HSPだと運転をしていると”怖い”と感じるケースがあります。
私も車に乗るときや運転するときに苦手意識があり、積極的には乗りません。
なぜ繊細さんだと車の運転が必要以上に疲れるのか、原因を探っていきましょう。
今回は『HSPが運転が苦手な理由や運転時の工夫』を紹介。
運転するときの、どのシチュエーションが苦手なのかを自覚すること。
そうすれば気持ちよく運転できる時間が増やすことができます。
光がまぶしいときや騒音などの対策も紹介しますね。
HSPだから車の運転が怖い?運転が向いていないと感じる理由
なぜHSPは、非HSPと比べて運転に不安を覚えるのか。
HSPと特性を見ながら、運転時の苦手意識の原因を見ていきましょう。
① HSPは運転時の情報処理に負担を感じる!
HSPは情報を受け取る量が非HSPと比べて多いです。
対向車や通行人など、運転席から見える景色から受け取る情報量が多い。
つまり運転しているとたくさんの情報が入ってきて、その処理に疲れるんですね。
田舎道や高速道路は楽だけど混んでる道は嫌い
こんな繊細さんは、この情報量への苦手意識があるタイプになります。
信号、通行人、周りの車、自転車、バイク、注意看板など
運転時は気を付けなければいけないものが多いですよね。
そういった情報を処理するマルチタスクが苦手なのかもしれません。
② 限られた空間でのコミュニケーションが苦痛
また誰かを乗車している状況が苦手という人もいます。
狭い空間のなかで、誰かと一緒だと会話をしなければいけません。
逃げられない場所で行う会話に、いつも以上に疲弊してしまうんですね。
ひとりでドライブするのは好き
こんな人は乗車時のコミュニケーションが苦手なHSPさんと言えます。
この場合は正直に、『運転が苦手だから集中したい』など打ち明けるのも良いでしょう。
会話をする余裕がないことを伝えれば、相手も理解を示してくれるはずなので。
③ 運転時の音や光が苦手!車酔いしやすい
運転時の五感への刺激が苦手というHSPさんも多いです。
例えば対向車のライトとか、太陽の光などの視覚情報。
クラクションやバイク音などの聴覚情報。
揺れなどにも過敏に反応して、小さいころから酔いやすい人もいますよね。
私も車移動そのものが苦手で、できれば電車や新幹線を使うタイプ。
車で長時間利用する時は、酔い止め薬が必須です。
このタイプは五感への刺激を和らげるグッズを活用しましょう。
重ね着をして空調の影響を減らしたり、運転時に使えるサングラスなどもありますよ。
④ 繊細さんはネガティブ?運転中のリスクに不安を感じる
運転中に頭をよぎる想像も、HSPの場合はネガティブなものが多いです。
些細な変化もキャッチしてしまうので、リスクを過剰に見積もってしまうんですね。
ネガティブな想像とは?
- 事故を起こしたらどうしよう
- 同席している人に”運転が下手”だと思われないかな
- ニュースみたいな事故に巻き込まれるかも
- 動物が急に出てくるかも
- あおり運転にあったらどうしよう
このように”かもしれない”という想像が次々と浮かんできて、運転に疲れてしまうんですね。
この場合は慣れのために、安全に運転できる場所で練習をするのがおすすめ。
田舎道で交通量が少ない場所なら、リラックスしながら運転に慣れることができますよ。
⑤ 運転が怖いと避けていると不安も大きくなる
運転に苦手意識があると、運転する機会を避けてしまいますよね。
ただ運転が怖いからと運転しないと、不安や緊張は大きくなります。
ペーパードライバーで自信がないまま、急に運転が必要になるかも。
もちろん無理に免許を取ったり、日頃から運転する必要はありません。
ただ仕事で営業であれば、急に運転が必要になるシチュエーションはあります。
仕事に支障が出ないように、少しずつ運転する回数も増やしていきましょう。
HSPだと運転が苦手?
- マルチタスクが苦手
- 狭い空間でのコミュニケーションが嫌
- 五感の刺激が嫌
- 事故のリスクなどの不安を感じる
- 避けていると余計に乗れなくなる
HSPは免許が取れないわけではない?ドライブが趣味の繊細さんもいる
HSPだと運転が苦手と感じる人は多いです。
でもだからといって”運転してはいけない”というわけではありません。
むしろ一人の時間を確保できるなど、運転が好きな繊細さんもいます。
大切なのはあなた自身と車の運転の相性ですね。
① HSPでも車の免許は取得していい!教習所も問題ない
そもそもHSPと特性を持っている人は運転していいのか。
警察庁で禁止とされている病気や症状は以下の通りです。
運転免許を拒否又は保留される場合
引用元 警察庁
- 認知症
- アルコールの中毒
- 幻覚の症状がある精神病
- 発作で意識障害や運動障害になる病気
- そううつ病
- 睡眠障害
なので繊細であるという理由で、運転をしてはいけないわけではありません。
つまり繊細さが運転に悪い影響を与えるとは限らないということ。
② 繊細さゆえに不安が強いなら運転免許を無理に取る必要はない
次はHSPさんの運転の必要性について。
車に酔いやすいタイプや、運転を考えるだけで緊張するような人。
このような繊細さんは無理に免許を取ったり、運転をする必要はありません。
バス・電車など、公共交通機関を代わりに使うことで生活は可能です。
仕事や介護・子供の送り迎えなど、どうしても運転の必要性が出たら取り組めばいい。
営業で正社員になるとか、運転する場面が増える可能性があるかがポイントですね。
③ “HSP=運転が苦手”ではない?好きな人もいる
HSPさんの生活を見てみると、むしろ運転が好きな人もいます。
例えば1人の時間を確保できるから好きとか、田舎道で交通量が少ないから楽とか。
どんなシチュエーションで運転するかで、受け取り方が違うこともわかりますね。
もし苦手意識があるなら、HSPで運転が好きな人の理由に耳を傾けましょう。
- 1人になれる
- 混雑しない場所だから
- 田舎道で人が少ない
- 道路の幅が広いから運転しやすい
このように車が好きな人の理由を聞くと、どの場所で練習すればいいか見えてきます。
克服したいなら、交通量や人が少ない場所で練習するのがいいようです。
HSPは運転していい?
- 禁止されているわけではない
- むしろ運転が好きな繊細さんもいる
- 無理に免許を取る必要はない
- 必要になってから取得すればいい
- 練習したいなら交通量や混雑がない場所が良い
HPSで運転が疲れるときの対応
では運転が必要になったとき、どのような心掛けが必要なのか。
車選び・練習場所・便利グッズに分けて解説していきます。
少しずつ不安を取り除き、自信を持っていければ理想です。
① HSPが安心して運転できる車を選ぶ
まずは車選びについて。
運転が苦手なHSPさんの場合は、”運転しやすさ”を優先して車を選びましょう。
例えば大型車だと運転しづらい道が出てきますよね。
なので小回りが利く小型車の方が向いています。
またレンタカーや他人の車だと、事故などに怯えやすい。
なので自分の車や、傷がついても気にならない中古車など、練習に使いやすい車がおすすめです。
事故が怖くて仕方がない場合は自動ブレーキシステムも検討しましょう。
自動車に搭載したレーダーやカメラで周りの車や状況を自動感知する仕組みです。
事故を未然に防げるので、安心して運転ができますよ。
② HSPでも安心して運転できる場所を選ぶ(練習も兼ねる)
運転の苦手意識を取り除くには練習が必要です。
練習はまず運転しやすい場所を選びましょう。
交通量が少ない、標識が少ない、通行人が少ないなどが挙げられます。
理想の練習場所
- 田舎道
- 通行人が少ない
- 道路の幅が広い
- 自然が多い
場所を決めたら次はGoogleマップで下見をしましょう。
事前にどんなコースなのか知っていれば、運転当日の落ち着けます。
不安や緊張があるなら、同じコースを何度も走って慣れるといいですよ。
ちなみにひとりで運転するか、誰かに付き添ってもらうかは個人差があります。
ひとりの方がリラックスできるから一人で運転。
誰か運転が得意な人にアドバイスをもらった方が楽なら、お願いして同乗してもらうのもいいですね。
③ HSPなら運転時の五感への刺激を和らげるグッズを使う
不快な刺激があれば、グッズを検討しましょう。
例えば車の匂いが気になるなら、無香空間など消臭グッズを使います。
運転するときは、ハンカチにアロマを垂らして好きな香りにするのもおすすめ。
騒音に関しては耳栓などで遮断するのは危険です。
クラクションなどは聞こえないといけないので、Bluetoothスピーカーなどで小さい音楽をかけましょう。
視覚に関しても通常のサングラスをかけると信号などの見分けがつきにくいです。
代わりに偏向グラスといって、信号や標識の識別が可能なものがおすすめ。
このように不快な刺激を減らす便利グッズはいくつかあります。
運転中は五感を完全にブロックすることはできないので、不快な刺激を減らすグッズを使いましょう。
自宅であれば逆にアイマスクや耳栓など、完全に刺激をブロックするものも使えますよ。
車の苦手意識を克服
- 小型車など運転しやすい車を選ぶ
- 交通量が少なくリラックスできる場所で練習
- 五感の刺激を和らげるグッズを使う
HSPでも運転免許は取れる!怖いなら練習してお気に入りコースを増やそう
HSPだからといって車の運転ができないわけではありません。
まずは苦手な刺激を減らすこと。
そして運転しやすい車を選んで、交通量が少ない道で練習してみましょう。
慣れたコースやお気に入りの道が増えれば、普段の運転でも不安や緊張は減ります。
無理に運転できるようになる必要はありません。
ただ運転できるようになりたいという目標があるなら、練習する価値はありますよ。
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