それが身内など距離が近い人になります。
親や兄弟や恋人や親友など、ついワガママな態度を取ってしまう関係性。
日頃から溜めたストレスをぶつけてしまい、関係が悪化しやすいんですね。
恋人などであれば、その衝突から別れに繋がることもあるでしょう。
まず小さなストレスを発散する習慣を作ること。
そして話し合うときはお互いに余裕があるときを選ぶなどタイミングが重要になります。
④ HSPは繊細さゆえに会話のテーマも細かい?
HSPだと繊細さゆえに、周りから受け取る情報も細かくなりやすいです。
ささいな匂いだったり、周囲の音だったりも、非HSPの人では気づけないものも。
そういった細かいテーマの話題を話していると、共感を得られないことがあるんですね。
それに気づけずにいると、「この人とは合わないな」と思われてしまう。
なので会話のコツとしては、相手の主張を聞く割合を増やすのがオススメです。
3:7くらいを意識して、自分の話を少し減らしてみましょう。
相手の話を真剣に聞けば、それだけで相手は心を開いてくれますよ。
細かい部分を指摘したり、自分の意見を押し付けるると嫌われかねないので注意しましょう。
⑤ 攻撃的HSPは嫌われやすい
今までは嫌われるというより避けられる・孤立する言動でした。
最後の5つ目に関しては、直球で嫌われる要因になります。
それが攻撃的な自称HSPの言動になります。
自称HSPの人って?
- 私ってHSPだから気を付けてというスタンス
- “◯◯して”という要求が多い
- “なんでしてくれないの?”という不満を言う
社会的な弱者という立場をとり、周りに要求していく人は嫌われます。
特別扱いを望むような言動は、周囲から好かれることはありません。
こういった攻撃的な言動は注意しましょう。
もし気を付けたいと思っていても、つい怒りが爆発するときは要注意。
怒りを溜めない方法や、イラッとしたときの自己主張のコツを確認した方がいいですよ。
HSPの特性って嫌われる?
- 共感力が高すぎて本音を話せない
- 過敏さがあってノリについていけない
- 恋人や家族に感情的になってしまう
- 繊細さゆえに会話のテーマが理解されにくい
- 攻撃的HSPは相手への要求が高くて嫌われる
HSPで嫌われてる気がするときの確かめ方
もし嫌われているかもと思ったら、どう確認すればいいか。
相手を気持ちを100%正確にくみ取ることはできません。
ただ次の3つを意識すると、少しだけ精度が上がりますよ。
① HSPは”嫌われている気がする”と思い込みやすい
大前提としてHPSさんの場合は「嫌われている」というのが勘違いであるケースが多いです。
これは相手の些細な言動から推測しすぎるのが原因。
確かに繊細さんは相手の言動の変化を察するのが得意です。
でもその言動から推測した考えが正しいかは、全く別問題なんですね。
“嫌われているに違いない”と思っていたけど違った
こんな経験を今まで何度かしたはずです。
なので1回の行動で結論づけないようにしましょう。
無駄なストレスを抱えて混んでしまうことになります。
勝手な結論に注意
- 返信がこない⇒忘れただけかも
- 挨拶を無視された⇒気づかなかっただけかも
- 遊びを断られた⇒先に別の予定が入ってただけかも
② HSPには得意?他の人との接し方の差で見極める
自分だけの接し方を見ていると、判断ミスが多くなります。
なので第三者への接し方と、自分への接し方を比較してみましょう。
そうすれば嫌われているかなど、好意度を測る目安となります。
- 返信がこない⇒他の友人にも返信していない⇒忙しいのか?
- 誘いを断られた⇒他の友人の誘いも断っている⇒別の予定がある
こんな感じで、他の人との接し方に注目します。
嫌われていたら、あなたへの接し方だけ違うはず。
第三者にしていることと同じ行動をとって、相手の反応を確かめてみましょう。
- SNSのフォローが自分だけ返ってこない
- 自分だけ飲みに誘われない
比較する対象は同じカテゴリの人が良いです。
同僚であれば他の同僚同士への接し方、同級生であれば他の同級生への接し方などに注目。
なんとなく漠然な不安を感じるより、高い精度で判断できますよ。
③ HSPで嫌われていたらどうする?
もし嫌われていると確信したらどうするか。
まずは相手との距離を置くことをおすすめします。
距離を置くメリットは2つ。
まずは物理的に距離を取ることで、相手の感情に共感しないで済むようになります。
2つ目は再評価されやすくなること。
時間を空けてから再会して、別のような振る舞いをすると再評価されるチャンスが出てきます。
そのためにも一定期間は距離を取った方がいいんですね。
大切なのは、お互いに好きになることが正解だと思わないこと。
嫌いであればお互いに支障がない距離感まで空ければ問題ありません。
仕事や学校で必要最低限の連絡事項は伝えるくらいの関係性を保てれば十分。
もし再評価されたいなら、相手が困っている時に助けるのがオススメ。
何か手伝ったり手助けをしてあげれば、印象を変えることができますよ。
相手の悪口に共感するという手もありますが、繊細さんは苦手なこともあるので無理にはおすすめしません。
嫌われていると不安なとき
- HSPゆえに”嫌われている”と勘違いしやすい
- 第三者と自分への態度を比較して推測する
- 嫌われたときは距離を空けて再評価してもらう
HSPで嫌われるのが怖いときの予防策
最後は今後、できるだけ嫌われないようにするための方法について。
好かれる方法はありませんが、嫌われる言動を避けることはできます。
話し方と聞き方の2つに分けて、コミュニケーションでの注意点を見ていきましょう。
① 人に嫌われない話し方とは?嫌われる話し方を避けよう
トークで人を惹きつけるのは才能も必要になります。
ただ不快にさせる話し方を避けることは、誰にでも可能。
そこで気を付けたいのが相手が望んでいる範囲内で話すことです。
例えば目を見て話したいタイプか、目を逸らして話したいタイプか。
これを見極めて相手が望んでいる話し方に合わせてあげる。
話すテーマも、相手が興味があることを選ぶことが重要になります。
相手が望んでいない話し方やテーマ選びを避けるだけで嫌われませんよ。
嫌われる話し方
- “すべき”など主張が一方的
- 宗教やお金や性などデリケートなテーマ
- 相手に共感を強要する
- 求められていないのに説教やアドバイスをする
- 相手の間違いを指摘する
- 容姿や年齢などをいじる
私のオススメは話しかけるというより質問するという会話の方法。
質問は相手への興味を示す行動でもあります。
なので相手が話したいテーマで質問してあげると、スムーズに会話が始まりますよ。
好きな映画や音楽などは非HSPと合わないかもしれませんが、面白さを質問することはできますよね。
② 人に嫌われない聞き方とは?
人は基本的に自分の話を聞いてくれる人を好きになります。
なので真剣に話を聞いていれば、それだけで嫌われる可能性は下がるもの。
間違った話の聞き方だけ注意しましょう。
間違った聞き方
- 相手の話を途中で遮る
- 相手の主張に反論する
- “いや”とか”でも”と反論する
- スマホを触りながら聞く
逆に真剣に話を聞こうとすると、自然と以下のような動作が増えてきます。
コツとしては相手が話をしやすいようにアシストすること。
聞き方のコツ
- 体を相手に向けて聴く
- “それってつまり○○ってこと?”と確認する
- “それは大変だったね”など相手の感情に共感する
否定することなく受け入れたスタンスで聞いていると相手も話しやすくなります。
話しやすい相手を嫌いになる人はいませんよね。
③ HSPは嫌われる勇気も必要!必要以上に気にしない考え方
最後は心構えについて少しだけ。
あなたは”262の法則”を知っていますか?
これは「好意的な人2割・普通の人6割・好意的ではない人2割」にわかれるというもの。
誰でもどんなに頑張っても2割からは嫌われる可能性があるんですね。
確かに嫌われてないようにしている人が嫌いという人も世の中にはいます。
なので全員から嫌われないようにすること。
できれば自分を好きな2割の人との関係性を大事にできればステキじゃないですか。
なので極端に嫌われることを恐れないようにしましょう。
嫌われない会話のコツ
- 話すときは質問も組み合わせる
- 聞くときは相手の主張を否定しない
- 全員から嫌われないことはできない
HSPが嫌われやすいわけではない!
HSPは繊細で優しい人が多いので、嫌われる可能性は低いです。
ただ繊細さや過敏さゆえに、相手を嫌な気持ちにさせることはあるかもしれません。
もし嫌われているかもと不安なときは、相手が他の人と話しているときの態度と比較してみましょう。
繊細さんの場合は推測が飛躍して”嫌われているかも”と勘違いしがち。
もし嫌われたくないなら、相手が興味があるテーマを選んだり、聞き役になってあげるといいですよ。
コミュニケーションスキルは学校や、社会に出たときに必須となります。
ただ相手の意見を大切にするという基本を抑えれば、あまり怖がる必要はありません。
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