HSPだと実家にいるだけストレスを感じることが多いです。
私も社会人になった後も実家暮らしをしばらく続けていましたが、家族といるだけで疲れる日々を送っていました。
ただ受け身でいることを辞め、『できる範囲で家族と距離を取る』ことでストレスが軽減できたんです。
この記事でわかること
- 実家にいると繊細さんが疲れるワケ
- 今日からできる家族との距離の取り方
- 家族へのモヤモヤを解消するための準備
まずはどのタイミングで実家にいるとイライラ・モヤモヤするかを特定します。
その状況を避けたり、苦手な家族から距離を取ることでストレスを緩和しましょう。
その上でひとり暮らしの準備や、家族への接し方を見直す時間を取るのがおすすめです。
HSPが実家でストレスを感じる状況とは?
なぜ家族と一緒にいるだけで疲れるのか。
そこには刺激への過敏さや、コミュニケーションでの繊細さが関係していました。
どのシチュエーションで疲れるか特定すれば、その後の対策も取りやすいですよ。
① 家族との同居生活で刺激が多い
いくら家族といっても、相手の全てを許せるわけではありません。
特に五感への刺激に関しては、赤の他人でも家族でも辛いもの。
一緒に生活する上で、五感への刺激で不快な思いをしていませんか?
五感への刺激【例】
- 親の目覚まし音がうるさい
- ペットの鳴き声がひどい
- 夜型の兄弟がいるから寝れない
- 部屋が明るくてまぶしい
- 親の加齢臭がきつい
- 家族がケンカする声が苦手
とくに生活音に関しては同居していれば必ずお互いにストレスとなります。
生活リズムが家族みんなでバラバラだと余計に辛いですよね。
根本的な解決方法は一人暮らししかありません。
ただイヤホンや耳栓・アイマスクなど五感への刺激を軽減するグッズはあります。
また食事やお風呂の時間をズラすことで家族と距離を取ることもできますよ。
私の場合は食事の時間をわざと遅らせて一人で食べるようにしています。
それだけで食卓の会話をしなくて済むようになり、リラックスして夕食を楽しめました。
② HSPであることを家族に理解されない辛さ
コミュニケーションが上手くいかないと家族といても辛いだけ。
とくにHSP体質であることを理解してもらえなと、私たちが何とかするしかなくなります。
この場合は対策としては3つあります。
まず1つ目は理解してくれる誰か1人を見つけること。
家族全員は無理でも、同じように繊細さを持っている家族がいれば打ち明ける価値はあります。
2つ目は伝え方を変えること。
『HSPだから』と伝えても家族からすれば『だから何?』となっていまいます。
そうではなく具体的に苦手なシチュエーションを伝えるようにしましょう。
『テレビの音が大きすぎて動悸がするから、音量を○~○くらいにしてくれない』
このように特に苦手なシチュエーションで具体策を提案すると、家族も受け入れやすくなります。
3つ目は理解してもらう努力を諦めること。
諦めるというとネガティブに聞こえますが、無駄な労力を使わないという意味です。
理解してもらおうという努力をするなら、実家にいるときのストレスを減らす方法を考える。
グッズを使ったり生活リズムを変えるなど、あなたが行動を変えた方が解決しやすいこともあります。
③ 家族だったとしても苦手な人と一緒に過ごすのは疲れる
嫌いではないけど苦手
家族だったとしても、相性が悪いとか苦手意識を持つことは誰にだってあります。
なので家族にネガティブな感情を持ったことに罪悪感を覚える必要はありません。
繊細さんが苦手な人
- 大声で話す人
- すぐ喧嘩になる
- 愚痴っぽい
- 周りからの評価を気にする
- 自分の価値観を押し付ける
残念ながら相手を変えることはできません。
でも相手との距離なら変えることはできます。
実家暮らしであっても、帰宅時間・食事時間などをズラせば距離は取れますよ。
将来的には一人暮らしをするのが理想的な解決策です。
でもすぐに家を出れないときは、実家にいながら一人暮らしの準備も始めておくと良いでしょう。
私も一人暮らしの前から料理を練習しておくことで、実家を出てからスムーズに生活ができました。
参考⋙HSPは親の過干渉がストレスの原因になる?
実家にいると疲れる理由
- 五感への不快な刺激がある
- HSP体質を理解されない辛さを味わう
- 苦手な人・相性が悪い人がいる
HSPが家族といると疲れるとき!今日からできる対応
実家にいる疲れを少しでも取り除きたい
まずは応急処置として、今日からできる生活の見直しを見ていきます。
生活リズムをズラしたり、便利グッズを使ってストレスを軽減していきましょう。
① 家族から受ける五感の刺激を減らす方法
生活をともにする上で、五感へのストレスを0にすることはできません。
そこを基準にすると、1回1回の刺激でイライラしてしまうので辞めましょう。
それより『今の状態から1つずつ改善する方法』へ意識を向けた方がいいです。
100均にある便利グッズを使えば、五感への刺激を軽減できますよ。
100均の便利グッズ
- 耳栓
- アイマスク
また少し値段が上がりますがイヤホンもおすすめ。
ノイズキャンセリング機能があると家族の不快な会話も遠ざけることができます。
もしニオイが嫌なら無印のアロマで、好きな香りを探してみましょう。
このように実家にいるときの苦手な刺激は、グッズで対策できます。
② 苦手な家族がいるなら一緒にいる時間を減らそう
苦手な家族がいるなら、その人と距離を取るのがおすすめ。
ただ物理的に距離を取るには、実家暮らしのままではきついです。
そこでおすすめなのが生活リズムをズラすこと。
帰宅時間・食事時間・お風呂の時間
こういった時間をズラすことで苦手な相手と一緒にいないようにできるかもしれません。
生活リズムをずらす【例】
- 早く帰宅してご飯を一人で食べる(遅くしてもOK)
- 起床時間を早くして一人の時間を作る
- リビングでテレビは辞めてTverを使う
あとは休日に外でやる趣味を作るのもおすすめです。
私の場合は自然の中で散歩する趣味を作りました。
繊細さんは自然など静かで人が少ない場所にいくとリラックスできる傾向にあります。
神社巡りや仏閣巡りなど、自然の中でできる趣味を探してはいかがでしょうか?
参考⋙HSPだと外食も苦手に?意外な原因や楽しく食事するコツ
③ 誰かを味方につけると交渉もしやすい
何か主張したいことや交渉したいことがあれば、味方を作るのがおすすめ。
HSPさんは自己主張が苦手な人が多いので、多数派に回れるものから交渉すると良いですよ。
私の場合は実家暮らしをしていたとき、父親のいびきがうるさかったんですね。
ただ父親に行っても解決できる問題ではない。
そこで母親と相談していびき予防ができるテープや、枕の高さを調節してもらいました。
すると父親のいびきが軽減して、私たちも快適に過ごせるようになったんです。
このように多数派になりそうな悩みであれば、家族みんなで解決できるかもしれませんよ。
こういった交渉はお互いに時間に余裕があってイライラしていないときに行いましょう。
言いたいことを言いたいタイミングで言っていると喧嘩の原因になります。
これは将来的に結婚したときも同じことが言えますね。
参考⋙HSPは結婚しない方がいい?結婚後のモヤモヤ
実家ストレスへの応急処置
- グッズで刺激を軽減する
- 生活リズムを変えて家族との距離を取る
- 多数派になれるものから交渉していく
将来的にHSPが実家ストレスから逃げる方法
根本的に実家のストレスを解決するには一人暮らしをするしかありません。
そこで今日からできる一人暮らしの準備を見ていきましょう。
そして家族といれる残りの時間を意識することで『当たり前ではない今の時間』に感謝できるようになります。
① 一人暮らしの準備は今日から始めよう
ひとり暮らしの予定はなくても、準備は今日から取り組めます。
『その気になればすぐ実家を出れる状態』にしておくと、実家にいる時も精神的に楽になりますよ。
私が事前に行っていたひとり暮らしの準備は以下の通りです。
ひとり暮らしの準備
- 図書館でひとり暮らし関連の本を借りる
- 自分の部屋の不用品の処分
- 料理を10品覚える
- 家具と家電の候補をリストアップ
- SUUMOで物件を探す練習をする
こういった準備を1日10分ずつでもしておくと、いざひとり暮らしするとき超スムーズでした。
ひとり暮らししたあとも、料理や家事が大変だと思わなかったですよ。
② 自立するにはお金が必要!実家を出るためのお金が貯まる仕組み作り
ひとり暮らしをするには家事スキルだけではなくお金も必要です。
ただいきなりお金を貯めようと思っても長続きしません。
そこで重要なのは自動的に貯金ができる仕組み作りでした。
まずは固定費を見直していきます。
実家暮らしの固定費とは?
- 使わないサブスクを解約
- スマホを格安SIMにする
そして給料の翌日に自動で貯金をするように設定をします。
『余った額を貯金』ではなく『貯金した残りで生活』をします。
もし自由に使えるお金が少ないと思ったら、ポイ活がおすすめ。
スマホで取り組めるポイ活でも、月1万円前後なら稼げますよ。
(社会人であれば残業したり副業した方がコスパはいいかも)
ポイ活【学生向け】
- アンケートモニター
- ポイントサイト
- 歩数アプリ
貯金する仕組みを作るのは社会に出たあとや、一人暮らし後も役立ちます。
自立をするには『家事スキル』と『お金』の2つの準備をしていきましょう。
休日にこういった一人暮らし戦略を練るのも楽しいですよ。
③ 親との残りの時間はどれくらい?当たり前ではない幸せ
実家への不満があるとストレスは溜まるもの。
でも今みんなで暮らしていることって、当たり前ではないんですね。
例えばNHKの番組で『親子がいる時間特集』がやっていました。
そこでは小学校を卒業した時点で親子の時間は全体の55%であること。
高校を卒業したら全体の73%を過ごしていることが計算で判明。
つまり実家を離れたら、そこから一気に家族と一緒にいる時間は減ってしまうんですね。
私も実家暮らしが長く、親と一緒にいてストレスを感じることは多かったです。
でも転勤で来年の4月に引っ越しするを決まってからは、最後の1年間は疲れをあまり感じなくなりました。
親子の関係性が変わったわけではありません。
でも私が家族と一緒にいる残りの時間を意識することで、ストレスを感じなくなっていったんです。
なのでもし将来的に一人暮らししたいなら、その日から逆算して実家暮らしをしてみてはいかがでしょうか。
そうすれば今の時間が当たり前でないことを自覚して、家族への考え方が変わるかもしれません。
実家ストレスを解消するためには?
- ひとり暮らしするための準備をする
- 貯金する仕組みを作る
- 家族といるのが当たり前でないことを知る
HSPは実家でストレスを感じるのは仕方ない!疲れるなら距離を取る
HSPだと繊細さゆえ実家でもストレスを感じやすいです。
家族といて疲れるときは、まず距離を取ることから始めましょう。
完全に生活を分けることはできません。
でも帰宅時間・食事時間・入浴時間などをズラせば、一緒にいる時間は減らせます。
その上で余裕があったら一人暮らしの準備やシミュレーションをするのがおすすめ。
本当に一人暮らしをするかは別として、準備をするだけでも『嫌ならここを出ていけば良い』と精神的に楽になりますよ。
主張がある時は家族の中で多数派に入るものから試していきましょう。
会話するのに不安があり目を見れないときは、相手の眉間や眉を見て話すと良いですよ。
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