
対面で会話するとき目を合わせられない
相手からの表情や言動から影響を受けやすいHSP。
それゆえ対面で会話するとき、相手の目を合わせられないことで困っていませんか?
私も以前は恐怖がありましたが、今では何とか失礼でないように会話ができています。
この記事でわかること
- HSPで目を合わせられない理由
- 視線が怖いときの応急処置
- 根本的な改善のための第一歩
怖さを克服する必要はなく、会話のコツやシチュエーションを変えるのがおすすめ。
目を合わせないと相手から『嫌われている』など勘違いさせる原因にもなるので注意しましょう。
HSPが目を合わせられない原因3選
気を付けていても反射的につい目をそらせてしまう
会話時のこんなクセはHSPの体質である繊細さや過敏さが原因かもしれません。
① 自意識過剰?相手に見られていると恥ずかしい


相手の視線を感じると恥ずかしくなる
自己評価が低い人が多いHSPさんは、相手と対等な立場で話すのが苦手。
特に異性と会話するときは、相手の視線を感じると恥ずかしくてつい視線をそらせてしまいます。
まずはじっと相手の目を見続ける必要はないことを知りましょう。
そして相手が話しているときに”聞く姿勢”を見せること。
そうすれば相手から『目が合わない!嫌われているかも』と勘違いされる心配もなくなります。
あなたが自分のことでいっぱいいっぱいであるのと同じく、相手も自分のことでいっぱいいっぱいですよ。
② 自己主張に自信がなくて目が合わせられない

こちらから話しかけたのに目をそらしてしまう
こんなときは自分への自信のなさから視線をさけてしまうケースが多いです。
仕事やプレゼンなどではどうしても自分たちの主張を伝えないといけないもの。
でもオドオドして目が合わせられないと、『主張への説得力』が無くなってしまいます。
この場合は相手から見たときに視線が合っていると思わせるテクニックが必要。
あなた自身は相手の目を見る必要はありません。
眉間やまぶたを見ることで、視線が合っていると相手に思ってもらうことはできます。
参考⋙HSPは言い返せない?自己主張や反論のコツ
③ ネガティブな評価が怖くて人と目を合わせられなくなった


過去に友達から嫌なことを言われた
過去のトラウマがあると、『また同じことが起きるかも』と怖くなり目をそらせてしまいます。
他者とのコミュニケーションに不安があれば、目を合わせられないのも当然ですよね。
この場合はまず人間関係を見直した方がいいです。
嫌味なことを言う人など苦手な人とは距離を置く。
その代わりに優しくて誠実な人と一緒にいる時間を増やします。
その中でコミュニケーションを取っていると、少しずつ会話に慣れていくんですね。
友達や好きな人からネガティブな評価をされるのは誰だって悲しいです。
ただ幸せな人間関係の中にしかありません。
なのでまずは苦手な人との距離を取ることをおすすめします。
目が合わせられない原因
- 相手から見られているのが恥ずかしい
- 自己主張に自信がない
- 相手から評価されるのが怖い
HSPで他人の視線が気になるときの応急処置
ではまず目を合わせられないときの応急処置から話していきます。
次に誰かと会話するときから使える簡単な3つのテクニックを紹介しますね。
① ずっと見つめるのは変!数秒だけ目を合わせる

そもそも論として相手とずっと目を合わせることも不自然です。
そんなことをすると『ずっと見てくる。怖い』と相手に思われてしまう。
ではどうすればいいかというと、会話の最後だけ目を合わせることから始めましょう。
あなたが話し終わるときに目を合わせる。
そして相手が話し終わるときに、頷きながら目を合わせる。
これだけでも相手はあなたとしっかり会話ができてきると感じます。
ずっと見つめているお威圧感や違和感になるだけ。
会話の最後や合間で相手の顔をチラッと見て頷くだけでも、コミュニケーションは取れますよ。
② 相手の目を見なくていい!眉や眉間・まぶたの形を観察しよう
また相手の目を本当に見つける必要もありません。
大切なのは要するに相手が『視線が合っている』と感じるかどうか。
あなたが相手の目を見ているかどうかではないんですね。
なので目周辺を見ているだけで、相手は『目が合っている』と勘違いしてくれます。
目の代わりに見る場所
- 眉間
- まぶた
- まつげ
- 眉毛
おでこや鼻になると視線がズレてしまうので注意。
目の周辺を見ていれば、相手と目を合わせなくて会話ができます。
参考⋙HSPだと同世代が苦手になる?モヤモヤする理由や接し方
③ どうしても視線が怖いなら同じ方向を向く時間を増やす


どうしても相手と目を合わせられない
こんなときは会う場所を工夫することで、目を合わせないといけない状況を減らすことができます。
それが『同じ方向を向きながら会話する状況』
友達や異性と遊ぶときに使えますよ。
視線が合う時間が少ない遊び
- 映画を見る
- ゲームをする
- 公園の散歩
- テーマパーク
- ショッピング
これらの共通点はお互いが同じ方向を向いて時間が進むこと。
つまり対面で会話する時間が少なくなるんですね。
初対面だったり関係が浅いときは、まず対面を避けてコミュニケーションしましょう。
そうすれば少しずつ慣れていき、目を合わせても会話できる関係性になれるかもしれません。
視線が怖いときの応急処置
- 会話の合間に一瞬目を合わせるだけでいい
- 眉毛や眉間など目の周りを見る
- 同じ向きで会話する場所へ行く
視線が怖い!人の目が気になるHSPさんの意識改革
目が合わせられない原因は自己評価が関係しています。
自意識だったり自信がないなど、そういったフィルターがあり世間の視線が怖くなる。
そんな状況を根本的に変えるためには次の3つを意識しましょう。
① 自分と同じくらい誰もが自分ファースト

まずは意識を変えることから始めてみます。
目を合わせられない原因は、自分に意識を向けすぎているから。
だから相手もあなたに注目していると感じてしまいます。
でも実はこれって逆で、相手もあなたと同じくらい自分のことに全集中しているんですね。
この世界に住む誰もが自分ファースト。
自分自身のことを考えて生活しているので、家族や恋人出ない限り相手のことを考える余裕はありません。
なので『見られている感覚がする』からといって、本当に注目されているわけではないんです。
あなたが会話中に自分のことで頭がいっぱいいっぱいなら、相手も同じように自分のことを考えています。
もう少し肩の力を抜いて会話してもいいのではないでしょうか?
② 会話が上手い人を観察!相手がずっと目を見ていないことに気づく
次は会話が上手い人を観察してみましょう。
あなたの周りで会話が上手くて誰とでも話せる人はいませんか?
その人の仕草を見てみると、視線をずっと合わせているわけではないことがわかるはず。
なのでやはり『目をずっと合わせないといけない』というのは間違いだと気づけます。
あとは話し方よりも聞き方が上手い人が多いですね。
相手が聞いて欲しいテンションで聞いたり、関心を持って前のめりになって聞くとか。
こういった聞き方は目を合わせられなくても取り組めるのではないでしょうか?
目を合わせないことの最大のデメリットは『相手に勘違いさせてしまうこと』
それを防ぐためにも好意を示すには傾聴や質問が必要になります。
③ 暴露療法で少しずつ適度にする

どうしても視線が怖い
この場合は暴露療法という方法で視線に慣れていくことができます。
暴露療法とは少し苦手な状況に合えて飛び込むことで苦手なシチュエーションに慣れていくという方法。
私もよくやりますが、3割くらい不安を感じるようなシチュエーションから始めると良いですよ。
例えば高所恐怖症での暴露療法で言うと以下のようなステップになります。
高所恐怖症の暴露療法
- ショッピングモールの3階から下を見る
- マンションで5階まで登る
- ショッピングモールの最上階へ行く
- 東京タワーへ登って下を見る
高所恐怖症だと高さとい明確な基準があるので、ステップを分けやすいです。
ただ視線恐怖症となると、ステップを分けるのはあなたの主観となります。
友達と話す方が苦手だったり、初対面より2回目の方が苦手など個人差がありますよね。
不安の大きさを『大体これくらいかな』という主観で振り分けていきましょう。
そして難易度が簡単なものからトライして慣れていくと、少しずつ視線への苦手意識も薄まりますよ。
視線が怖いときの暴露療法【例】
- ペットや動物の目を合わせる
- ユーチューバーを見て目を合わせる
- 家族や親戚と目を合わせる
- オンラインで誰かと目を合わせる
- 仲のいい同級生と目を合わせる
- 初対面の人と目を合わせる
- 好きな異性と目を合わせる
目を合わせられない苦手意識を解決するには時間がかかります。
まずは眉毛や眉間などを見て会話できるようになって、自信をつけながら暴露療法に取り組むと効率的です。
視線恐怖を解決したいとき
- 相手も自分ファーストだということを知る
- 視線を合わせるより傾聴力が重要
- 暴露療法をして実践で少しずつ慣れていく
HSPは目を合わせられない人が多い!でも実際は必要なケースは少ない
HSPは繊細さや過敏さゆえ、相手からの言動の影響を受けやすいです。
なので目を合わせられなくて悩む人も多いです。
ただ現実問題として目を合わせられないことはそこまで深刻ではありません。
そもそもじーっと相手を見ている方が、相手から『高圧的で変な人だ』と思われます。
目を合わせるのが会話の中での一瞬で十分。
さらに実際に目を見なくても、眉間や眉毛を見れば相手は勘違いしてくれます。
まずは眉毛や眉間を見ることから始めて、少しずつ視線に慣れていきましょう。
そうすれば視線が怖いという恐怖自体も薄まっていきますよ。
参考⋙HSPは友達がいらない?いない方が楽と感じるのは危険
参考⋙HSPは嘘を見抜くのが上手い説!根拠は?
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