優しくされると泣くのはHSPと関係があるかもしれません。
私も優しい言葉をかけてもらうだけで、グッと涙がこみあげることがあります。
(“泣いてはいけない”と思って我慢してしまいますが…)
今回は優しくされたときのHSPさんの心情や、その後の相手への接し方を見ていきましょう。
この記事でわかること
- 優しくされると泣きたくなるのとHSPの関連性
- 優しくされると泣く繊細さんの心情
- 相手と少し深い関係性になるための接し方
優しくされたら少し甘える勇気を持つのも大切なことです。
そして次に相手が困っているときに優しい言葉をかけてあげる。
そうすれば今より少し親密な関係性になれますよ。
優しくされると泣くのはHSPだから?
優しくされると泣きたくなる気持ちは誰にでもあります。
ただHSPの場合は、その繊細さゆえの特性が関係していることが多いんですね。
① HSPの特性と他人からの優しさ
HSPの特性は次の4つと考えられています。
HSPの特性
- 考え方が複雑、深く処理をする
- 過剰に刺激を受けやすい、敏感で疲れやすい
- 全体的に感情の反応が強く、共感力が強い
- 些細な刺激を察知する、あらゆる感覚がするどい
考えすぎたり、他人の顔色を伺いすぎてしまうのは繊細さや過敏さゆえ。
だから”人見知り”とか、”気が利く子”と言われることが多いかもしれません。
このように周囲に気を配りながら生きているからこそ、優しい言葉に強く反応してしまうんです。
私は優しくされると自分の存在を許されて、癒されるような感覚を味わいました。
他人から優しくされると嬉しいのは誰だって当てはまります。
ただ繊細で過敏なHSPさんの場合は、その相手の優しさに人一倍強く反応するんですね。
相手の言動をネガティブに受けとる力も強く、ポジティブに受け取る力も強いのがHSPの特徴の一つです。
② 優しくされると嬉しい以外のHSPの特徴とは?
まだ自分自身がHSPであることに確信がなければ、セルフチェックをしてみましょう。
次の10個の質問に答えることで、HSPであるかを自己診断できます。
引用元 https://d21.co.jp/news/event/hsp-self-check/question/
- 大きな音・強い臭い・鋭い光が不快
- どんな失敗が起こりうるか予測して対応策を考えることに労力を費やす
- テレビなどで暴力シーンをみると影響される
- 涙もろい
- 他人と2、3時間一緒にいるだけで疲れる
- 誰かの怒りを感じるとストレスになる
- よく考えてから動くほうだ
- 社交の場に行くと疲れる
- サプライズ訪問が好きだ
- まわりで何が起きていようと影響されない
HSPは全体の人口の5人に1人と言われています。
なのでHSPであること自体は、そこまで珍しいことではありません。
それにHSPと非HSPに完全に分かれるわけでもありません。
大切なのは自覚して、避けられる刺激から遠ざかることですね。
HSPの特性
- HSPは他人に気を遣う人が多い
- だからこそ優しくされると嬉しい
- HSPか判断できないならセルフチェックしよう
優しくされると泣くのはなぜ?HSPさんの心理
なぜHSPさんは優しくされるとポジティブの感情が押し寄せてくるのか。
先ほどのHSPの特性と絡めて、具体的に見ていきましょう。
私の体験談も加えてお話ししていきます。
① 限界が近かった?”もう頑張らなくていい”と思って気が緩んだ
HSPさんは生真面目で完璧主義なところがあります。
なのでどうしても手を抜けずに、気を張り詰めて生活している。
そんなときに相手から優しくされると『頑張らなくていいよ』と言われた気がするんですね。
するとホッとして、涙があふれてくることがあります。
逆に言えば、ずっと頑張って限界ギリギリだったとも言えます。
なのでこういった優しさは普段から自分自身に接するときにも必要なんですね。
私の場合は仕事から家に帰る間、必ず自分をいたわるようにしています。
自分に投げかける言葉
- 今日もお疲れ様!よく頑張ったね
- 少し頑張りすぎてない?
- 家に帰ったらお風呂にゆっくり浸かろう
このように親友が言ってくれるような言葉を自分で言うようにしています。
これだけでも頑張りすぎてパンクするのを防ぐことができますよ。
自分に優しくしないまま疲れすぎると、人間関係を切って孤立したくなるので注意しましょう。
参考⋙HSPだから友達いらない?縁を切るリスク
② 相手の優しさが嬉しい
周囲の人の些細な言動でも影響を受けやすい繊細さん。
その繊細さはマイナスに働くこともありますが、プラスに働くこともあります。
今回は相手が優しくしてくれた事実が嬉しくて、涙が出そうになったケースですね。
思いやりや自分のことを大切に思ってくれていることがわかって嬉しい気分。
もし嬉しく感じているのなら、相手が困っているときに優しい言葉をかけてあげましょう。
お互いに助け合える関係性を構築できれば、今よりも信頼できる関係性になりますよ。
③ 理解されない辛さが理解された喜びに変わる
HSPは最近になって知名度が高まりましたが、理解度は進んでいません。
“甘え”などと言われたり、”誰にでも当てはまる”と思われたり。
そんな冷たい対応をされているからこそ、受け入れてもらえたときの安心感に強く反応します。
優しくされると自分のHSP気質を理解してもらえたと感じるんですね。
その喜びや安心感から泣きたくなってくる人も多い。
拒絶体験が多いと、どんどん対人関係で回避傾向が高まってきます。
会話自体に抵抗があるときは、まず視線の向け方から直してみませんか?
優しくされると泣きたくなるワケ
- 精神的に限界だった分だけ救われた気分になる
- 相手の優しさに嬉しくなる
- 理解されて安心感がある
相手に優しくされたあとの接し方ってどうすればいい?
優しくしてもらったら、どのような対応を取ればいいのでしょうか。
甘える・助け合う関係になる・思考の癖を治す。
この3つの行動をとれるチャンスでもあります。
① 気にしすぎると甘えられない!少しは頼っていい
優しい言葉をかけてもらったら、勇気を出して頼ってはいかがでしょうか。
相手に迷惑をかけたくないからと、“大丈夫”と答えたくなる気持ちもわかります。
ただ相手が優しい言葉をかけたということは、あなたがいつもと違うと感じたから。
疲れていたり追い込まれていたりして、普段と違う様子だったのかもしれません。
なので少しだけ甘えて、相手に何か頼るのも悪くはないでしょう。
抵抗があるなら小分けにしてお願いを聞いてもらうという方法があります。
例えば嫌なことがあって話を聞いて欲しいなら”3分だけ愚痴を聞いてくれない”とお願いする。
仕事が忙しいなら、相手が得意なものや一番簡単なものを手伝ってもらう。
このようにお願いできるレベルまで分解すれば、相手に甘えやすくなります。
上手く話せないときはLINEなど文字にすると冷静に考える時間が作れます。
参考⋙HSPは話がまとまらない?頭の中を整理する方法
② 優しくしてくれた相手には、次に優しくしてあげる
優しくしてくれる相手との関係性は大切にしたいですよね。
HSP気質を理解してくれたり、気を配って心配してくれる人がいると心強いです。
もしその人との関係を維持したいなら、次はあなたが優しく対応して上げましょう。
今後相手が大変そうにしていたら助けてあげるなどすれば、助け合える関係に繋がります。
人は一人では生きていけません。
何かすごい手助けはする必要はなく、あなたのできる範囲内のことで助けましょう。
自己犠牲をして相手を優先すると、今度はそれがあなたの負担に繋がるので。
③ 自分に厳しくしすぎ?自分との対話も優しくする
優しくされたことに過剰に反応したということは、普段から自分に厳しすぎるのかもしれません。
自分に厳しい言葉をかけ続けていると、心を休める余裕が持てなくなります。
我慢して限界まで自分を追い詰めたり、完璧主義から抜け出せなくなることも。
私が普段から心掛けているのがセルフコンパッションです。
これは自分を受け入れる技術のこと。
具体的には親友にかける言葉と同じ言葉を、自分自身に投げかけるんですね。
そうすれば失敗を恐れず行動できたり、オンとオフを切り替えながら集中力を持続させることができます。
相手が優しくしれくれたのと同じように、自分自身にも優しくしてあげましょう。
HSP気質は直すことはできませんが、HSPである自分と上手くやっていくことはできます。
参考⋙HSPを克服した人っているの?変わりたいとき
優しくされた後の対応
- 困っているなら少し頼ってみる
- 後日、相手に優しくしてあげる
- 自分にも優しい言葉をかける
優しくされたときは嬉しくて当然!自分や周りの人に優しくしよう
優しくされたら嬉しくなるのは誰だって当然の反応です。
ただHSPさんの場合は感受性が強かったり共感力があるので、泣きたくなるレベルまで行くこともあります。
もし優しくされたとき大変な状況だったら、少しだけ相手に頼ってみてはいかがでしょうか。
そして後日に相手が困っていたら助けてあげる。
またいつも自分に厳しい言葉をかけているなら、これを機に少し優しい思考を持つことも大切です。
HSPさんは真面目な人が多くそれ自体は素晴らしいこと。
ただ行き過ぎると完璧主義になり、コミュニケーションでストレスを感じやすいので注意しましょう。
次はこちら⋙考えすぎて返信できないのはHSPだから?
次はこちら⋙HSPだと同世代が苦手になる?モヤモヤする理由
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