大きい音が苦手なのは、HSPの症状の一つです。
誰だって騒音は嫌な気分がしますが、聴覚が過敏な繊細さんにとってはストレスがさらに大きい。
周りも我慢しているんだからと耐えていたら、ストレスで過敏になり悪循環となります。
そこで今回は大きい音が苦手なHSPさんの対策を紹介。
苦手な音を特定して、2つの切り口から対策を練るだけ。
今日からできる対策もたくさんあるし、100均で揃えられるグッズなどもあるので試す価値はありますよ。
大きい音が苦手なのはHSPの証拠?
大きい音が得意という人はいません。
そもそも『騒音が苦手=HSP』なのでしょうか。
ストレスによる神経過敏など、他の可能性も考えてみましょう。
① HSPのセルフチェック【騒音以外も調査】
HSPだと五感が過敏なケースが多いです。
私はその中でも音や他人の言動が気になるタイプ。
ただ気温差に弱かったり、太陽の光も苦手です。
このようにHSPであれば、他の刺激にも過敏に反応しがち。
なのであなた自身がHSPか迷っているなら、セルフチェックを受けてみましょう。
今はネットでも、簡単にHSPのセルフチェックを受けることはできます。
セルフチェックの例
② 大人でも聴覚過敏になるので要チェック
HSP以外の要因でも聴覚過敏になるケースはあります。
最近音が気になるようになったのなら、ストレスなど別の可能性も考えましょう。
聴覚過敏のチェックリスト
- 小さな音も気になる
- 騒音がある場所にいると疲れる
- 他人の会話が聞こえて集中できない
- 冷蔵庫など家電の音も気になる
- 大きな音でパニックになる
人はストレスを長期間受けると、小さな刺激にも過敏に反応するようになります。
その一つの反応として聴覚過敏が出ている可能性も考えられます。
③ HSPならストレスになりやすい苦手な音を数値化しよう
私自身も五感の中で聴覚が繊細なタイプ。
なので他の人が気にならない音も耳に入ってしまい、集中できないことがあります。
あなたは以下のシチュエーションで音が気になることはありますか。
自分が苦手な音やストレスを感じる状況を知るのが最初のステップ。
対策を考える前に、苦手な音を特定していきましょう。
一番いやな音を100として、数値化していくのがおすすめ。
次に話す対策をして、どれくらい不快度が減ったか数字で見ると効果が検証しやすいので。
人混みでの騒音
- 車のクラクション
- バイクのエンジン音
- 犬の鳴き声
- 工事現場の作業音
- 電車の踏切
- 声が大きい人
- 電話の着信音
- 部屋のインターホン
- 映画館の大音量
- 花火
- お祭りの太鼓
- カラオケ
- 他人の笑い声
- パソコンのタイピング音
- 食器が割れる音
- 寝る時の時計の針の音
HSPであることを最近知ったのなら、HSPの仕組みや暮らし方の工夫を知るのも大切。
下記の記事で紹介している本を一度読んでみることをおすすめします。
大きい音とHSP
- HSPで聴覚が繊細なタイプだと気になる
- HSP以外にはストレスによる聴覚過敏の可能性も
- 苦手な音は何かを特定するのが最初のステップ
大きい音が苦手なHSPの対策① 声が大きいうるさい人を遠ざける
一つ目の対策は大きな音を遠ざけること。
根本的な解決方法になりますが、騒音を人生で0にするのは難しいです。
なので100点を目指さずに、一つでも多く、少しでも遠ざけるような意識で取り組みましょう。
① HSPが苦手な音は避けるのが一番!カラオケやバイクなど
最も効果的で即効性がある方法が、苦手な音が出る場所に行かないこと。
できるだけ遠ざけられるように、日頃から『どこに行くか』を意識すると良いですよ。
日頃の工夫
- カラオケに誘われたら別の遊び方を提案する
- 音楽フェスは行かずライブDVDになるまで待つ
- 花火がある日は家にいる
- 車やバイクの通行量が少ない場所に引っ越す
- 声が大きい人とは距離を置く
- 街で怒鳴り声が聞こえたら逆方向に歩く
- 映画は映画館ではなく家で配信で観る
友人からの誘いを断ってばかりいると、誘われなくなって孤立してしまいます。
なのであなたが不快な音を感じないで済む場所で遊ぶ方法を提案すると良いですね。
車やバイクなどの騒音が気になるなら引っ越しが一番。
すぐに実行できる解決策ではありませんが、次の引っ越し先は慎重に選びましょう。
人間関係においても、苦手な人とは物理的な距離を取るのがベスト。
声が大きいだけでなく、陰口や悪口が多い人とも付き合いを減らすと消耗しませんよ。
② HSPなら苦手な音を遮断しよう!耳栓・イヤホンなどを活用
苦手な音を避けられたり、距離を取るのが最初の対策。
ただ苦手な全ての音を遠ざけることは非現実的ですよね。
電車や車や他人の会話などは、どれだけ頑張っても0にはできません。
そこで次に考える対策が、『大きな音を遮断する』という方法。
防音や遮音機能のグッズを使うことで、大きな音を少しでも小さくしていきましょう。
まず自分の部屋で取り組めるのが防音対策です。
防音工事など大規模な工事をしなくても、部屋に入ってくる音は小さくできます。
部屋の防音対策
- 防音カーテンに変える
- 防音シートを壁に貼る
少しでも大きな音を小さくできたら成功と考えましょう。
どれだけ高機能な防音グッズでも、騒音を0にすることはできないので。
外出中などの嫌な音への対策は耳栓がベストです。
耳栓
- 100均の耳栓(イヤーマフ)
- ノイズキャンセリングのイヤホン
気軽に取り組めるのは耳栓。
清潔さを保つために、あえて買い替えやすい100均の耳栓がおすすめ。
仕事に集中するため、イヤーマフを使うという方法もありますね。
お金をかけられるならノイズキャンセリングのイヤホンが良いです。
ノイズキャンセリングとは外の音を打ち消してくれる機能のこと。
部屋の騒音対策などは家族の協力も必要かもしれません。
一人暮らしでも、将来的にはHSPの立場を理解してくれる相手を選ぶことも居心地のいい暮らしをするのに大切なことです。
HSPの騒音対策
- 苦手な音を遠ざける生活を送る
- 日常の音は遮断できないか考える
大きい音が苦手なHSPの対策② 好きな音で嫌な音を上書きする
大きな音を遠ざけるのが1つ目の対策。
2つ目の対策は、苦手な音を好きな音で上書きするという方法です。
これは1つ目の対策である、『遠ざける』をしてから行うもの。
自分の好きな音で上書きすれば、日常に癒しやリラックスできる時間が増えますよ。
① 好きな音楽や音を聞けば嫌な音を気にする時間が減る
日頃からあなた自身が好きな音を集めておきましょう。
その好きな音を聞いている間は、苦手な音が気にならなくなるからです。
好きな音の例
- 好きなアーティストの曲
- 癒されるピアノのメロディ
- リラックスできるヒーリングミュージック
何でもいいので心が安らいだり、前向きになれる音楽を集めておきます。
先ほどの対策である『大きな音を遠ざける』ができていれば、効果が倍増。
移動中はイヤホンで、家の中ではYouTubeを使えば、不快な音が気にならなくなります。
② 外出中に周りの音が気になり集中できないときは自然音が良い
音楽を聴くのも良いですが、仕事中や勉強中は歌詞や歌声が気になって集中しきれません。
そんなときにおすすめなのが自然音。
自然音とは川のせせらぎや鳥のさえずりなど、自然の中にいて聞こえてくる音になります。
自然音を聞くと人は集中力が高まったり、リラックスできる効果があるんですね。
寝る前に聞くと精神的にもリラックスできるのでおすすめ。
YouTubeでも聞けるので、一度試してみてはいかがでしょうか?
大きい音やうるさい人が苦手なHSPさんは軽減を意識しよう
HSPだと大きな音は人一倍不快に感じます。
他人が気にならない音まで気にしてしまう繊細さんなら、大きな音や苦手な音は精神的にダメージが大きい。
ただそんな大きな音が苦手でも、今日からできる対策はあります。
まずは物理的に距離を取ること。
そして部屋では防音グッズを使い、外出中はイヤホンを使うなど遮音対策をします。
その上で2つ目にできる対策が、自分が好きな音楽で苦手な音を上書きすること。
日頃から好きな音や曲などを集めておけば、日常を少しハッピーにできますよ。
私の場合は他人の声はもちろん、会話の内容までも気になってしまいます。
日頃からどういったタイプと付き合うかも一緒に考えておくと、ストレスが減るのでおすすめ。
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