HSPだからといって、逃げ癖があるわけではありません。
ただ繊細さという体質のせいで、仕事や人間関係の疲れを感じやすい面があるのは事実。
では『逃げたい』と思ったとき、どのような対応があるのでしょうか?
HSPと逃げ癖の関連性や、本当に逃げるべきかの基準についてお話しします。
最後は逃げ癖がある自分を卒業するための、壁の乗り越え方も紹介しますね。
HSPは逃げ癖がある?逃げたい欲求
逃げ癖があるのはHSPだからなのでしょうか?
うつなど、他の原因も考えながら見ていきましょう。
① HSPで逃げたいという気持ちが高まる理由

『HSP=逃げ癖がある』というわけではありません。
ただ現状に嫌気が差したり、現実逃避しやすい面はあります。
その理由の1つ目がストレス耐性。
他の人がスルーするような小さな変化もキャッチしてしまう繊細さん。
それゆえに、人一倍ストレスを受け取りやすい体質なんですね。
ストレスが常にかかっている状態だと、その場から逃げたくなるのは当然です。
自分を癒す場所を作ったり、正しい休息方法を身につける必要があります。
2つ目の理由は、考えすぎるという面によるもの。
HSPさんは他人のささいな言動から、『嫌われたかも?』など推測をします。
その推測が更なる推測を呼び、頭の中でどんどん『最悪のケース』を作ってしまうんですね。
上司や義父母など、気を遣う人間関係が身近にいる繊細さんが陥りやすいです。
推測を超えて空想になったときに、自分で気づくスキルを身につけましょう。
マインドフルネスなどの技術を使えば、今この瞬間に集中できるようになります。
② HSPが仕事や人間関係で逃げる末路

特にHSPさんの場合は、対人関係で逃げたくなることが多いです。
仕事で転職や昇格など、環境がガラっと変わってストレスがかかる。
または親子関係などで亀裂が入り、家にいるだけで消耗してしまう。
このように我慢し続けて、状況が変わらないときに逃げたくなるんですね。
周囲の視線が気になるタイプのHSPであれば、余計に逃げたい欲求は強くなります。
もし逃げてしまえば、次に似た状況でも、また”逃げる”という選択肢をとりがち。
そうするとまさに逃げ癖となり、自己肯定感も下がるし、現状も悪化していきます。
もちろん理不尽な被害を受けた場合などは逃げた方が得策。
なのでまずは、逃げるべきか立ち向かうべきかを見極めるようにしましょう。
逃げる⇒状況が悪化する⇒被害妄想が強まる⇒逃げる
このように逃げ癖で人生を悪い方向に行かせないようにしたいですね。
参考⋙HSPは被害妄想をしやすい?思い込みが激しい妄想癖を自力で解決
③ HSP以外にも逃げたいと思うときはある!診断しよう

HSPは確かに周囲の刺激や変化を過敏に察知するので逃げたいと感じることは多いです。
ただHSP以外にも逃げ癖がついてしまうケースがあるんですね。
なので逃げ癖の自覚があるなら、他の可能性も疑ってみましょう。
まずはうつについて。
憂うつな気分があったり、反芻思考(同じことを何度も考える)があれば逃げ癖に繋がりやすいです。
参考⋙うつの診断テスト
また回避性パーソナリティ障害も、失敗や傷つくことを恐れてしまう症状があります。
HSPと逃げ癖の関係
- ストレスを受けやすいのは事実
⇒自分を癒す時間を作る必要あり - 仕事や人間関係で逃げたいと思いやすい
⇒逃げる場合と立ち向かう場合の見極めから始める - ただHSP以外の原因で逃げ癖が出ている可能性もある
HSPだけど逃げ癖を辞めたい!逃げるかの判断基準は?
逃げたいと感じたとき、まず最初は判断する必要があります。
それが『逃げるべき』か『立ち向かうべき』か。
世の中には逃げた方がいい問題もあるし、逃げたら状況が悪化する問題もあるんですね。
まずはその線引きから始めましょう。
① HSPが逃げてもいい状況

HSPが積極的に逃げたいものは2つあります。
まず1つ目が不快な刺激。
騒音やニュース・悪臭など、人生で我慢する必要のない刺激になります。
こういった不快な刺激は最初から避けた方が良いし、直面したらすぐ逃げましょう。
2つ目は理不尽な状況。
例えばパワハラとかセクハラなど、外から見たらオカシイ状況。
親子関係でも、毒親や進路を強制させられるケースなどですね。
この環境で我慢して仕事を続けると、心身が壊れるリスクもあります。
すぐに逃げることはできなくても、一人暮らしや転職活動など長期的な戦略は立てておきましょう。
② HSPだからと逃げてはいけない状況

逆に繊細さという体質に関係なく、逃げてはいけない状況もあります。
例えば新しい環境で適応しないといけない状況。
進学や転職などで逃げていれば、落ち着いて勉強や仕事はできませんよね。
また今の課題の先に、自分が求めている目標がある場合も逃げてはいけません。
例えば大学受験を目標にしているなら、目の前の勉強から逃げてはいけない。
昇進や昇給が目標なら、苦手な仕事にも取り組む必要があります。
このように逃げ続けると状況が悪化する場合は、立ち向かうべきなんですね。
逃げるべき?立ち向かうべき?
- 不快な刺激は今すぐ逃げる
- 理不尽な人間関係も逃げる
(今すぐは無理でも将来的には離れる) - 新しい環境に切り替わる時期は逃げてはいけない
- 目標のための壁からは逃げてはいけない
※見極めは『逃げ続けたら状況が悪化するかどうか』
HSPで逃げグセを卒業したいときの3ステップ
逃げたいけど逃げられない状況。
そんなときに逃げ癖を卒業するためには、次の3ステップを意識しましょう。
繊細さや悩みやすい私でも取り組めたのが、次の3つになります。
① まず先に休息時間を確保する

逃げられない壁に立ち向かうときは、まず休息を確保しましょう。
『疲れてから休む』のは遅い。
先に休んでリフレッシュしてから立ち向かうんですね。
休息といっても休日を取ったり、有給を使う必要はありません。
1日5分程度のストレス対策をリストアップしてみましょう。
その日の気分でリフレッシュ方法を選べるようになるのが理想ですね。
私のリフレッシュ方法
- 公園を散歩する
- 河川敷でボーっとする
- 会社のベランダで景色を見る
- アロマを使う
- 15分の昼寝をする
- ヒーリングミュージックを聞く
- ココアを飲む
まずは体が癒されるもの、心が癒されるものを集めていきます。
自分を癒す方法を確保してから、壁に立ち向かっていきましょう。
こうすることで途中で逃げたり、挫折する確率を減らせます。
② HSPが逃げずに立ち向かうときは細分化が良い

実際に逃げないときの戦略は、細分化するのがおすすめ。
仕事や家庭環境など、一気に問題を解決するのはハードルが高すぎます。
でも目標を細分化すれば、『今日すること』が明確になるんですね。
目標の細分化
目標…転職先で馴染みたい
- 初日にやること…挨拶を考える
- 翌日にやること…仕事はメモに覚えさせる
- その後にやること…自分から挨拶をする
新しい職場に早く馴染むという目標は、一気にクリアすることはできません。
ただ仕事を覚えたり、コミュニケーションを取るための工夫は今日からできます。
コツとしては、達成目標ではなく行動目標にすること。
例えば『仕事を覚える』という達成目標は叶わない場合がありますよね。
でも『メモを取る』という行動目標なら、やれば必ずクリアできます。
このように成果ではなく行動に注目することで、今やるべきことが見えてきますよ。
あれこれと悩んでいて何も行動しないのなら、それは周りから見れば何もしていないのと同じ。
今すぐにできる行動目標まで細分化することで、逃げ癖を直すことができます。
参考⋙HSPは考えすぎ?考えすぎて動けないなどケース別の対応
③ HSPを活かした逃げ癖を直す方法!モノマネが使える

周囲の変化や、他人の細かな言動も察する能力が高い繊細さん。
その繊細さを活かした逃げ癖の直し方があります。
それが上手にこなしている人のモノマネをすること。
共感性の高さを利用して、自分が苦手なことを難なくこなしている人を観察します。
そして部分的に真似るべきところをモノマネして、課題をクリアするという方法。
先輩の仕事の仕方を観察するのも良いし、コミュ力が高い友人を観察するのも良いでしょう。
目標を細分化したあとは、それを上手にこなす人のモノマネをしてみる。
これで課題をクリアできる可能性が高まりますし、それが自信となり逃げ癖が直ります。
逃げ癖の直し方
- まずは疲れを取る方法をリストアップして備える
- 目標や”今日やること”まで細分化する
(達成目標より行動目標が良い) - 実際に課題に取り組むときは上手にできる人を参考にする
HSPだから逃げ癖があるわけではない!まずは見極めよう
HSPだからといって逃げ癖が身につくわけではありません。
ただストレスを受けやすいし、人間関係で消耗しやすいのは事実。
そこから逃げてばかりいると逃げ癖がついて、状況がどんどん悪化する可能性はあります。
まずは目の前の状況が、『逃げても良いもの』か『逃げてはいけないもの』かを見極めましょう。
不快な刺激や理不尽な人間関係からは逃げてもOK。
ただ何度も逃げたらあなたの状況が悪くなる場合は、逃げるのは得策ではありません。
もし立ち向かうときは、目標を細分化しておくと取り組みやすいですよ。
『これならできそう』と思えるくらいまで行動を細分化すれば、逃げることなく取り組めます。
そして1日の中でリフレッシュする時間を何回か作って、心身を癒しましょう。
日中に眠気などがあれば、疲れが解消しきれていない証拠ですよ。
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