HSPの場合、”人と暮らせない”と感じることが多いです。
相手の生活音が気になったり、価値観のズレに悩まされるんですね。
恋人との同棲や、結婚後に義両親と同居するのも正直しんどい。
そこで今回は、HSPが他人と一緒に暮らす工夫を考えましょう。
- HSPが人と暮らせない原因【内面・状況別】
- 他人と一緒に暮らすときの心得
- どうしても人と暮らせないときの対処法
この3つのポイントを抑えれば、我慢して耐える以外の対策を取れます。
精神的に辛い状況を抜け出して、今の生活を少し楽にしていきませんか?
HSPが人と暮らせない原因【内面】
なぜ繊細な体質だと、人と一緒に暮らすのが難しくなるのでしょうか?
私自身の経験も踏まえると、次の3つの原因が共通しています。
① 同居人との距離が近くなりすぎる

他人と一緒に暮らすと、相手との物理的な距離が近くなります。
そうすると一人暮らしのときより、相手の感情や気持ちを察することが増えるんですね。
相手の機嫌がいいときは、それだけで自分も幸せになります。
でも相手が辛いと感じているときは、自分も同じようにネガティブになってしまう。
相手の言動や気持ちのブレに影響されるので、同棲や同居に辛さを感じてしまいます。
ケンカが多くなってお互いに疲弊してしまうこともあるんですね。
② 同居人の生活音や生活リズムに惑わされる

他人と一緒に暮らすと、生活リズムが乱れます。
HSPさんでも特に聴覚や視覚が過敏な人は、生活リズムが狂いやすいですね。
まだ眠たいのに同居人の生活音で目が覚めてしまうとか。
寝室が一緒の場合は、明かりをつけるか消すかも個人差があります。
このように一緒に暮らすことで五感の刺激が増えるのも、HSPがしんどいと感じる瞬間。
グッズなどを使って軽減したり、寝室を別にするなどの工夫が必要になります。
③ 一人の時間が減ると繊細さんは辛い

誰かと一緒に暮らすと、単純に自分の時間が減りますよね?
常に誰かと一緒にいるのが苦手なHSPさんには大変。
1日で1人の時間が全く作れないとなると、リラックスする時間もありません。
誰かといるのは心強い面もありますが、HSPにとっては一人の時間が減るデメリットに。
同居したとしても、一人の時間を確保する方な環境作りが必要となります。
そうしないと負担が増えて、人と関わること自体がきつくなってしまうので。
参考⋙HSPが人と関わりたくない原因とは?一人になりたいとき
HSPが人と暮らせない原因【内面】
- 同居人の言動に強く影響される
- 生活リズムが乱れる
- 一人の時間が減る
HSPが人と暮らすときの辛いと感じる瞬間【状況別】
次は一緒に暮らすシチュエーション別に考えて行きましょう。
①恋人との同棲・②結婚生活・③義両親との同居
この3つのケースでHSPにとって辛いシーンをお話しします。
① HSPは恋人との同棲も辛い?

HSPにとって、恋人と同棲するのが必ずしも幸せになるとは限りません。
料理の好みや、家事の分担などでお互いにイライラしてしまう。
そのイライラのせいで、二人の関係が悪くなることも。
二人の生活リズムにズレがあると、睡眠時間も短くなります。
お互いに好きで一緒に暮らしたはずなのに、理想と現実のギャップに悩まされることに。
好きなテレビや休日の過ごし方など、繊細さんよりの暮らしをしてもらうとスゴク楽。
ただ相手に理解してもらえないと、家にいるのにリラックスできない状況になりますよ。
② 結婚生活に後悔するHSPさんも?

結婚生活になると、同棲とは違い強制力が生まれます。
辛い状況のときに助け合えるのはメリットですが、強制力はHSPさんにとって負担にもなるんですね。
- 離婚してはいけない
- ずっと一緒に暮らさなければいけない
このような”すべき思考”は、HSPさんを苦しめます。
先ほどの生活リズムのズレなど、距離感が縮まりすぎるのも心身の負担に。
真面目すぎる繊細さんは、結婚生活に負担を感じやすいんですね。
③ 義両親との同居はHSPでなくてもしんどい

例えば姑からの過干渉があれば、さらにストレスは増えます。
家事を口出ししたり、『私たちのころは~』と自慢話を聞くのは負担でしかありません。
さらに結婚相手が帰ってこないとき、義両親と二人っきりの時間も出てきます。
家に帰ってきたのに気を遣うという時間も増えるんですね。
もちろん夫婦喧嘩をしたときに、間を取り持ってくれることもあります。
それに子供が出来たら、孫の面倒を見てくれるなど助かる面があるのも事実。
ただ相性が合わないと、一緒に暮らすときのストレスは計り知れません。
そのストレスのせいで、外で誰かと会うときも疲れるようになってしまいます。
HSPが人と暮らす辛さ【状況別】
- 恋人との同棲で距離感が近くなりすぎる
- 結婚生活の理想と現実のギャップ
- 義両親との同居で気を遣う
HSPで人と暮らせないときの対応
HSPで人と暮らすのが苦手だと感じるとき、どのような対応があるのでしょうか。
多くの繊細さんに当てはまるのが、次の2つの対策になります。
同棲や同居をするとき、まずこの2つを検討してみてください。
① 家の中でも一人になる時間を作る

誰かと一緒に住むことになったとき、すぐ感じる変化が『一人の時間が減ること』
これは周囲の刺激に過敏に反応するHSPさんにとっては大きな問題と言えます。
なので誰かと一緒に暮らすことになったら、まず最初に一人の時間を確保しましょう。
家の中はもちろん、家の外でもホッと一息つける場所を作っていきます。
一人の時間の作り方
- 仕事終わりにカフェへ行く
- 休日に一人で出かける
- 自分の部屋を作る
- ご飯の時間をズラして一人で食べる
- お風呂にいつもより長く浸かる
理想なのは自分の部屋を作ること。
ただすぐにはできるかわからないので、すぐ取り組めるものから始めましょう。
意識的に一人の時間を増やすだけで、精神的なストレスを発散できますよ。
② 誰かと一緒に暮らす負担をグッズで軽減

生活音や生活リズムのズレは、グッズでも軽減できます。
例えば相手のいびきがうるさいときは、いびき予防テープを使ってもらう。
また生活音が気になるときは、ノイズキャンセリングのイヤホンや耳栓も使えます。
寝室の明かりの問題も、どちらかがアイマスクをつかれば解決できますよね。
呼吸法を意識するだけでも寝つきが良くなったりもします↓↓
一緒に暮らすことで増える家事の負担も、食洗器やロボット掃除機で減らせます。
このように家電やグッズをフル活用すれば、誰かと一緒に住む負担を減らすことが可能。
あなたがどの刺激に過敏かで、どのグッズを使うかは変わります。
五感の中で特に苦手な刺激がある場合は、その負担を減らすグッズを使いましょう。
HSPが誰かと一緒に暮らすとき
- 一人の時間を増やす
- 家電とグッズで負担を減らす
どうしてもHSPで人と暮らせないとき

できるだけ一緒に暮らす努力をしたけど、やっぱり無理
そう判断したときは、どのような選択肢があるのでしょうか。
① 同棲を解消するときの伝え方

経済的な問題がないなら、同棲は解消しやすいです。
相手に伝えるときは、『二人の関係性には問題がないこと』を伝えましょう。
- 相手に問題があるわけではない
- 今後も関係を続けていきたい
- でも今のままだと生活リズムが違う
このように関係性には問題がないということを先に強調すること。
そうすれば同棲は解消しやすいです。
同棲が失敗したからといって、結婚できないわけでもないですし。
むしろ無理に同棲を続けて関係性にヒビが入る方が怖いです。
② 別居婚という結婚スタイルもある

結婚生活を同居という形で続けられないとき、離婚以外の選択肢もあります。
例えば別居婚というスタイル。
お互いに徒歩圏内に住んで、週に2~3日ほど会うという夫婦も増えています。
あとはルームシェアのようにお互いの部屋を別々に持ち、リビングを共有スペースにする方法もありますね。
隣同士に住んで部屋を別々にするという方法もありますね。
お互いの内面や価値観が問題なら、離婚もありえるかもしれません。
ただHSPで一緒に暮らすことだけが難しいのなら、同居以外の結婚スタイルも検討しましょう。
周りの夫婦と比べるのだけはNG。
比べたところで優越感か劣等感のどちらしか生まれません。
優劣コンプレックスといい、どちらを味わっても人生の充実度は感じることができないままです。
③ 義両親との同居が無理なとき

義両親との同居を解消するには、義両親が新しくい家に住む必要があります。
結婚相手を説得して、義両親を説得して、新しい家を探して引っ越しをする。
クリアすべき壁が多すぎるし、時間がかかってしまいますよね。
なので最初に取り組みたいのは、あなたが家の外にいる時間を増やす方法。
例えば仕事を始めるとか、習い事をするなどで、義両親と一緒にいる時間を減らします。
ご飯も別々に食べるような時間帯に調節すると、だいぶストレスが減りますよ。
最終的には別々に暮らせるようになるのが理想。
でもいきなり追い出すことも非現実的なので、まずは一緒にいる時間を減らすことから始めませんか?
HSPだと一緒に暮らすのが辛いこともある!自分の望む距離感を優先しよう

他人の言動に繊細なHSPの場合、気軽に誰かと一緒に住むことが難しいです。
ただそれは不幸になると決まったわけではありません。
例えば一人の時間を確保したり、家電やグッズを使って同居のストレスを減らすことができます。
もし誰かと一緒に暮らせなくても、人とのつながりを持ちながら幸せに暮らす方法もあります。
一般的で多数派の暮らしと比べると、卑屈や嫉妬に繋がるので辞めましょう。
あなたが心地いいと感じる距離感で人と接することができる生活を意識した方が良いですよ。
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