HSPだから記憶力が悪い?記憶力がいい人との違いや覚えられないときの対応

HSPと記憶力 HSPとは

HSPだからといって記憶力が悪いわけではありません。

周囲の刺激や変化に過敏に反応する体質なので、記憶力とは無関係。

ただ仕事や勉強をするときに、周囲の刺激のせいで集中しきれない面では不利です。

そこで今回はHSP向けの記憶力を高める方法を見ていきましょう。

記憶を定着させるための3大原則と、仕事や受験など状況別で意識したい工夫を紹介しますね。

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HSPは記憶力が悪い?記憶力の良い悪いと繊細さの関係

HSPと記憶力には、どんな関係があるのでしょうか。

直接的には関係なくても、学習環境を作る難しさはあります。

① HSPとは?記憶力は関係ない

セルフチェック

HSPには4つの性質があると言われています。

性質 DOES(ダズ)

  • D:Depth of Processing/深く処理をする
  • O:Overstimulation/過剰に刺激を受けやすい
  • E:Emotional response and empathy/共感力が強い
  • S:Sensitivity to Subtleties/些細な刺激を察知する

偏桃体が反応しやすい繊細さんは、こういったDOESの性質があると言われています。

なので記憶力の良し悪しとは、直接は関係はないんですね。

もし『それじゃHSPじゃないかも?』と思ったら、本を読んで確かめてみましょう。

HSPに関する書籍を読めば、自分自身の繊細さの目安もわかりますよ。

参考⋙HSPの本でおすすめ15選!一度は目を通したい書籍

② ただHSPが関係して記憶力が悪いまま受験失敗した

不合格

関係はないといっても、私自身は大学受験に失敗した過去があります。

今思えば『自分がHSPである自覚が足りなかったのでは』と反省しています。

例えば当時の私は、勉強環境に全く気を配っていませんでした。

周りと同じように大人数がいる教室や、ワイワイしている場所で勉強して集中できず。

また目先のテストに過敏になりすぎて焦ったり、考えすぎてネガティブになっていたんですね。

焦ったり悩んでいる時間が増えただけで、集中して勉強している時間を確保できませんでした。

このようにHSPを自覚していないからこそ、目の前の勉強に集中できず受験に落ちたと思っています。

当時は『記憶力が悪かった』と思っていましたが、今思えば『勉強の仕方が悪かった』だけ。

HSPだということを自覚して、そんな自分が集中して勉強できる環境作りが大切だったんですね。

参考⋙HSPは頭がいいの?頭の回転が早い人と悪い人の決定的な違い

HSPと記憶力について

  • 性質については関係ない
  • ただ環境が悪いとパフォーマンスは落ちる
  • HSPだと環境から集中できないことが多い
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HSPで記憶力が悪いとき!記憶力が良すぎる繊細さんを真似る

記憶力に自信がないときは、次の3つを意識しましょう。

  1. インプットする環境を整える
  2. 記憶力が良い人を真似る
  3. 睡眠で記憶を定着させる

勉強や仕事に関係なく、まずはこの3つを整えていきます。

① HSPがインプットするときの環境作り

シフト調整をする

まずは勉強や仕事を覚える場所の環境作りについて。

HSPの場合は、周囲の五感への刺激に過敏に反応してしまいます。

つまり集中できる環境が作りづらいということ。

なので自分から、不快な刺激をシャットアウトする必要があるんですね。

インプットする環境作り

  • 悪臭…アロマをマスクに垂らす
  • 騒音…耳栓やイヤホン
  • 気温…重ね着できるようにしておく

周囲の刺激に惑わされないようにすること。

そうすれば集中しやすい環境となり、インプット効率も上がります。

結果的に記憶力の悪さも改善できるでしょう。

② HSPを活かした学び方!記憶力が良い人を真似る

実際にモノを覚えるときは、その分野で自分より上を行く人のマネをするのが一番です。

特にHSPの場合は、ミラーニューロンの働きが強い傾向があるんですね。

模倣による学習や、共感性の高さを示すミラーニューロン。

このHSPの特性を活かして、周囲の人の勉強法や仕事の仕方を模倣してみましょう。

そうすれば非HSPの人よりも、インプット効率は高まります。

(仕事・勉強など状況別のインプット方法は後で解説しています)

③ 記憶を定着させるのは睡眠!

脳は睡眠中に記憶を定着させていきます。

つまり一夜漬けなど、睡眠時間を削った勉強は逆効果なんですね。

仕事やプライベートでの記憶も、普段からしっかり寝る必要があります。

なのでインプットをした後は、良質な睡眠をとることも意識すると良いですよ。

特にHSPにとっては寝室でも、ささいな刺激で目を覚ましやすく熟睡できません。

なので快眠グッズを使って、周囲の刺激をブロックさせていきましょう。

睡眠で役立つグッズ

  • 太陽の光…遮光カーテン・アイマスク
  • 家族のいびきや生活音…耳栓
  • アロマでリラックス
  • パジャマは自然繊維にする

しっかり睡眠をとらないと、日中の眠気に繋がりパフォーマンスも低下します。

HSPの場合は日頃の刺激に消耗して、眠気が来やすいので注意しましょう。

参考⋙HSPだから眠い?休みの日だけでなく日中にも起こる眠気対策

記憶力が悪いときの対応

  • 集中しやすい環境を作る
  • 誰かの模倣をする
  • 睡眠の質を高める
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HSPで仕事が覚えられない?状況別で記憶力が悪いときの対応

最後はシチュエーション別で、インプット方法を見ていきます。

プライベート・仕事・勉強と分けて、細かいコツを紹介。

① HSPで人の名前が覚えられないとき

名刺交換

人の名前を覚えられないときは、ストーリー化をしましょう。

顔と名前だけを覚えようとするのは、歴史の年号の出来事を覚えるのと同じ。

記憶に定着しないし、覚えても忘れがちです。

ただストーリー化すると、なかなか忘れないようになるんですね。

ストーリー化する

  1. 始めて会う取引先の人で緊張
  2. ○○さんとの初対面
  3. ネクタイの色が珍しかった
  4. 芸能人の△△に似ているという話に。
  5. 学生時代の部活が同じで盛り上がる
  6. 無事に顔合わせが終わる
  7. 手土産で羊羹をもらった

このようにストーリー化すると、相手の名前と顔がインプットされやすいです。

もらった名刺の裏に出来事を書いたり、スマホのメモ帳に記録しておくといいですね。

同じ人と会う前に、そのメモ帳を見れば先日の会話の流れを思い出すこともできます。

会話が盛り上がれば少しずつ記憶にも定着していきますよ。

②HSPで仕事が覚えられないときの対応

コールセンターのバイト

仕事が覚えられないときは原因があります。

まずは焦りや緊張でパフォーマンスが下がっていること。

就職や転職直後だと、周囲に馴染めていないこともあり緊張しやすい。

そんな状況で次々と仕事を教えられても、わからないことは増えるだけです。

そうして失敗が続くことで、さらに緊張が増すという悪循環になるんですね。

なのでまずはメモを取ることを徹底しましょう。

メモ帳に仕事を覚えてもらい、その後で自分の頭にインプットするという流れが理想。

メモ帳に書いておけば、手帳を見直したら仕事を思い出すことができます。

移動中の電車の中でも復習できるし、何度も見直すことで長期記憶に定着しますよ。

またHSPさんの場合は、全体図やイメージ図を書くのもおすすめ。

視覚情報を得ることができる繊細さを活かして、イラストを使ってメモ帳を整理していきます。

仕事の全体図がわかれば、具体的な一つ一つの仕事も意味がわかり覚えやすくなるんですね。

それに家に帰ってからも、メモ帳を見て復習しやすいというメリットもあります。

もしいろんな工夫をしても全く仕事が覚えられないなら、仕事内容があなたと合わないという可能性も出てきます。

そのときは転職などの選択肢も入りますが、まずはメモ帳を使って自分だけの仕事マニュアルを作るのが良いですよ。

参考⋙HSPの成功者はいる?経営者や責任者に向かない理由

③ HSPで勉強できないときの対応

勉強ができないと悩むときは、3つのコツを試してみましょう。

まず1つ目は誰かに教えるつもりでインプットすること。

人はアウトプットすることで情報が記憶に定着します。

ただ勉強だと、なかなか自分だけで完結しがち。

そこで誰かに教えるつもりになって、情報をアウトプットする時間を作るんですね。

独り言でも構わないので、昨日の自分に教えるつもりで解説していきましょう。

2つ目は復習のタイミングを決めておくこと。

どれだけ記憶力が良い人でも、1回ですべてを記憶できるわけではありません。

脳は忘れていくもの。

その前提でタイミングを見計らって復習をしていくんです。

まずはインプットした直後に復習をする。

そして次に1週間後と3週間後にも復習をする。

こうすることで記憶が定着していくんですね。

3つ目のコツは自分だけの学習ノートを作ること。

解けなかった問題をノートに書いて、自分だけの問題集を作っていきます。

こうすることで過去に解けなかった問題だけ超効率的に勉強することが可能に。

問題は現時点で解けなくても大丈夫。

試験当日までに解ければいいので、どんどん問題を解いて間違って、自分だけのノートを作成しましょう。

状況別の記憶力UPのコツ

  • 人の名前が覚えられない…ストーリー化
  • 仕事が覚えられない…メモを取ってマニュアルを作る
  • 勉強ができない…誰かに教える×1週間ごとに復習×解けなかった問題をノートにストック
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HSPと記憶力の良い悪いは関係ない!ただ繊細ゆえ環境作りは必須

HSPの特性には記憶力は関係していません。

つまり記憶力が良いか悪いかは、繊細さとは無関係です。

ただ周囲の刺激に反応しやすい分だけ、集中しにくいという面はあります。

集中できずに勉強や仕事をすることで、パフォーマンスが落ちてしまうんですね。

なのでHSPならまずは、集中できる環境を作ることから始めましょう。

耳栓やマスクなどを使えば、ある程度の不快な刺激を抑えることができます。

『私は記憶力が悪いから』と決めつけていると、チャンスを逃してしまうことも。

逃げ癖などをつけないためにも、今日からインプットのやり直しをしませんか?

参考⋙HSPは逃げ癖がある?逃げたいときの考え方や壁の乗り越え方

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