HSPさんの疲れの取り方にはコツがあります。
騒音やニオイや他人の言動など、疲れやすい繊細さんの日常生活。
その日頃の疲れが取れないと神経が高ぶり、さらに過敏に反応するという悪循環に陥ります。
そうならないためにも、疲労を取る習慣を作りませんか?
今回はHSPさん向けの疲労回復の方法を紹介します。
私も今から伝える疲労回復方法を習慣化して、だいぶストレスを遠ざけることができました。
心と体に分けて、疲労にアプローチすれば、明日の朝にスッキリした感覚を味わえますよ。
HSPで疲れの取り方!まずは疲れたサインを知る
疲れを取るには、まず自分が疲れたときのサインを知るのが大事。
できるだけ早く休むことができれば、少しの休息で疲労を軽減できます。
HSPさんの疲れやすさの原因や、疲労を感じたときの症状について見ていきましょう。
① HSPだと疲れやすいのはなぜ?
HSPが疲れやすいのは、周囲の刺激に反応しやすいから。
五感や他人の言動・感情など、HSP以外の人がスルーするような刺激もキャッチします。
結果的に刺激を受け取る量が多くなるので、疲れやすくなるんですね。
刺激の例
- 人混み
- 物音・騒音
- 光
- 食べ物の味やにおい
少し環境が変わっただけでも、世界が変わったように感じる繊細さん。
日頃から疲れが溜まりやすいことを自覚して、体のケアをするのが大事です。
② HSPで疲れたときの症状は?
私自身も繊細さを受け入れながら毎日を暮らしています。
疲れたときは主に2つの症状が出るんですね。
まず1つ目は意欲の減退によるもの。
- 集中できない
- お昼に眠くなる
- 朝から倦怠感がある
- 休みなのに何もしたくない
このように行動力が減るというのが、1つ目の疲労サイン。
そして2つ目は、神経が過敏になることで起こるもの。
- 胃腸の調子が悪い
- 夜に寝付けない
- 朝早くに目が覚める
- 普段より刺激に過敏になる
- イライラしやすくなった
- 食べ過ぎ・間食が増える
このようにもともとのリラックスできなくなるのが2つ目のサイン。
要するにオンとオフの切り替えができなくなっているんですね。
こういった症状があれば疲労が溜まっているサインです。
疲労サインは人によって個人差があります。
もしHSPについて基本的なことが知りたいなら、書籍なども参考になりますよ。
③ HSPが疲れやすい対象も覚えておく
疲労を軽減する方法を紹介しますが、まずは遠ざけられないかを考えましょう。
疲れの対象がハッキリしているなら、それを遠ざけるだけで疲労を感じなくて済みます。
HSPといっても音や光など、どんな刺激が苦手かは個人差があるもの。
あなたは以下のような刺激で、特に苦手なものはありますか?
HSPが疲れやすい対象
人間関係
- 混雑
- 悪口・陰口
- マウントをとられる
- 怒鳴ってくる
- 声が大きい
音
- 踏切音
- 車やバイクの騒音
- 映画館
光
- 太陽
- スマホの液晶
- カメラのフラッシュ
ニオイ
- 公衆トイレ
- 飲食店の通り道
- 動物園
- タバコ
その他
- カフェイン
- アルコール
- 電磁波
- 化学繊維の服
- スマホのニュース
- SNSの通知
あなたが特に苦手な対象物があるなら、まずはそれを遠ざけることから始めましょう。
HSPと疲れ
- HSPと疲労過敏に反応するので疲れやすい
- 自分の疲労サインを知っておくと早く対応できる
- 疲れやすい対象を知っておくと無駄なストレスを避けられる
HSPで疲れの取り方!繊細さんのカラダの疲労回復
疲れの取り方については、肉体的なものと精神的なものに分けて紹介します。
まずは体の疲労感を取り除く方法で、私が効果を感じたものを紹介していきますね。
① 体が受ける刺激を軽減する
最初は体が受け取る刺激を減らす方法を考えて行きます。
刺激を減らすだけでも、疲労感は軽減されます。
五感の中でも、特に過敏な感覚を遮断できるグッズを揃えましょう。
HSPグッズ
- 視覚…サングラス・ブルーライトカット眼鏡
- 聴覚…耳栓・イヤホン
- 触覚…自然繊維の服やハンカチ
- 嗅覚…ガムやアロマ
こういったグッズを揃えて、刺激への反応を減らします。
私が普段の生活で心掛けているのが、自分だけの休憩所を見つけること。
職場ならベランダ、通勤時なら誰もいない公園など。
ホッと落ち着けるような場所を何個も見つけておくと、外出中もリラックスしやすいですよ。
② グリーンエクササイズ!自然を感じながら運動
刺激を遠ざけたあとは、適度な運動に目を向けてみます。
私が試した中で効果を感じたのは以下の2つ。
おすすめの運動
- 室内ならヨガ
- 室外なら散歩
特に心が安らぐのは自然の中での運動です。
これはグリーンエクササイズといって、自然を感じながら運動するリラックス方法。
運動と言ってもウォーキングなどで構いません。
公園や神社で一人ボーっとする時間を作る。
これで日常のストレスや心配事から離れることができて、休息が取りやすいですよ。
③ 良質な睡眠のためのナイトルーティンを作る
疲労を取り除くための効果的な方法は睡眠。
睡眠の質が悪いと寝起きから疲労が抜けておらず、倦怠感を感じながら出勤することになります。
それを防ぐために、少しずつ睡眠の質を上げていく工夫をしていきましょう。
(特に繊細なHSPさんはささいな刺激で寝れなくなるので)
おすすめは自分だけのナイトルーティンを作ること。
最初は寝る前のストレッチから始めて、1つずつ寝る前の行動を習慣化していくんです。
私のナイトルーティン
- 寝る90分前にお風呂
- 寝る30分前にヨガ
- 寝る15分前に頭皮マッサージ
- 寝る5分前にアロマをたく
- 就寝
こんな感じで夕食後から寝るまでにやることを決めておく。
こうすると眠気がなくても、普段の習慣化された行動をとるだけで自然と眠りスイッチが入ります。
最初は寝る前のヨガがおすすめ。
一時的に体温を上げることで、就寝時にスッと寝つき安くなるんですね。
もし寝室で気になる刺激があって寝れないなどがあれば、こちらの記事も参考にしてください↓
肉体的な疲れの取り方
- 刺激を遮断するグッズを試す
- 自然の中で一人に慣れる時間を作る
- 寝つきを良くする習慣を作る
HSPの疲れの取り方!繊細さんのココロの疲労回復
次は精神的な疲れを取り除く方法について。
肉体的な疲れは休息で解決しますが、心はそう簡単にはいきません。
ただ次の3つの方法は、心がふっと楽になる効果が期待できます。
① マインドフルネスで体や思考を眺める
最初に試したいのがマインドフルネスという瞑想。
マインドフルネスとは、今この瞬間に集中するという技法です。
自分の身体や思考や感情を眺めるだけ。
そうすることで周囲の雑音などが気にならなくなり、脳をリラックスさせることができます。
身体は寝たり休めば休息できますよね。
それと同じで思考をストップさせることで、脳に休息をさせるのがマインドフルネスの効果。
1日5分からでも良いので、意図的にボーっとする時間を作りましょう。
② コーピング!取り組むほど心が楽になる方法
脳をリラックスさせたあとは、何かをしてストレス発散することにトライ。
そこで効果的なのが、数多くの研究で効果が証明されているコーピングというやり方です。
コーピングとはストレスがかかったときの対処法を事前に決めておくというもの。
買い物をするとか涙活をするなど、ストレス発散方法は人それぞれ。
事前に自分のストレス対策のリストを作っておけば、ストレスがあったときも上手に緩和できますよね。
内容はどんなものでも構いません。
私のコーピングリスト
- 自然音を聞く
- 頭皮マッサージをする
- 好きな映画を見る
- 河川敷を散歩する
- お風呂に長めに入る
- 餃子を食べる
- 宝くじが当たったときの妄想をする
そして精神的な疲労を取り除きたいときに、リストからいくつか選んで実際に試してみてみる。
実践しなくても『これだけストレス対策があるんだ』と思えるだけで一定の効果があるとも言われています。
なので実際にやるかどうかは別にして、とにかく頭に浮かんだストレス対策をメモに書いていきましょう。
質ではなく量を用意することで、精神的に少し楽になっていきます。
③ 繊細さんの気持ちをアウトプットできる場所を作る
他人の言動にも過敏に反応するHSPという体質。
だからこそコミュニケーションで感じたモヤモヤは外に吐き出す必要があります。
どんな形でも良いから外に出せばスッキリするし、心も軽くなるんですね。
アウトプットのやり方
- ブログを書く
- 日記を書く
- Twitterの別アカを作る
- 友達に話を聞いてもらう
- カウンセラーに相談する
- 絵や曲など芸術で表現する
大切なのはあなたの感じたことを、そのまま受け止めてくれるかどうか。
最初は日記やブログなど、自分の思考を整理できる場所がおすすめ。
その後でカウンセラーやHSP同士の友人に話を聞いてもらいましょう。
TwitterでHSP専用アカウントを作って、同じ体質の人と交流するのも良いですね。
精神的な疲労回復
- マインドフルネスで脳を休息
- コーピングリストを作ってストレス対策
- 感情や思考を吐き出す場所を作る
HSPで疲れが取れないとき!脳疲労から脱出
ココロとカラダの疲労回復を試したけど効果がない。
最後はそれでも疲れがとれないときの対策を紹介します。
ストレス対策していたつもりが逆効果だったものや、疲労の原因を減らす方法になります。
① 疲労回復とは逆効果?”ごまかし”を減らす
まずは逆効果になっているストレス対策がないか探してみましょう。
例えば”甘いモノを食べる”などは短期的にはご褒美でも、習慣化すると不健康の原因となります。
栄養ドリンクやカフェイン、アルコールなども過剰摂取は疲労感の原因。
逆効果になっているストレス発散法を辞めるというのが1つ目の対策になります。
② 周囲にバレないように仕事を減らす
疲労が取れないときは、仕事を減らしましょう。
ただ仕事を休んだり、明らかにサボるのは周囲の視線が気になりますよね。
そこで最初に試したいのが、バレない範囲内でサボるという方法。
上手にサボる
- メールチェックの頻度を減らす
- 外出中に少し公園や神社で休憩
- 緊急度が低い仕事は後回し
- 後輩に仕事を振る
5分~10分の休息を何度も取るというイメージ。
仕事のクオリティを下げずに、少しリラックスできる時間を増やすことができます。
どうしても仕事が合わない場合は、HSPさん向けの仕事に切り替えるという方法もありますよ。
③ 人と会うと疲れるとき!切りやすい人から切る
仕事より人間関係で疲れを感じやすいなら、人間関係もブロックしましょう。
このときに重要なのは、ストレス度ではなく”切りやすさ”を基準にすること。
例えば職場や家族などの人間関係は、ストレスを感じやすいですが簡単に切ることはできません。
なので質よりも量を優先して、切りやすい人から切っていきましょう。
切りやすい人間関係のストレス
- SNSはミュートにする
- ネットのコメントは見ない
- 出勤時間を変えて満員電車を避ける
- 嫌いな人がテレビに出てたらチャンネルを変える
- 苦手な人に誘われたら用事があると嘘をつく
感じるストレスは少なくても、切りやすい場所からどんどん切っていく。
そうすると1日全体で見たときの疲労はだいぶ減るはず。
疲れが取れないとき
- 逆効果のストレス対策がないか確認する
- 5分から10分の休息を何度も取る
- 切りやすい人間関係から切っていく
HSPが疲れない方法はない!疲れは『防ぐ』か『減らす』
HSPでも、HSPでなくても疲れない方法はありません。
世界は自分が心地いいようにはできていないからです。
でもだからといってストレスや疲労感に耐えるだけではしんどいですよね。
そこで大切な考え方が、『疲れを未然に防ぐこと』と『疲れを日頃から減らすこと』です。
自分が疲れを感じやすいモノやヒトからは少しでも距離を取る。
そして睡眠や休息など日頃から大切にして、疲労感が溜まりにくい生活に切り替えることは可能です。
人生の充実度は誰と付き合うか、誰と付き合わないかがとても重要です。
コミュニケーションで繊細さが出るHSPさんは特に、誰と一緒にいるかを意識すると良いですよ。
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