HSPだと人と会って話をするだけで、疲れてしまうことがあります。
気を遣う相手や初対面の人はもちろん、友達といて楽しいけど疲れることも。
そこで今から、繊細さんが人と会うと疲れる原因と対策についてお話ししますね。
- HSPが人と会うと疲れる状況
- 人付き合いで疲れた自分の癒し方
- コミュニケーションで疲れやすい性格を変える
この3つのポイントを抑えれば、必要以上に人と会って疲れることがなくなります。
特にどんな場面で苦手かを知れば、対策も思いつきやすいですよ。
HSPが人と会うと疲れる状況とは?人の話で消耗するナゾ
まずHSPが、人と会うだけで疲れる状況を見ていきましょう。
どういったシチュエーションで疲れやすいかは個人差があります。
あなたは次のどのシチュエーションで疲れを感じやすいですか?
① 初対面の人と話すと疲れる
初対面の人と、少し話すだけで疲れる繊細さんがいます。
相手からの評価が気になって、自分がどう思われているか気にするタイプですね。
会話の内容は世間話でも、心の中では『大丈夫かな。嫌われてないかな』と勘ぐる。
そうすると表面的な会話をしただけなのに、どっと疲れてしまうんですね。
② 飲み会などで顔見知りの人と話すと疲れる
初対面の人より、少し顔見知りの人と話す方が疲れるHSPさんもいます。
実は私もこのタイプで、初対面の人には話しかけられるけど、知人の方が消耗しやすいんですね。
『評価を下げるわけにはいかない』とか、『これからも会うから』と緊張してしまう。
結果的に顔見知りの人と会った時の方が、精神的に疲れやすくなるんですね。
嫌われない心配をして、相手の反応にビクビクしている間は、対人関係で疲れやすいです。
③ 家族や親戚と話したくない繊細さんもいる
友達も多く活発な人でも、実家に帰るのが憂うつというケースがあります。
理由は家族や親戚との会話に疲れてしまうから。
親子や親戚など関係性が近いと、会話も込み入った内容が増えてきます。
介護・病気・結婚・出産など、デリケートな問題もズケズケと聞いてくる人はいますよね。
そういった人の相手をすると、HSPさんの場合は人一倍疲れてしまうんです。
④ 人の愚痴や悪口を聞くと疲れやすい
相手との関係性ではなく、会話のテーマも疲れやすさに影響します。
例えば悪口を聞いていると、自分も陰で言われているんじゃないかと不安になるとか。
また相手の愚痴を聞いていると、共感しすぎて自分が体験したかのように疲れてしまうなど。
共感力や想像力が優れているHSPさんは、会話の内容によって疲労度が変わります。
バイト先や職場などの派閥なども、疲れてしまうキッカケになりますね。
参考⋙HSPと合わない人を避けて波長が合う人との巡り合う方法
⑤ 友達といて楽しいけど疲れるときは人混みが原因?
もし気が合う友人と会っているだけなのに疲れるときは、場所が原因かもしれません。
繊細さんは他人の言動だけじゃなく、周囲の刺激にも過敏に反応してしまうからです。
眩しい・うるさい・臭いなど、五感を刺激する場所で会っていませんか?
そういった刺激のせいで、友達と会うだけなのに疲労が溜まることもあります。
誰と会うかと同じくらい、どこで会うかも重要なんですね。
参考⋙HSPは友達といると疲れる?友達付き合いで心掛けたいコト
HSPが人と会うと疲れる状況
- 初対面の人からの評価が気になる
- 知人からの評価が気になる
- 家族や親戚に苦手意識がある
- 会話のテーマがネガティブな内容
- 会う場所に苦手な刺激がある
人と会うと疲れるHSPさんへ!そのまま消耗し続けるとヤバい
疲れるけど、自分さえ我慢すればいい
このように人と会う時に感じるストレスをそのまま放置するのは危険です。
HSPさんの場合、対人関係でのストレスは実生活に影響が出やすいんですね。
次の兆候がないかチェックしてみましょう。
① 人と関わりたくないからと一人を選ぶ
初対面の人と会うと疲れるHSPさんは、出会いの場所を避けるようになります。
本来なら気の合う友達や恋人と出会えたかもしれない場所に行かないようになる。
こういった回避行動は、短期的に見ればストレスのキッカケを避けるメリットがあります。
ただ長期的に人との出会いを避け続けると、人との関りが減ってしまうんですね。
今ある関係性に依存すると、次は知人の言動に過敏に反応するようになります。
もちろんすごく疲れているときは、出会いの場に行く必要はありません。
ただ人と会う場所を避け続けるという解決策は、デメリットの方が大きいことは覚えておきましょう。
参考⋙HSPが人と関わりたくない原因とは?一人になりたいときの注意点
② 疲労感から反抗的なコミュニケーションをとる
イライラしてるときに、つい怒ってしまうことってありませんか?
これは精神的な余裕がないから、つい攻撃的な反応をしてしまうんですね。
HSPで対人関係のストレスを感じやすい人の中にも、このように反抗的な態度をとる人がいます。
その状態が続けば、周囲の人から『最近、変わった。怖い』といった印象を持たれます。
たまに余裕がないときに、イラっとしてしまうのは誰にだってあること。
ただコミュニケーション疲れに対処しないと、いつもイライラしている人と周囲から思われます。
③ 疲労を自分の中に溜め込むと寝込むケースもある
先ほどのようにストレスやイライラが態度に出る人もいれば、自分の中に溜め込む人もいます。
共感力が高いHSPさんの場合は、ネガティブな感情を全て自分の中に押さえつける人も多い。
ストレスを発散させない状態が続くと、最終的に寝込んだり鬱っぽくなってしまうんですね。
こうなると仕事や学校などにも影響が出てしまいます。
なので対人関係のストレスはこまめに発散させたり、リラックスできる時間を取るのが大切。
④ もう二度と会いたくないと思う
家族や親せき、職場の人間関係など、自分から避けるのが難しい人がいます。
そういった人に苦手意識があって疲れを溜めていると、人間関係をリセットしたくなるんですね。
例えば引っ越しと転職をして、連絡先を削除するといった行動をとるなど。
確かに人間関係をリセットすれば、一時的に心が楽になるかもしれません。
ただ将来的にピンチになったとき、誰からの援助も受けられない可能性も出てきます。
人間関係を新しく一から作るのも大変ですし。
だから『会わない』というより、『苦手な人だけ避ける』方が無難です。
苦手な相手とは、ストレスを感じない距離感を取ることを意識した方が現実的ですよ。
疲労をそのままにしておくとヤバい
- 人と会うのを避けるようになる
- 周囲に攻撃的な態度をとる
- 寝込むなどメンタルを病む
- 人間関係リセット症候群が出る
HSPが人と会うときに感じた疲れを回復する方法とは?
次は人付き合いで溜まった疲労感を、回復させる方法を考えて行きましょう。
私も日頃から人間関係でイライラしがちなタイプです(笑)
でも以下の3つを心掛けていると、翌朝にはスッキリ目覚めることができるようになりました。
『その日の疲れは、その日で癒す』というのが目標になります。
① 一人時間を快適にする
まず徹底したのは、一人でいる時間にリラックスできる環境を作ることでした。
仕事から帰ってきて寝るまでの間は、自分にとってのご褒美タイムに設定。
一人でいる時間が多いので、その時間に心と体を癒そうと考えたんです。
まず取り組んだのが家事を時短する家電。
ロボット掃除機や乾燥機付き洗濯機を買って、家事の時間を減らしました。
そして次に買ったのが癒しグッズ。
足つぼマットや、頭皮マッサージなど疲れを取るためのアイテムを購入。
こういったグッズはテレビを見ながらでも試せるのでオススメです。
- 家事などの時間を減らす
- ストレス対策グッズを試す
この2つを実践して、夕方から夜にかけての一人時間を満喫しました。
② 睡眠の質を高めて疲労感を取り除く
疲労を取り除くには睡眠も大切です。
ただHSPの場合は、周囲の光や音のせいで熟睡できないことが多いですよね。
私も実家暮らしのときは家族の生活音が、一人暮らしになってからは車やバイクの音で寝つきが悪かったです。
まず最初に取り組みたいのが、刺激を減らす工夫。
あなたが苦手な刺激があれば、寝室でその刺激を減らす対策を取りましょう。
刺激を軽減する
- 音…防音カーテン・防音シート
- 光…遮光カーテン
- 匂い…空気清浄機
そして次に快適な刺激を与えます。
あなたが心地いいと感じるもので、寝室を作っていくイメージですね。
心地いい刺激を作る
- 音…自然音の音楽を流す
- 光…アロマキャンドル
- 匂い…アロマ・お香
好きな刺激は個人差があるので、あなた自身がリラックスできるものを選びましょう。
まずは苦手な刺激を減らすことが先決です。
参考⋙HSPで寝れない!繊細さんのための睡眠の質を高める方法
③ 心地良さを増やす
自宅にいる時間以外でも、自分を癒すことはできます。
それは心地よさを追求すること。
心地よさって100%主観ですよね?
この主観を大切にすることで、対人関係のストレスを癒すことができました。
私が心地いいと感じる行動
- 肌着はコットンに統一する
- ランチは公園で食べる
- 神社にお参りに行く
- 河川敷を散歩する
自然に関連した行動が多いですね
公園や神社は緑が多いので、リラックスしやすい空間です。
河川敷も人も少ないので、HSPでも過ごしやすいスポット。
肌着も化学繊維だと汗をかいたときに不快なので、自然繊維にしました。
一人でいる時間以外でも、心地いい時間は作れますよ。
人付き合いの疲れを癒す方法
- 自由に使える時間を増やす
- 睡眠の質にこだわる
- 心地いい感覚を増やす
HSPが人の話で疲れるとき!コミュニケーション疲れを軽減しよう
先ほどは人付き合いで疲れた心身を癒す方法をお話ししました。
最後は、そもそもコミュニケーションで生まれるストレスを減らそうとする試み。
私は心掛けているのは次の2つのアプローチです。
① コミュニケーション中の思い込みに気づく
HSPだと、他人の言動を気にしすぎて疲れることが多いです。
『嫌われているのかな』とか『評価が下がったな』など。
ただ繊細に感じたからといって、こういった思考が正しい保証はありません。
…というか、後で勘違いだったり思い過ごしだったこともたくさんあります。
こういった思い込みに気づくのに有効なのが日記。
スマホのメモ帳に普段から会話中に感じた思考をメモしておくんです。
私がメモしている内容
- 挨拶を無視された⇒嫌われてる
- LINEの返信がない⇒うざいと思われた
このようにメモしておくと、後で誤解だと気づいたときに思い出すことができます。
そうすると自分の思考がけっこう間違っていることを、目で見て確認できるんですね。
自分の思考が間違っていることに気づければ、会話中に浮かんできたネガティブな思考に影響されにくくなります。
結果的に人からの評価を気にしなくなり、人付き合いでも疲れも減りましたよ。
② 他人との距離間を意識する
周囲の人と同じように振舞おうとすると、対人関係で疲労感を感じやすいですよね。
なので私はHSPであることを受け入れて、適切な距離感を取るように心がけました。
例えば親にイライラすることが多かったので、一人暮らしを始める。
すると実際に親の元を離れると家事の大変さを知り、実家に帰ったときもイライラしなくなりました。
また職場で苦手な人がいたときも、ランチを外で食べるなど避けるように工夫。
飲み会なども仲良しグループを変えたことで、職場でのストレスが減りました。
人間関係のストレスは0にはできません。
ただ苦手な人との距離を空けることで、疲労感は軽減できます。
参考⋙HSPは喧嘩できない?苦手な理由や正しい自己主張を学ぶ
HSPだと人と会うだけで疲れることもある!まずは自分を癒そう
他人の言動に過敏に反応してしまうHSPだと、人付き合いでの疲労度も増します。
HSPという体質は、無理をして何とかなるわけではありません。
なので疲労感を感じたときは我慢せず、まずは自分を癒すところから始めましょう。
そして体力や精神的に余裕が出て来たら、状況を変えるアプローチを始めます。
心地いいものに囲まれ、ぐっすり眠れるようになれば、翌朝に疲れが残ることもありません。
職場や家族などで苦手な人がいるなら、その人とだけ距離を取ることを意識しましょう。
物理的に距離を取るのが理想ですが、生活をズラして会話を減らすだけでも効果的です。
もしHSPに関してもっと詳しく知りたいなら、以下の本もおすすめです。
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