HSPで完璧主義だとヤバい?完璧主義のリスクや脱却する方法

HSPの完璧主義 HSPと仕事

HSPだと完璧主義で悩む人が多いです。

繊細さゆえに、他の人では気づかないことにも気づいてしまう繊細さん。

他人の言動の影響を受けやすいことも、完璧主義になりやすい原因です。

でも繊細さと完璧主義を持ち続けてると、心も体もヘトヘトになりませんか?

今回は『HSPと完璧主義の関係や治し方』を紹介。

今よりほんの少し、仕事や人間関係を楽にするための意識改革のお話しになります。

私自身も日頃から心掛けることで、少しずつ毎日の充実度が上がっています。

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HSPだと完璧主義になりやすい理由

なぜHSPだと完璧主義になりやすいのか。

そこには次の3つの理由が考えられます。

あなたはどの理由に当てはまりますか?

理由を突き止めたら、完璧主義を修正することができるかもしれません。

① HSPは世の中を深く細かく処理することで完璧主義になる

混雑

繊細さんは通常の人では気づかない刺激も受け取ります。

世の中の微妙な変化だったり、ささいな刺激もキャッチする。

そういった細かい部分に目を配ると、過度な負担にも繋がります。

例えば仕事で、周りの人が気づかない部分にまで気を配って疲れるなど。

仕事や家事で完璧を目指して、疲れたり体調を崩してしまうパターンが多いですね。

このように周りの人からすれば、無視してもいい部分にも意識が向いてしまう。

これが完璧主義になりやすい1つ目の理由になります。

参考⋙HSPはマルチタスクができない?タスク管理

② HSPは他人の視界や評価も気にしやすい

HSPは人に興味がない?

対人関係でも完璧主義を求めがちなのが繊細さんの特徴。

他人のささいな言動から、いろいろと影響を受けやすいのが原因です。

  • 『もしかして機嫌が悪いのかな』
  • 『嫌われたらどうしよう』

このような心配事を考えていると、人として完璧でいようとしがち。

それが人といるときの疲れになるんですね。

ミスや失敗が怖い完璧主義のタイプも、他人からの視線が気になることが多いです。

ただ現実的に考えて100点の人はいません。

それを受け入れて人に頼んだり、ダメな部分を見せれば共感を生み、人付き合いが楽になりますよ。

参考⋙HSPが恋愛でしんどいと感じる瞬間

③ 繊細さが自己評価へ向くと自信がなくなり完璧主義になる

断る勇気

繊細さが自分の内側に向くと、自己評価が下がってしまいます。

なぜなら人には誰にでも良い部分と、悪い部分があるから。

その悪い部分を注目すると、自信がなくなってしまうんですね。

自信がない人が目指すものが完璧な人間となります。

  • 欠点があると人から愛されない
  • 弱点がバレたら嫌われる
  • 恋人と別れたのは自分の人格に問題がある

こういった欠点や弱点に意識を向けすぎると、その分だけ他者評価が高まります。

そこで自己卑下になって卑屈になるなど、幸福度が下がる原因になるんですね。

次はHSPが完璧主義を貫くと、どういったデメリットがあるのか。

完璧主義で生きるリスクについて見ていきます。

HSPが完璧主義になる理由

  • 仕事の細かい部分にまでこだわる
  • 他人の言動を気にしすぎる
  • 自己評価が下がり完璧な人間を目指す
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HSPが完璧主義でいると起こる生活の苦痛!勉強や仕事に影響

HSPの人が完璧主義を貫くと、メリットよりデメリットの方が大きくなるかもしれません。

私も過去に過剰な完璧主義でしたが、以下のようなことに悩まされました。

① 自分に厳しくなる!勉強の学びを楽しめなくなる

HSPで勉強

まず1つ目のデメリットが、結果でしか物事を見れなくなること。

受験であれば合格か不合格、仕事であれば昇進したかどうかなど。

こういった他人の目から見た結果に、影響をモロに受けてしまいます。

自分に厳しいという点では素晴らしいことかもしれません。

でも結果ばかりを意識して過程を無視するのは、心身のストレスに繋がります。

通常であれば結果を目指しながら成長したり、何かを学ぶなど楽しいこともあるはず。

でも結果だけを見ていると、その過程にあるのは焦りや不安感になります。

これは目標設定を変えたり、認知の歪みを自覚することで修正できました。

(詳しいやりかたは後で解説しています)

② 他人に厳しくなる!仕事も私生活も必要以上を求める

同調圧力

自分に厳しくするのが完璧主義なら、他人にも厳しくなるのが完璧主義。

『私がこれだけしているから』と、自然と相手にも同じくらいの厳しさを求めてしまいます。

他人への厳しさの例

  • すべてを受け入れてほしい
  • 言わなくてもわかってほしい
  • 他人に頼れない
  • 相手の嫌な部分だけ目に付く

こういった対応を続けていると、自意識過剰だと思われたり、次第に孤立します。

孤立しなくても、対人関係でストレスを余計に抱えてしまうのは避けられません。

他人への厳しさは、自分への厳しさを手放すと自然と治ります。

なのでまずは自分に少しだけ優しくしてみましょう。

参考⋙HSPは離婚率が高い?夫婦生活を良好にするコツ

③ 完璧主義ゆえに何も始められず成果を手放す

失敗への不安感が強くなると、行動量が減っていきます。

  • 例えば完璧な目標を立てようとして挑戦できない
  • 失敗のリスクがあるからタイミングを待って行動できない
  • 理想が高すぎて妥協できずに恋愛を始められない

こんな感じで完璧主義が行き過ぎると、行動量が減っていくんですね。

頭では考えているけど、周りから見れば何もしていないのと同じ

何かを始めて継続しないと成果はありません。

なので完璧主義ではなく、完了主義や改善主義にシフトした方がいいんですね。

そこで最後は完璧主義を修正する方法を見ていきましょう。

HSPで完璧主義のリスク

  • 自分に厳しくなり成果を追い求めるのが辛い
  • 他人に厳しくなりストレスや孤立を生む
  • 失敗を避け何も挑戦できなくなる
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HSPが完璧主義を脱却する方法とは?

“完璧主義を完全に辞める”という目標も、ある意味で完璧主義の目標です。

そこで私が心掛けたのは、少しだけ考え方や取り組み方を修正するというもの。

以下のステップを順番に行うことで、完璧主義の辛さが減りました。

普段の生活でストレスを感じる場面が減るのでオススメです。

① 人間が抱えやすい認知の歪みを知ろう

まずは人が抱えやすい認知の歪みを見ていきましょう。

認知とは”物事の捉え方”のこと。

そこに歪みが生じることで、私生活に悪い影響が出るんですね。

完璧主義だと以下のような思考に陥りやすいです。

『歪み』を知っているだけで、その思考が出た時に『あっ。これ間違ってる』と気づけますよ。

完璧主義につながる認知の歪み

  • 白黒思考…0か100かで判断する
    (例 仕事でミスをしたから落ちこぼれだ)
  • 過剰な一般化…1回の出来事で”いつも”とか”絶対”と言う
    (例 試験に落ちたから頭が悪い)
  • 結論への飛躍…1つの出来事で結論を出す
    (例 挨拶を無視されたから嫌われている)
  • フィルタリング…悪い面ばかりを見る
    (例 料理がおいしくなかったからデートは失敗だ)
  • 感情の判断…感情が事実であると思う
    (例 不安だから失敗するに違いない)
  • 自己責任…全て自分の責任にする
    (例 両親が仲良くないのは自分のせいだ)
  • すべき化…理想像を押し付ける
    (例 仕事は全力でやるべき)

こういった認知の歪みは自動的に生まれてきます。

なので思考が生まれたことに気づくことが大事。

“思考=事実”ではないので、現実の世界と切り離して考えることができますよ。

② 目標を立てたら行動目標も設定する

目が覚める

次に挑戦したいコトだったり、仕事やプライベートで目標がある場合。

そのときは目標設定の仕方を少しだけ変えてみましょう。

心掛けたいのが、成果目標から行動目標に切り替えること。

成果目標⇒行動目標

  • 恋人を作りたい⇒マッチングアプリを3カ月続けてみる
  • 仕事で昇進したい⇒推奨されている資格の勉強をする
  • 部屋をきれいにしたい⇒1日に3つ不用品を捨てる

まずは素直になった成果目標を立てます。

でも成果目標のままにしておくと、完璧主義だと行動に移すのがハードルが高いんですね。

そこで行動目標も一緒に設定しておきます。

これは行動するだけで達成できる目標のこと。

行動目標を達成していけば、自然と成果目標の達成率も高まります。

行動すればいいだけなので、そこに成功も失敗もありません。

結果的に目の前の行動に集中できて、いい結果に繋がりやすいですよ。

参考⋙HSPはミニマリストがいい?人間関係や仕事にも応用可

③ HSPの完璧主義は疲弊しがち!休息もスケジュールに入れる

HSPの疲れの取り方

行動目標を考えたら、次はスケジューリングをしましょう。

行動目標にしたので、”いつどこで行うか”の予定も立てやすいです。

さらにオススメなのが、休憩時間も事前にスケジュールに入れておくこと。

完璧主義だと普段の生活でストレスを溜めこみやすいはず。

なので意識的に心と体を休息できる時間を作っておくと良いですよ。

参考⋙HSPが楽になる言葉とは?心のケア

おすすめの休憩

  • 深呼吸を10回する
  • ストレッチをする
  • ヨガのポーズを3つする
  • 早歩きで移動時間をウォーキングにする
  • YouTubeに笑えるショート動画をストックする

④ HSPなら完璧主義から改善主義へ

ステップアップしていく

目標をスケジュールに入れたあとは、実行するだけ。

でも完璧主義だとやっぱり、いろいろと考えて行動に移せない場合もあるかと思います。

ここで意識したい考えが完了主義というもの。

100点を作ろうとする完璧主義ではなく、70点~80点をできるだけ早く作るのが完了主義。

先ほども言いましたが、100点を目指すと行動に移せません。

(世の中に完璧なものはなく完璧な準備ができないので。)

そうではなく”80点のものを早く作ったら成功”という意識で取り組みます。

この方が早く挑戦できるし、失敗を最初から想定しているので気が楽。

特に仕事での目標は、完了主義で行った方が評価が高まりますよ。

そしてとりあえず作ったものを、次の段階では1つずつ改善していきます。

改善を意識することで、よりよい行動や成果に繋がるんですね。

例えば私が何かを新しく勉強するとき、以下のような手順を取ります。

資格の勉強の場合

  1. とりあえず参考書を1冊読む
  2. 理解できなかった箇所をゆっくり読み込む
  3. 覚えていない箇所をノートに書きこむ
  4. 覚えていない箇所だけ覚え直す
  5. 過去問を解いてみる
  6. 過去問でミスをした箇所をノートに追加
  7. ノートをまた覚え直す

こんな感じでとりあえずやって1つずつ改善していく。

この意識で取り組んだ方が学ぶスピードも速いし、テストの結果も良くなりました。

完璧主義だと始める前の準備に時間がかかったり、予定通りいかないことにイライラします。

でも完了主義や改善主義だとスピーディーに取り組めるし、自分の成長を実感できますよ。

参考⋙HSPのいいところを引き出すコツ

⑤ 【実験をする】一気にすべては変えられないので期間を絞る

シフト調整をする

いきなり完璧主義を辞めようとするのも難しいです。

しかも急に仕事や恋愛など、重要な分野で試すのも勇気がいりますよね。

なので最初は期間限定で実験をしてみるのがオススメ。

先ほどのように資格の勉強など、期間が限定的な目標で取り組んでみましょう。

期間と分野を限定することで、実験的に新しい取り組み方を試しやすくなります。

資格の勉強に取り組むときの例

  • 成果目標…半年後の資格試験に合格する
  • 行動目標…参考書を3冊読む・過去問を3回解く

その後の勉強方法

  1. とりあえず参考書を1冊読む
  2. 理解できなかった箇所をゆっくり読み込む
  3. 覚えていない箇所をノートに書きこむ
  4. 覚えていない箇所だけ覚え直す
  5. 過去問を解いてみる
  6. ミスをした箇所をノートに追加
  7. ノートをまた覚え直す

完璧主義だといろいろと考えるけど、行動しなかったりタイミングを失うことが多い。

だからまず1度で良いので行動目標を立て、完了主義・改善主義で取り組んではいかがでしょうか。

参考⋙HSPは働けない?仕事が長続きしないときの対処法

完璧主義の修正

  • 認知の歪みの種類を知る
  • 目標を立てたら行動目標も作る
  • スケジュールには休憩も事前に入れる
  • 完了主義・改善主義で取り組んでいく
  • ※最初は期間限定でお試しとしてやってみる
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HSPだと完璧主義になりがち!100点満点の世界は妄想にしかない

細かい部分に目がいったり、他人の言動に影響を受けやすい繊細さん。

そういった特性があると完璧主義になりやすいです。

ストイックに取り組めるなら良いかもしれませんが、完璧主義が行き過ぎるとデメリットも多い。

そこでオススメなのが、完璧主義を少しだけ現実的に修正することです。

今回はその中でも私が取り組んでいる、行動目標完了主義といった考えを紹介しました。

100点の世界というのは、私たちの脳の妄想の世界でしかありません。

それよりも改善を意識して、昨日より今日、今日より明日と少しずつ良い人生に変えていきませんか?

次はこちら⋙HSPは運転が苦手?気を付けたいこと

次はこちら⋙HSPが一人暮らしするときに心がけること

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